ダイススロー 9回目
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1時間後の約束の時間も既に30分を過ぎたころ。
デートよろしく雑貨屋など横目にウィンドウショッピングしているディーヴァとダンテの後ろから
「ディーヴァちゃーん…!
ダンテー…!」
半分雑踏にかき消され気味な声が届く。
振り向いてみるとこちらに向かって必死に手を振っているのはずばり逢夏のようだった。
「あ、ダンテ!
逢夏とネロだよ。」
すぐさま手を振り返すディーヴァ。
対してダンテは
「ちっ、もうちょっと遅くたってよかったのによ。」
近づいてくるネロに対し、結構本気の投球(財布?)をお見舞い。
しかし難なくキャッチして見せたネロは気にした素振りも見せずに反対に何か小さな箱を投げ返した。
もちろんそれをダンテは危なげも無くキャッチ。
手にした箱とネロを何度も交互に見返し、"開けろ"というジェスチャーに応えて開け始めるダンテ。
そして駆け寄ってきた逢夏はディーヴァの髪に手を伸ばし、簡単にだが結いあげていく。
「逢夏?
いきなりどうしたの?」
「えへへ、私とネロからのプレゼント贈呈だよ。
この世界に呼んでしまってごめんなさい。
あと、この世界に来てくれてありがとう!」
仕上げにと薔薇のカメオが付けられた黒いリボンでエメラルドの髪は結い止めた。
そしてダンテが受け取った箱の中には
「へぇ~、良い趣味してんじゃん。
気に入ったぜ。」
「なら大切に扱えよ。
ただの髪飾り、ただのリングじゃねぇんだからな。」
西洋の甲冑を思わせるデザインの銀製アーマーリングが紅い布に包まれていた。
けれどそこでネロの言葉に首を傾げ、ダンテはリングを嵌めようとしていた手を止める。
「ただの…じゃねぇってどういう意味だ?」
「そのまんまの意味。
トリッ…いや、知り合いの女悪魔の馴染みの悪魔がつくって呪いをかけた品なんだ。
逢夏が付けてるペンダントもそいつに誂えてもらったもんで、魔よけの呪いがしてあんだよ。」
「へぇ…。」
短く返答を返したダンテは止めていた手を動かし、リングを嵌めた。
サイズなんて教えてもいないはずなのにしっくりと指に納まるところはさすが悪魔製作の品、素晴らしい出来としか言いようがなかった。
ディーヴァも近くの窓で結われたリボンを眺める。
「可愛い…。
ありがとう、大切にするね!」
「うん。
そうだ、ディーヴァちゃんの髪飾りにはね、私と同じ魔よけのお呪いともう一つ他のお呪いをかけてもらったんだよ。」
「もう一つ、他のお呪い?」
「そう!でも内緒、教えたら効果がきれちゃうんだって。
とってもデリケートなお呪いなの。」
云いながら一度だけ口元で人差し指を立てた逢夏はディーヴァの手を取る。
その足で向かおうとするのはどうやらマーケットの様で…
「それじゃあ、プレゼントも渡し終えたし、今日の夕食の買い出しにいこっか!
今夜は何が食べたい?」
「今夜?
う~ん…、そうだ!
マックアンドチーズがいいな!」
「そかそか。
ネロとダンテは何が良い?」
「せっかく海沿いに住んでんだろ?
ガンボとか食ってみてぇかも。」
「は!?
……お前、料理とか詳しかったのか。」
「馬鹿にすんな!
詳しかねぇけど、それくらいの一般料理は知ってる!」
てっぺんにあった眩しい太陽が傾き陰り、少しだけ寒さが出てきたマーケット。
しかし4人の周りは一辺の陰りもなく、そこはただただ朗らかな空気が満たすのみだった。
デートよろしく雑貨屋など横目にウィンドウショッピングしているディーヴァとダンテの後ろから
「ディーヴァちゃーん…!
ダンテー…!」
半分雑踏にかき消され気味な声が届く。
振り向いてみるとこちらに向かって必死に手を振っているのはずばり逢夏のようだった。
「あ、ダンテ!
逢夏とネロだよ。」
すぐさま手を振り返すディーヴァ。
対してダンテは
「ちっ、もうちょっと遅くたってよかったのによ。」
近づいてくるネロに対し、結構本気の投球(財布?)をお見舞い。
しかし難なくキャッチして見せたネロは気にした素振りも見せずに反対に何か小さな箱を投げ返した。
もちろんそれをダンテは危なげも無くキャッチ。
手にした箱とネロを何度も交互に見返し、"開けろ"というジェスチャーに応えて開け始めるダンテ。
そして駆け寄ってきた逢夏はディーヴァの髪に手を伸ばし、簡単にだが結いあげていく。
「逢夏?
いきなりどうしたの?」
「えへへ、私とネロからのプレゼント贈呈だよ。
この世界に呼んでしまってごめんなさい。
あと、この世界に来てくれてありがとう!」
仕上げにと薔薇のカメオが付けられた黒いリボンでエメラルドの髪は結い止めた。
そしてダンテが受け取った箱の中には
「へぇ~、良い趣味してんじゃん。
気に入ったぜ。」
「なら大切に扱えよ。
ただの髪飾り、ただのリングじゃねぇんだからな。」
西洋の甲冑を思わせるデザインの銀製アーマーリングが紅い布に包まれていた。
けれどそこでネロの言葉に首を傾げ、ダンテはリングを嵌めようとしていた手を止める。
「ただの…じゃねぇってどういう意味だ?」
「そのまんまの意味。
トリッ…いや、知り合いの女悪魔の馴染みの悪魔がつくって呪いをかけた品なんだ。
逢夏が付けてるペンダントもそいつに誂えてもらったもんで、魔よけの呪いがしてあんだよ。」
「へぇ…。」
短く返答を返したダンテは止めていた手を動かし、リングを嵌めた。
サイズなんて教えてもいないはずなのにしっくりと指に納まるところはさすが悪魔製作の品、素晴らしい出来としか言いようがなかった。
ディーヴァも近くの窓で結われたリボンを眺める。
「可愛い…。
ありがとう、大切にするね!」
「うん。
そうだ、ディーヴァちゃんの髪飾りにはね、私と同じ魔よけのお呪いともう一つ他のお呪いをかけてもらったんだよ。」
「もう一つ、他のお呪い?」
「そう!でも内緒、教えたら効果がきれちゃうんだって。
とってもデリケートなお呪いなの。」
云いながら一度だけ口元で人差し指を立てた逢夏はディーヴァの手を取る。
その足で向かおうとするのはどうやらマーケットの様で…
「それじゃあ、プレゼントも渡し終えたし、今日の夕食の買い出しにいこっか!
今夜は何が食べたい?」
「今夜?
う~ん…、そうだ!
マックアンドチーズがいいな!」
「そかそか。
ネロとダンテは何が良い?」
「せっかく海沿いに住んでんだろ?
ガンボとか食ってみてぇかも。」
「は!?
……お前、料理とか詳しかったのか。」
「馬鹿にすんな!
詳しかねぇけど、それくらいの一般料理は知ってる!」
てっぺんにあった眩しい太陽が傾き陰り、少しだけ寒さが出てきたマーケット。
しかし4人の周りは一辺の陰りもなく、そこはただただ朗らかな空気が満たすのみだった。