ダイススロー 9回目
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そしてただいまマーケットの中。
よたよたと大きな荷物を抱えながら歩くダンテを置いて3人はせっせと夕食の品をお買いもの中である。
「ネーロー…?
お前も少しくらい持て、コノヤロー!!」
「あ?ふざけんな。
働かざる者食うべからず、こうなった以上は働きやがれ週休6日の駄目ニート。」
紙袋の影からなんとか顔を覗かせ、叫ぶダンテに冷たいネロの返答。
そういうネロもネロで荷物は持っているのだが、片手で抱えられる程度のもので
両手で抱え、尚且つヨタヨタとよろめくほどの大荷物を受け持つダンテとは大違いの扱いだったりする。
けれど悲しいことに
「バゲット2本とブール3個追加。
よろしくね?」
「ダンテ、絶対落としちゃダメだからね。
ちゃんとお世話になってる分は返さないと!」
現実と女性陣は実に厳しい。
この状況下でもどんどんとダンテに荷物を任せていく。
と、言いますのも…。
「お夕飯を御馳走になって
お昼も外食に連れて行ってもらって
こんな高価な物貰っちゃって
それにまた今夜もお世話になっちゃって…
なんかもう…申し訳なさ過ぎだよ…。」
買い物の始めてすぐ、ちょこんと居辛そうに立ち尽して呟くディーヴァ。
気にしなくていいのだと逢夏が説得するも、立ち直れず。
そこでネロが冗談で言ってしまったのだ。
「もちろんタダでここまでしてやるわけないだろ?
そうだな…、ディーヴァには家事の手伝い、ダンテは荷物持ちでもしてくれればチャラにしてやってもいいぜ?」
全てはその発言の所為である。
言っておくがネロは本当に冗談のつもりだった。
だが
「そっか!
じゃあお手伝い頑張るから!
ダンテも荷物持ち頑張ってよ?」
「え、…え?
いや、ディーヴァ…、俺は本気で言った訳じゃ…。」
真面目なディーヴァが本気ととってしまい、今に至る。
加えて、この一連の流れを逢夏はフォローにも入らず、ニコニコと見つめていただけ。
しかも、おそらく
『面白そうだし、せっかくだからダンテだけはこき使ってやろう』
と考え行動し、今こうしてディーヴァの思いこみに拍車をかけていたりするのだ。
しかしあれは"おそらく"ではあるまいとネロは思うのである。
なぜなら
「ふふふっ、お買い物ってとっても楽しいねー。」
「逢夏、そろそろ止めといてやれよ。
さすがにやり過ぎだ。」
「そう?
それじゃあ…、あとちょっとだけね?」
今の逢夏の表情はあの激辛殺人兵器を食べさせようとした時の表情によく似ていたから。
------------------------------------
「よく帰ったな。
あのような荷物を担ぐなど正気の沙汰とは思えぬ…。」
「本当にな!…ったく。
テメェの飼い主は両方ともサディストかよ。」
ぐったりとソファにうつ伏せになって寝そべるダンテの背を労う様にマッサージのつもりかリズミカルに踏んでいくシャティ。
そこに飲み物を持ったネロとディーヴァがやって来る。
「本当にいいの?
家事の手伝いしなくて。」
「いいって!大体あれは冗談のつもり。
ダンテの時だってな、逢夏が面白がって冗談にのっただけだ。」
大きなため息を一つ。
ネロは悪かったと謝罪の代わりかダンテの前にグラスを一杯置く。
グラスに注がれた液体にダンテはもちろん見覚えがあった。
「ジントニック!」
「あぁ、今日はもう好きにやってくれ。」
「マジで!?やっほぅ!」
「でも飲み過ぎは私が許さないからね。
本当に遠慮って文字が辞書にないんだから。」
ネロがテーブルに並べていく菓子やナッツを摘まみながら途端ダンテは元気になる。
『単純な奴。』
『悲しいけど、本当に単純なんだよね。』
などとネロやディーヴァに思われていることも知らず。
「さてと…。
俺は逢夏の手伝いをしてくるから、ここでくつろいでてくれよ。」
「え、でもっ!
夕飯の手伝いくらいしたいよ!」
キッチンでは先に夕食の準備に取り掛かる逢夏の元へとゆっくりと腰を上げたネロ。
それに対し、ディーヴァがテーブルに両手をついてすぐに立ち上がった。
がしかし、それはネロにすぐに止められてしまう。
「頼むからここにいろ。
言っちゃ悪いけど、お前ら2人が来てから夫婦で2人っきりの時間なんて碌にないんだぞ。
気を利かせたと思って、な?」
…と。
そんな風に言われてしまっては手伝いになど行けるわけもなくディーヴァは座りこんで頷いた。
よたよたと大きな荷物を抱えながら歩くダンテを置いて3人はせっせと夕食の品をお買いもの中である。
「ネーロー…?
お前も少しくらい持て、コノヤロー!!」
「あ?ふざけんな。
働かざる者食うべからず、こうなった以上は働きやがれ週休6日の駄目ニート。」
紙袋の影からなんとか顔を覗かせ、叫ぶダンテに冷たいネロの返答。
そういうネロもネロで荷物は持っているのだが、片手で抱えられる程度のもので
両手で抱え、尚且つヨタヨタとよろめくほどの大荷物を受け持つダンテとは大違いの扱いだったりする。
けれど悲しいことに
「バゲット2本とブール3個追加。
よろしくね?」
「ダンテ、絶対落としちゃダメだからね。
ちゃんとお世話になってる分は返さないと!」
現実と女性陣は実に厳しい。
この状況下でもどんどんとダンテに荷物を任せていく。
と、言いますのも…。
「お夕飯を御馳走になって
お昼も外食に連れて行ってもらって
こんな高価な物貰っちゃって
それにまた今夜もお世話になっちゃって…
なんかもう…申し訳なさ過ぎだよ…。」
買い物の始めてすぐ、ちょこんと居辛そうに立ち尽して呟くディーヴァ。
気にしなくていいのだと逢夏が説得するも、立ち直れず。
そこでネロが冗談で言ってしまったのだ。
「もちろんタダでここまでしてやるわけないだろ?
そうだな…、ディーヴァには家事の手伝い、ダンテは荷物持ちでもしてくれればチャラにしてやってもいいぜ?」
全てはその発言の所為である。
言っておくがネロは本当に冗談のつもりだった。
だが
「そっか!
じゃあお手伝い頑張るから!
ダンテも荷物持ち頑張ってよ?」
「え、…え?
いや、ディーヴァ…、俺は本気で言った訳じゃ…。」
真面目なディーヴァが本気ととってしまい、今に至る。
加えて、この一連の流れを逢夏はフォローにも入らず、ニコニコと見つめていただけ。
しかも、おそらく
『面白そうだし、せっかくだからダンテだけはこき使ってやろう』
と考え行動し、今こうしてディーヴァの思いこみに拍車をかけていたりするのだ。
しかしあれは"おそらく"ではあるまいとネロは思うのである。
なぜなら
「ふふふっ、お買い物ってとっても楽しいねー。」
「逢夏、そろそろ止めといてやれよ。
さすがにやり過ぎだ。」
「そう?
それじゃあ…、あとちょっとだけね?」
今の逢夏の表情はあの激辛殺人兵器を食べさせようとした時の表情によく似ていたから。
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「よく帰ったな。
あのような荷物を担ぐなど正気の沙汰とは思えぬ…。」
「本当にな!…ったく。
テメェの飼い主は両方ともサディストかよ。」
ぐったりとソファにうつ伏せになって寝そべるダンテの背を労う様にマッサージのつもりかリズミカルに踏んでいくシャティ。
そこに飲み物を持ったネロとディーヴァがやって来る。
「本当にいいの?
家事の手伝いしなくて。」
「いいって!大体あれは冗談のつもり。
ダンテの時だってな、逢夏が面白がって冗談にのっただけだ。」
大きなため息を一つ。
ネロは悪かったと謝罪の代わりかダンテの前にグラスを一杯置く。
グラスに注がれた液体にダンテはもちろん見覚えがあった。
「ジントニック!」
「あぁ、今日はもう好きにやってくれ。」
「マジで!?やっほぅ!」
「でも飲み過ぎは私が許さないからね。
本当に遠慮って文字が辞書にないんだから。」
ネロがテーブルに並べていく菓子やナッツを摘まみながら途端ダンテは元気になる。
『単純な奴。』
『悲しいけど、本当に単純なんだよね。』
などとネロやディーヴァに思われていることも知らず。
「さてと…。
俺は逢夏の手伝いをしてくるから、ここでくつろいでてくれよ。」
「え、でもっ!
夕飯の手伝いくらいしたいよ!」
キッチンでは先に夕食の準備に取り掛かる逢夏の元へとゆっくりと腰を上げたネロ。
それに対し、ディーヴァがテーブルに両手をついてすぐに立ち上がった。
がしかし、それはネロにすぐに止められてしまう。
「頼むからここにいろ。
言っちゃ悪いけど、お前ら2人が来てから夫婦で2人っきりの時間なんて碌にないんだぞ。
気を利かせたと思って、な?」
…と。
そんな風に言われてしまっては手伝いになど行けるわけもなくディーヴァは座りこんで頷いた。