ダイススロー 8回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ディーヴァちゃんもかわいいよねぇ」
「えっ」
突然話が振られてディーヴァは驚いた。
「そうかな…?」
逢夏の可愛らしい雪ウサギとは違い、なんだかみすぼらしく見える自分の羊姿を確認する。
普通の羊だったら、もっともふもふしている気がした。
それを話して聞かせると、3人は笑った。
「まだ子羊なんだろ?」
「んなどうでもいいこと悩んでもしょうがないじゃねーか」
「私が見るに、十分もふもふしてる気がするけど…」
ウサギよりは大きな羊の体にぴょんと飛び乗る逢夏。
小さなウサギは、その羊毛に埋もれて耳だけがぴこぴこ見えていた。
「大丈夫、ディーヴァはどんな姿でもかわいーって。
…ただ、若干オレより大きいのが気になるけど」
並ぶと、キツネの姿をさらすダンテよりは羊の自分の方が少しだけ大きい。
ダンテは気になるようだったがそこは嬉しく思う。
「初めてダンテに勝った!
なんか見下ろしてるみたいで、すごく優越感を感じるよ!」
ようやく嬉しそうな顔をしたディーヴァに、ネロと逢夏が笑う。
この男は違ったが。
「オレは嬉しくない!」
「ダンテは何が嬉しくないの?」
逢夏がため息混じりに聞く。
「こんなんじゃディーヴァを守れないじゃねーか。
ネロだって強そうな狼の姿してても、所詮は狼。逢夏を守れんのかよ。
今この瞬間に悪魔が来たらどうすんだ!」
ダンテの言い分はもっともだ。
ネロはしばらく思案してから答えた。
「…まあ、確かにそうだ。
ここは命令の中と言っても悪魔の作り出した亜空間なわけじゃねーし、悪魔が訪問してくる可能性はあるからな」
「あと、キツネとか!ディーヴァより少しと言えど小さいのが我慢ならーん!」
追加の叫びに3人の目がしら~っと白いものに変わる。
「………1つ聞いていいか?」
「何だよっ!」
「そっちが本音だろ」
「悪いかっ!」
「うわ、ダンテ図星だ!」
「なんかどうでもいいこと悩んでるね…」
ディーヴァはため息1つこぼしてから、もふもふの体をダンテに押し付けて慰めるように話した。
「いいじゃない。毛色も中々いないぎんぎつねだし、尻尾もふさふさ。
ダンテもかっこいいよ?あたしはキツネ、嫌いじゃないなぁ」
「そ、そうか?ならいいか!
このマスが終われば、いつものオレだ!力一杯抱き締めて充電するぜ!」
「はいはいご自由に」
単純なダンテはその言葉に気持ちを変え、嬉しそうにした。
ところで何故、ネロがディーヴァに話しかけた時に彼女がビクビクしていたか…である。
悪魔の命令でこの姿になったのだ、ただこのままで終わるわけがない…と、ディーヴァは思って警戒しているのだ。
そして、ネロは狼、自分は羊。
狼の獲物である。
…それはキツネとウサギにもいえることだが。
だからこそ、何か嫌な予感がするのだった。
そして、ディーヴァの予感は、嫌な物ほどよく当たる。
この時のディーヴァはそんなことも忘れていた。
「えっ」
突然話が振られてディーヴァは驚いた。
「そうかな…?」
逢夏の可愛らしい雪ウサギとは違い、なんだかみすぼらしく見える自分の羊姿を確認する。
普通の羊だったら、もっともふもふしている気がした。
それを話して聞かせると、3人は笑った。
「まだ子羊なんだろ?」
「んなどうでもいいこと悩んでもしょうがないじゃねーか」
「私が見るに、十分もふもふしてる気がするけど…」
ウサギよりは大きな羊の体にぴょんと飛び乗る逢夏。
小さなウサギは、その羊毛に埋もれて耳だけがぴこぴこ見えていた。
「大丈夫、ディーヴァはどんな姿でもかわいーって。
…ただ、若干オレより大きいのが気になるけど」
並ぶと、キツネの姿をさらすダンテよりは羊の自分の方が少しだけ大きい。
ダンテは気になるようだったがそこは嬉しく思う。
「初めてダンテに勝った!
なんか見下ろしてるみたいで、すごく優越感を感じるよ!」
ようやく嬉しそうな顔をしたディーヴァに、ネロと逢夏が笑う。
この男は違ったが。
「オレは嬉しくない!」
「ダンテは何が嬉しくないの?」
逢夏がため息混じりに聞く。
「こんなんじゃディーヴァを守れないじゃねーか。
ネロだって強そうな狼の姿してても、所詮は狼。逢夏を守れんのかよ。
今この瞬間に悪魔が来たらどうすんだ!」
ダンテの言い分はもっともだ。
ネロはしばらく思案してから答えた。
「…まあ、確かにそうだ。
ここは命令の中と言っても悪魔の作り出した亜空間なわけじゃねーし、悪魔が訪問してくる可能性はあるからな」
「あと、キツネとか!ディーヴァより少しと言えど小さいのが我慢ならーん!」
追加の叫びに3人の目がしら~っと白いものに変わる。
「………1つ聞いていいか?」
「何だよっ!」
「そっちが本音だろ」
「悪いかっ!」
「うわ、ダンテ図星だ!」
「なんかどうでもいいこと悩んでるね…」
ディーヴァはため息1つこぼしてから、もふもふの体をダンテに押し付けて慰めるように話した。
「いいじゃない。毛色も中々いないぎんぎつねだし、尻尾もふさふさ。
ダンテもかっこいいよ?あたしはキツネ、嫌いじゃないなぁ」
「そ、そうか?ならいいか!
このマスが終われば、いつものオレだ!力一杯抱き締めて充電するぜ!」
「はいはいご自由に」
単純なダンテはその言葉に気持ちを変え、嬉しそうにした。
ところで何故、ネロがディーヴァに話しかけた時に彼女がビクビクしていたか…である。
悪魔の命令でこの姿になったのだ、ただこのままで終わるわけがない…と、ディーヴァは思って警戒しているのだ。
そして、ネロは狼、自分は羊。
狼の獲物である。
…それはキツネとウサギにもいえることだが。
だからこそ、何か嫌な予感がするのだった。
そして、ディーヴァの予感は、嫌な物ほどよく当たる。
この時のディーヴァはそんなことも忘れていた。