ダイススロー 7回目
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「おっきなベッド…。
でも、いいの?
その…、夫婦の寝室なのに。」
「ネロの許可は出てるから。
あ、普段ネロが寝てる方は私が寝るから気にしないで!」
ポンポンとベッドを叩き、ディーヴァに場所を教える逢夏は先にシーツの波へと寝そべる。
それに習っておずおずとディーヴァが横になったのを確認すると、その上から優しくブランケットがかけられた。
「あったかい…。」
「そう?よかった。」
ニコリと微笑んだ逢夏はゆっくりとディーヴァのエメラルドの髪を撫でる。
「明日もきっと大変だから、今日はしっかり寝ようね。」
「うん…。
でも、なんか目が冴えちゃった。
知らない、ところだから…かな。」
「そっか。
…じゃあ、お話してる?」
「お話?」
うん。
と大きく頷いて逢夏は体を起こす。
けれどディーヴァには横になったままにと言うと
「どんな話がいいかな。
…そうだ、時々お花を持ってくる悪魔の話とかどう?」
「悪魔が、お花?」
「そうなの。
すっごく可愛い子でね…」
小さな手がディーヴァの肩をあやす様に優しく叩きながら、お話が始まる。
それはディーヴァの煌く翠の瞳が瞼に遮られて見えなくなるまで、穏やかに、緩やかな口調で語られていった。
----------------------------------
「あ゛ーーーー!
あいつ、マジで食わせようとしやがったぞ!?」
「悪い悪い。
だけどな、元から考えれば自業自得じゃねぇか。
逢夏があんな顔するなんて相当だぞ。」
「つっても、あの時はどう考えても俺じゃ渡れそうになかったんだぜ?
だったら渡ってもらうしかねぇだろ!
お前だったらなんか他にいい案あんのかよ!?」
「木でもなんでも倒して新しい橋つくりゃ良かっただろ。」
「…あー、ネロ…お前、頭いいな。」
「テメェが頭つかってねぇだけだ。」
ゲストルームに並ぶ2つの小さなベッドでそれぞれ窮屈そうに横になるダンテとネロ。
ネロに至っては舌打ちをして
「ぜってー買い変えてやる…。」
「いいねぇ、金有り余ってますって感じだ。」
「有り余ってんじゃねぇ、貯金してんだよ
どっかの誰かと違ってな。」
「おい、誰かって誰かだ。
はっきり言ってみろ。」
「はんっ、言われなきゃ分かんねぇのかよ?
そこまで残念なオツムとは知らなかったぜ。」
「誰が残念なオツムだゴルァ!!?」
「テメェだよ、わざわざ言わせんな、言ってるこっちが恥ずかしいわボケ!!」
ひょんな発言が即ケンカに進展。
非常に仲の良い様子である。
…と、しばらくの沈黙の後
「なぁ、ネロ。」
「んだよ。」
「…お前と逢夏って、付き合って3年近いんだよな?
……やっぱりさ、悪魔に追われてる奴と一緒になるってのは…辛いことか?」
らしからぬ不安を露わにした声が響く。
「…辛いさ。
少し出掛けただけで、不安にならないか?
玄関のノブ握った瞬間に、あいつが死にそうになって倒れてんじゃないかとか…死んでんじゃないかとか…お前も思ってばかりじゃねぇのか?」
「…そう、だな。」
返った声は同じく不安を隠さぬ小さな声。
けれどそれもすぐに消えうせる。
「ま、だから護る、簡単なことだ。
俺が護らなきゃ逢夏は死ぬ。
お前が護らなきゃディーヴァは死ぬ。
そうだろ?」
「…だな。
あー…、なんからしくないこと心配しちまった!
おいネロ!さっきのは忘れろ。」
「…しかたねぇな、忘れてやるよ。
お前も忘れろよな、ダンテ。」
「おう!」
それが本日最後に上がった声。
その声の余韻が消える頃には家の中はそれぞれの静かな寝息しか聞こえぬ深夜となった。
でも、いいの?
その…、夫婦の寝室なのに。」
「ネロの許可は出てるから。
あ、普段ネロが寝てる方は私が寝るから気にしないで!」
ポンポンとベッドを叩き、ディーヴァに場所を教える逢夏は先にシーツの波へと寝そべる。
それに習っておずおずとディーヴァが横になったのを確認すると、その上から優しくブランケットがかけられた。
「あったかい…。」
「そう?よかった。」
ニコリと微笑んだ逢夏はゆっくりとディーヴァのエメラルドの髪を撫でる。
「明日もきっと大変だから、今日はしっかり寝ようね。」
「うん…。
でも、なんか目が冴えちゃった。
知らない、ところだから…かな。」
「そっか。
…じゃあ、お話してる?」
「お話?」
うん。
と大きく頷いて逢夏は体を起こす。
けれどディーヴァには横になったままにと言うと
「どんな話がいいかな。
…そうだ、時々お花を持ってくる悪魔の話とかどう?」
「悪魔が、お花?」
「そうなの。
すっごく可愛い子でね…」
小さな手がディーヴァの肩をあやす様に優しく叩きながら、お話が始まる。
それはディーヴァの煌く翠の瞳が瞼に遮られて見えなくなるまで、穏やかに、緩やかな口調で語られていった。
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「あ゛ーーーー!
あいつ、マジで食わせようとしやがったぞ!?」
「悪い悪い。
だけどな、元から考えれば自業自得じゃねぇか。
逢夏があんな顔するなんて相当だぞ。」
「つっても、あの時はどう考えても俺じゃ渡れそうになかったんだぜ?
だったら渡ってもらうしかねぇだろ!
お前だったらなんか他にいい案あんのかよ!?」
「木でもなんでも倒して新しい橋つくりゃ良かっただろ。」
「…あー、ネロ…お前、頭いいな。」
「テメェが頭つかってねぇだけだ。」
ゲストルームに並ぶ2つの小さなベッドでそれぞれ窮屈そうに横になるダンテとネロ。
ネロに至っては舌打ちをして
「ぜってー買い変えてやる…。」
「いいねぇ、金有り余ってますって感じだ。」
「有り余ってんじゃねぇ、貯金してんだよ
どっかの誰かと違ってな。」
「おい、誰かって誰かだ。
はっきり言ってみろ。」
「はんっ、言われなきゃ分かんねぇのかよ?
そこまで残念なオツムとは知らなかったぜ。」
「誰が残念なオツムだゴルァ!!?」
「テメェだよ、わざわざ言わせんな、言ってるこっちが恥ずかしいわボケ!!」
ひょんな発言が即ケンカに進展。
非常に仲の良い様子である。
…と、しばらくの沈黙の後
「なぁ、ネロ。」
「んだよ。」
「…お前と逢夏って、付き合って3年近いんだよな?
……やっぱりさ、悪魔に追われてる奴と一緒になるってのは…辛いことか?」
らしからぬ不安を露わにした声が響く。
「…辛いさ。
少し出掛けただけで、不安にならないか?
玄関のノブ握った瞬間に、あいつが死にそうになって倒れてんじゃないかとか…死んでんじゃないかとか…お前も思ってばかりじゃねぇのか?」
「…そう、だな。」
返った声は同じく不安を隠さぬ小さな声。
けれどそれもすぐに消えうせる。
「ま、だから護る、簡単なことだ。
俺が護らなきゃ逢夏は死ぬ。
お前が護らなきゃディーヴァは死ぬ。
そうだろ?」
「…だな。
あー…、なんからしくないこと心配しちまった!
おいネロ!さっきのは忘れろ。」
「…しかたねぇな、忘れてやるよ。
お前も忘れろよな、ダンテ。」
「おう!」
それが本日最後に上がった声。
その声の余韻が消える頃には家の中はそれぞれの静かな寝息しか聞こえぬ深夜となった。