ダイススロー 7回目
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さてさて、それでは解錠のお時間と相なりました。
「逢夏、本当にもう大丈夫?
ごめんね、ダンテが沼で遊んでた所を助けてくれようとしたのに、それが原因で怪我させちゃうなんて…。」
「遊んでねぇ!俺は悪魔に落とされたんだっ!」
「あはは、気にしないでディーヴァちゃん。
この通り元気いっぱい、元通りなんだから。
ねぇ、ネロ?」
「あぁ、逢夏もこの通りだし、何より蒸し返してする様な話じゃねぇからな。
気にすんなよ。」
あれからいよいよ無視され続けていたシャティが一喝した所為か
予定の1時間を大幅にずらし、風呂に着替えにと寝支度を済ませた上で2時間後のリビングへの集合を果たした4人。
マスの命令前のように和気あいあいと話をし始めるのだが、しかしそれもすぐに止んで話題は宝箱の中身となる。
「ダンテが言ってた様に金銀財宝?」
「こんなに小さいんだから、オルゴールじゃないかな?」
「ってか、この大きさで金銀財宝だされても…。」
「…一体何だろうな。とりあえず、開けるぞ。」
鍵を手にしたネロが、そぅっと鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと捻る。
その途端
"カチリ"
と解錠された音が部屋に静かにこだました。
「…いくぞ。」
「もぅ、ネロ!勿体ぶらずに開けてよ!」
「逢夏!そんなに急かしちゃダメだよ!
危ないものが出てきたらやだし、やっぱり慎重なくらいがいいと思う!」
「あー、もうどうでもいいからさっさとあけやがれ!」
慎重グループと積極グループそれぞれの言い分がリビングにわーわーぎゃーぎゃーと煩く上がる中
ネロがとうとう、その蓋を開ける。
…すると。
「…小瓶?」
「うわっ、なんかえげつない色してるよ…?
これ…大丈夫なの?」
「すげぇ…、なんか沼の色を思い出すな。」
「紙、入ってた。」
やはりというかすぐさま羊皮紙の切れ端がネロの手から逢夏の手へと渡る。
数秒と置かずに訳されるその内容は
「悪魔も恐怖する死のお味☆
天使に会えるよ、最強ソース☆
パーティのピザなんかにおススメ!」
「…だそうです。
ディーヴァちゃんにもう会ってるし、いらないよね。」
「そういう問題じゃないよね!?
どうしちゃったの、逢夏!
なんかちょっとボケちゃいたい感じなのかな!?」
「…ディーヴァ、ほっといてやってくれ。
こいつ、時々こんなだから。」
「時々こんなって…ネロの苦労が少し分かった気分だな。
つか、こんなんが宝とか…俺達の苦労はなんだったんだよ。」
そんなこんな口ぐちに言い連ねていく3人。
けれど、黙っていた逢夏は小瓶片手にスタスタと何処かにあるいていく。
数分後、その手には
「はい、ダンテにあげるね?」
「…あげるね?って…それ、確実にさっきのソースかけてるよな?」
赤黒く変色しているピザがダンテの手に渡される。
明らかに小瓶全てのソースが振りかけられていることが分かるそれ。
そんな既に食べ物の域を超えた殺人兵器を見、そして手渡した逢夏の顔を見、すぐさま後ずさるディーヴァとネロ。
何故後ずさったのか、ダンテは気にしながらも殺人ピザを見続ける。
ここでその眼前にあるだろう表情を見ればよかったものを…
「食べようね?」
「いや、なんでだよ。」
「食べようね?
だって私、言ったよね?」
「だからなんでだ…よ…っ!?」
そこでだ。
ようやくダンテが顔をあげて逢夏の顔を見る。
「呪ってやる…何倍にもして仕返してやる…って。」
笑いながらの鬼の形相。
怪我をしたことより何より
あのキケンな沼の上を歩かされそうになったことを一番根に持っていた逢夏。
その悪魔を超えた鬼により、その数秒後ダンテの断末魔が鳴り響いた。
「逢夏、本当にもう大丈夫?
ごめんね、ダンテが沼で遊んでた所を助けてくれようとしたのに、それが原因で怪我させちゃうなんて…。」
「遊んでねぇ!俺は悪魔に落とされたんだっ!」
「あはは、気にしないでディーヴァちゃん。
この通り元気いっぱい、元通りなんだから。
ねぇ、ネロ?」
「あぁ、逢夏もこの通りだし、何より蒸し返してする様な話じゃねぇからな。
気にすんなよ。」
あれからいよいよ無視され続けていたシャティが一喝した所為か
予定の1時間を大幅にずらし、風呂に着替えにと寝支度を済ませた上で2時間後のリビングへの集合を果たした4人。
マスの命令前のように和気あいあいと話をし始めるのだが、しかしそれもすぐに止んで話題は宝箱の中身となる。
「ダンテが言ってた様に金銀財宝?」
「こんなに小さいんだから、オルゴールじゃないかな?」
「ってか、この大きさで金銀財宝だされても…。」
「…一体何だろうな。とりあえず、開けるぞ。」
鍵を手にしたネロが、そぅっと鍵穴に鍵を差し込み、ゆっくりと捻る。
その途端
"カチリ"
と解錠された音が部屋に静かにこだました。
「…いくぞ。」
「もぅ、ネロ!勿体ぶらずに開けてよ!」
「逢夏!そんなに急かしちゃダメだよ!
危ないものが出てきたらやだし、やっぱり慎重なくらいがいいと思う!」
「あー、もうどうでもいいからさっさとあけやがれ!」
慎重グループと積極グループそれぞれの言い分がリビングにわーわーぎゃーぎゃーと煩く上がる中
ネロがとうとう、その蓋を開ける。
…すると。
「…小瓶?」
「うわっ、なんかえげつない色してるよ…?
これ…大丈夫なの?」
「すげぇ…、なんか沼の色を思い出すな。」
「紙、入ってた。」
やはりというかすぐさま羊皮紙の切れ端がネロの手から逢夏の手へと渡る。
数秒と置かずに訳されるその内容は
「悪魔も恐怖する死のお味☆
天使に会えるよ、最強ソース☆
パーティのピザなんかにおススメ!」
「…だそうです。
ディーヴァちゃんにもう会ってるし、いらないよね。」
「そういう問題じゃないよね!?
どうしちゃったの、逢夏!
なんかちょっとボケちゃいたい感じなのかな!?」
「…ディーヴァ、ほっといてやってくれ。
こいつ、時々こんなだから。」
「時々こんなって…ネロの苦労が少し分かった気分だな。
つか、こんなんが宝とか…俺達の苦労はなんだったんだよ。」
そんなこんな口ぐちに言い連ねていく3人。
けれど、黙っていた逢夏は小瓶片手にスタスタと何処かにあるいていく。
数分後、その手には
「はい、ダンテにあげるね?」
「…あげるね?って…それ、確実にさっきのソースかけてるよな?」
赤黒く変色しているピザがダンテの手に渡される。
明らかに小瓶全てのソースが振りかけられていることが分かるそれ。
そんな既に食べ物の域を超えた殺人兵器を見、そして手渡した逢夏の顔を見、すぐさま後ずさるディーヴァとネロ。
何故後ずさったのか、ダンテは気にしながらも殺人ピザを見続ける。
ここでその眼前にあるだろう表情を見ればよかったものを…
「食べようね?」
「いや、なんでだよ。」
「食べようね?
だって私、言ったよね?」
「だからなんでだ…よ…っ!?」
そこでだ。
ようやくダンテが顔をあげて逢夏の顔を見る。
「呪ってやる…何倍にもして仕返してやる…って。」
笑いながらの鬼の形相。
怪我をしたことより何より
あのキケンな沼の上を歩かされそうになったことを一番根に持っていた逢夏。
その悪魔を超えた鬼により、その数秒後ダンテの断末魔が鳴り響いた。