ダイススロー 8回目
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『イまヵらすタァと!』
掛け声とともに悪魔の声が消える。
こうして動物になって過ごす2時間は唐突に始まった。
初めは驚いていたシャティも、これならば心配する必要はなさそうだなと、何処かへ出掛けてしまった。
動物の姿でも会話は可能なようで、さっそく羊とウサギは草食動物同士で和気あいあいしている。
そのほほえましい様子を目にしながら、ネロとダンテが話し合った。
「で、どうしろと?」
「…さあ?」
「今から一時間は動物、もう一時間が半分だけ、か」
「半分だけってなんだ?
まさか半獣半人…ケンタウロスみたいのじゃねーだろうな」
「気持ち悪いの想像させんじゃねーよっ!
んなの考えるのはあとだ、あと!」
狼がキツネに食って掛かる。
元の姿と同じで、ネロの方が若干強いようだった。
遠目で見ていた逢夏がぴょんぴょん跳び跳ねてやってきた。
その後ろからはディーヴァも蹄を鳴らしトコトコ着いてくる。
「取りあえずさ、私達はここから出なければ良いんだし、ゆっくりお茶してようよ」
「さんせーい」
「ああ、俺達が逢夏やディーヴァに危害加えるなんてあるわけないしな。
じゃあ、テーブルの上には元々紅茶も出てることだし、テレビでも見てるとするか」
「この成りじゃ、ソファには座れねえけどな」
テレビ前のカーペットに仲良く座り込み、四匹の動物達がテレビを見る。
だが、テレビのチャンネルを回すとろくな番組がやっていなかった。
「あ、そうだった。ディーヴァ」
何も考えずその瞳にテレビの画面を映すディーヴァに、思い付いたようにネロが話しかける。
「えっ?な、なぁに、ネロ…」
ディーヴァは何が不安なのか、少しだけビビりながら聞いた。
「なんで身構えてんだよ。
楽なマスを当ててくれてサンキューな」
「ディーヴァちゃん、ビビりすぎだよー」
「幸運の女神と友達たぁ、さっすがオレのディーヴァだぜっ」
「あ…うん」
3人でディーヴァを囲んで言う。
ディーヴァは生返事を返すことしか出来なかった。
そこから、テレビの映像と音は、ただの背景と化した。
テレビを放ってお互いの姿についての話が始まってしまったためだ。
ネロは灰褐色の見事な毛並み、しまった筋肉のついた大きな狼の姿だ。
逢夏がネロの狼の姿を見て褒めちぎる。
「ネロは狼の姿でもかっこいいねぇ。
思わず拝みそうになるよ!」
「おいおい、拝みそうって…」
「日本は大神って当て字があって、狼は神様だと思われてた時代があるとか…だっけ?」
「ぴんぽーん、アメリカだと害獣や悪魔のイメージが多いけど。
それにしても、ディーヴァちゃんよく知ってるね」
「オレのディーヴァだからな、頭いいのは当たり前だ」
鼻を高くしてふんぞり返るダンテ。
というか、キツネの姿のため、すでに鼻は高めに設定されている。
「「「ダンテが威張ることじゃない」」」
そこに鋭い3人の突っ込みが入った。
ダンテはショボンとうなだれてしまうのだった。
そして逢夏は、真っ白ほわほわな雪ウサギといった姿で、ネロの狼の瞳に映り込んだ。
「逢夏はぬいぐるみの時と同じウサギだな、かわいいぜ。
なんかウサギに縁でもあるのか?」
「ウサギはひとりぼっちで寂しいと死んじゃう。
私もネロがいないと寂しくて死んじゃう。…それくらいかな」
じーん。
そんなSEが聞こえてきそうだ。
ネロは狼の瞳をうるっとさせながら感動し、小さなウサギの鼻面に狼の鼻面を合わせた。
狼とウサギが仲良くしているようにしか見えなく、ほほえましい光景に思える。
だが、ダンテの目にはネロが逢夏といちゃついているようにしか見えなかった。
「はいはいごちそうさま!」
ネロと逢夏の間に長い鼻面をずずいっと突きだし、割って入る。
「いい雰囲気作るのは構わねーけど場所と状況を考えろよな」
「ああ、悪い…」
「ディーヴァちゃんもゴメンね」
「いいよいいよ」
ディーヴァはその間も、苦笑したまま様子を見ていたようだった。
掛け声とともに悪魔の声が消える。
こうして動物になって過ごす2時間は唐突に始まった。
初めは驚いていたシャティも、これならば心配する必要はなさそうだなと、何処かへ出掛けてしまった。
動物の姿でも会話は可能なようで、さっそく羊とウサギは草食動物同士で和気あいあいしている。
そのほほえましい様子を目にしながら、ネロとダンテが話し合った。
「で、どうしろと?」
「…さあ?」
「今から一時間は動物、もう一時間が半分だけ、か」
「半分だけってなんだ?
まさか半獣半人…ケンタウロスみたいのじゃねーだろうな」
「気持ち悪いの想像させんじゃねーよっ!
んなの考えるのはあとだ、あと!」
狼がキツネに食って掛かる。
元の姿と同じで、ネロの方が若干強いようだった。
遠目で見ていた逢夏がぴょんぴょん跳び跳ねてやってきた。
その後ろからはディーヴァも蹄を鳴らしトコトコ着いてくる。
「取りあえずさ、私達はここから出なければ良いんだし、ゆっくりお茶してようよ」
「さんせーい」
「ああ、俺達が逢夏やディーヴァに危害加えるなんてあるわけないしな。
じゃあ、テーブルの上には元々紅茶も出てることだし、テレビでも見てるとするか」
「この成りじゃ、ソファには座れねえけどな」
テレビ前のカーペットに仲良く座り込み、四匹の動物達がテレビを見る。
だが、テレビのチャンネルを回すとろくな番組がやっていなかった。
「あ、そうだった。ディーヴァ」
何も考えずその瞳にテレビの画面を映すディーヴァに、思い付いたようにネロが話しかける。
「えっ?な、なぁに、ネロ…」
ディーヴァは何が不安なのか、少しだけビビりながら聞いた。
「なんで身構えてんだよ。
楽なマスを当ててくれてサンキューな」
「ディーヴァちゃん、ビビりすぎだよー」
「幸運の女神と友達たぁ、さっすがオレのディーヴァだぜっ」
「あ…うん」
3人でディーヴァを囲んで言う。
ディーヴァは生返事を返すことしか出来なかった。
そこから、テレビの映像と音は、ただの背景と化した。
テレビを放ってお互いの姿についての話が始まってしまったためだ。
ネロは灰褐色の見事な毛並み、しまった筋肉のついた大きな狼の姿だ。
逢夏がネロの狼の姿を見て褒めちぎる。
「ネロは狼の姿でもかっこいいねぇ。
思わず拝みそうになるよ!」
「おいおい、拝みそうって…」
「日本は大神って当て字があって、狼は神様だと思われてた時代があるとか…だっけ?」
「ぴんぽーん、アメリカだと害獣や悪魔のイメージが多いけど。
それにしても、ディーヴァちゃんよく知ってるね」
「オレのディーヴァだからな、頭いいのは当たり前だ」
鼻を高くしてふんぞり返るダンテ。
というか、キツネの姿のため、すでに鼻は高めに設定されている。
「「「ダンテが威張ることじゃない」」」
そこに鋭い3人の突っ込みが入った。
ダンテはショボンとうなだれてしまうのだった。
そして逢夏は、真っ白ほわほわな雪ウサギといった姿で、ネロの狼の瞳に映り込んだ。
「逢夏はぬいぐるみの時と同じウサギだな、かわいいぜ。
なんかウサギに縁でもあるのか?」
「ウサギはひとりぼっちで寂しいと死んじゃう。
私もネロがいないと寂しくて死んじゃう。…それくらいかな」
じーん。
そんなSEが聞こえてきそうだ。
ネロは狼の瞳をうるっとさせながら感動し、小さなウサギの鼻面に狼の鼻面を合わせた。
狼とウサギが仲良くしているようにしか見えなく、ほほえましい光景に思える。
だが、ダンテの目にはネロが逢夏といちゃついているようにしか見えなかった。
「はいはいごちそうさま!」
ネロと逢夏の間に長い鼻面をずずいっと突きだし、割って入る。
「いい雰囲気作るのは構わねーけど場所と状況を考えろよな」
「ああ、悪い…」
「ディーヴァちゃんもゴメンね」
「いいよいいよ」
ディーヴァはその間も、苦笑したまま様子を見ていたようだった。