ダイススロー 7回目
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寝室に備え付けてある簡易シャワールームを出ると、簡単に着替えをさせてすぐに逢夏をベッドに寝かせた。
元々、今日だって病み上がりだったところでこれだけ無理すればこうもなるだろうと実は予想がついていたネロ。
一つ深呼吸の後、静かに唇を重ねるとじわじわと傷が癒えていく。
完全に傷跡が消えたことを確認し、ネロはそっと唇から離れると濡れた髪を撫でた。
「逢夏。
ごめん、…安売りするなって言った俺が安売りさせたな。」
「別に、いいよ。」
「…もう起きたのか。」
返ってくるとは思っていなかった声に顔をあげるとそこにはベッドから上半身だけ起こした逢夏。
その表情から察するに後少しすれば本当に万全となりそうなほどに回復したようで
さっきまでの衰弱ぶりが嘘かの様な笑顔見せた。
「これくらいなら全然って、ネロだってしってるでしょう?
それよりディーヴァちゃんは?無事?怪我してない?」
「分かってるくせに聞くなよ。
無事だ、怪我一つさせてない。」
「ならいいの。
あ、ダンテを叱っちゃだめだよ?
相当反省してたから。」
「叱ってねぇよ。
…もう良いから、少し休め。
宝も無事に手にいれて、1時間後に開けることにしてんだからさ。」
「そうなの?
わぁ!楽しみ!!」
「だから、休めっての!!」
宝と聞いて、俄然気力がわいた逢夏は言われた事も忘れてベッドから這い出ようとする。
が…ネロが素早く両肩に手を置き、ベッドに押さえ付けた。
「それともなんだ?
そんなに元気なら、さっき延期した"消毒"でも今するか?」
「…わっ、わー、私、今すっごく疲れてるみたいー。
やっぱりちょっとー、休ませてもらおうかなー?」
「最初からそう言えよ、馬鹿。」
「ごめんなさい。」
それから部屋から響くのは楽しそうな二人の笑い声。
休めという言葉はどこへやら、島で何があったのかとても楽しそうに談笑する声だけが部屋を満たしていった。
-----------------------------------
と、この話は実は…
「お前達、夫婦の部屋の前で何をしておるのだ?」
「しーっ!静かに!
逢夏、無事でそうでよかったよぉ。」
「そうだな。
とはいえ、あの状況でR指定に持ちこめねぇなんてな。
ネロも大したことねぇな~。」
このように2人と1匹に筒抜けだったりする。
ダンテの相変わらずの飄々とした態度にディーヴァが即座にダンテの頬を抓った。
「……ダ・ン・テ~?
そんなこと、どの口が言えるの!?
ちゃんと反省してる?
ネロに本気で怒ってもらった方がいいんじゃない!?」
「お、おい、ディーヴァ!
聞こえる、聞こえる!!!
反省してるっての!!」
「だったら…むぎゅぅ!!?」
大急ぎでダンテはディーヴァの口を手のひらで押さえるとディーヴァを小脇に抱えてその場から逃走。
それのすぐ後、ドア前の気配に不審がったネロがドアを開けたのはダンテもディーヴァも知らぬことだった。
「あー…っぶねぇ。
気付かれるところだったー。」
「そんなのそもそもダンテが変な事言うからでしょ!?」
「んな、怒るなよ。
…一応、本気で反省してんだからな。」
「本当に?
…ひゃっ!?…ダンテ?」
先ほどまでのダンテの調子に訝しむディーヴァ。
すると、その声を遮るようにダンテはディーヴァを抱きしめた。
突如として消えたいつもの軽妙な雰囲気にディーヴァはグッと言葉を飲み込み静かになる。
「…ネロと一緒だと、安心できたかよ?」
「な、何いきなり…。
それは…、危ないこととかなかったし…、多少…安心、できた、かも…しれないけど。」
「けど?」
「けど…。」
一方的だった抱擁がディーヴァの方からもおずおずと腕が伸ばされていく。
「あたし、やっぱりダンテじゃなきゃやだよ。
ダンテの側が…一番安心できるもん。
…安心、させてよ。」
「…そうか。
安心しろ。オレはもっと強くなってみせる。
ディーヴァを完璧に護れるようになってみせる。
だから、その時までもう少し、今のオレで辛抱してくれよ?」
「うん。
待ってる。楽しみにしてる。」
コツン。
小さな音を立てて額を合わせたダンテとディーヴァは幸せそうに笑い始める。
その笑い声は暖炉にくべられた薪がゴトンと音を立てて折れるまで止むことがなかった。
そう…
「…誰か我のことを思い出してはくれぬか。」
シャティがそんなことを静かに呟こうともたっぷり1時間くらいはそのまま。
元々、今日だって病み上がりだったところでこれだけ無理すればこうもなるだろうと実は予想がついていたネロ。
一つ深呼吸の後、静かに唇を重ねるとじわじわと傷が癒えていく。
完全に傷跡が消えたことを確認し、ネロはそっと唇から離れると濡れた髪を撫でた。
「逢夏。
ごめん、…安売りするなって言った俺が安売りさせたな。」
「別に、いいよ。」
「…もう起きたのか。」
返ってくるとは思っていなかった声に顔をあげるとそこにはベッドから上半身だけ起こした逢夏。
その表情から察するに後少しすれば本当に万全となりそうなほどに回復したようで
さっきまでの衰弱ぶりが嘘かの様な笑顔見せた。
「これくらいなら全然って、ネロだってしってるでしょう?
それよりディーヴァちゃんは?無事?怪我してない?」
「分かってるくせに聞くなよ。
無事だ、怪我一つさせてない。」
「ならいいの。
あ、ダンテを叱っちゃだめだよ?
相当反省してたから。」
「叱ってねぇよ。
…もう良いから、少し休め。
宝も無事に手にいれて、1時間後に開けることにしてんだからさ。」
「そうなの?
わぁ!楽しみ!!」
「だから、休めっての!!」
宝と聞いて、俄然気力がわいた逢夏は言われた事も忘れてベッドから這い出ようとする。
が…ネロが素早く両肩に手を置き、ベッドに押さえ付けた。
「それともなんだ?
そんなに元気なら、さっき延期した"消毒"でも今するか?」
「…わっ、わー、私、今すっごく疲れてるみたいー。
やっぱりちょっとー、休ませてもらおうかなー?」
「最初からそう言えよ、馬鹿。」
「ごめんなさい。」
それから部屋から響くのは楽しそうな二人の笑い声。
休めという言葉はどこへやら、島で何があったのかとても楽しそうに談笑する声だけが部屋を満たしていった。
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と、この話は実は…
「お前達、夫婦の部屋の前で何をしておるのだ?」
「しーっ!静かに!
逢夏、無事でそうでよかったよぉ。」
「そうだな。
とはいえ、あの状況でR指定に持ちこめねぇなんてな。
ネロも大したことねぇな~。」
このように2人と1匹に筒抜けだったりする。
ダンテの相変わらずの飄々とした態度にディーヴァが即座にダンテの頬を抓った。
「……ダ・ン・テ~?
そんなこと、どの口が言えるの!?
ちゃんと反省してる?
ネロに本気で怒ってもらった方がいいんじゃない!?」
「お、おい、ディーヴァ!
聞こえる、聞こえる!!!
反省してるっての!!」
「だったら…むぎゅぅ!!?」
大急ぎでダンテはディーヴァの口を手のひらで押さえるとディーヴァを小脇に抱えてその場から逃走。
それのすぐ後、ドア前の気配に不審がったネロがドアを開けたのはダンテもディーヴァも知らぬことだった。
「あー…っぶねぇ。
気付かれるところだったー。」
「そんなのそもそもダンテが変な事言うからでしょ!?」
「んな、怒るなよ。
…一応、本気で反省してんだからな。」
「本当に?
…ひゃっ!?…ダンテ?」
先ほどまでのダンテの調子に訝しむディーヴァ。
すると、その声を遮るようにダンテはディーヴァを抱きしめた。
突如として消えたいつもの軽妙な雰囲気にディーヴァはグッと言葉を飲み込み静かになる。
「…ネロと一緒だと、安心できたかよ?」
「な、何いきなり…。
それは…、危ないこととかなかったし…、多少…安心、できた、かも…しれないけど。」
「けど?」
「けど…。」
一方的だった抱擁がディーヴァの方からもおずおずと腕が伸ばされていく。
「あたし、やっぱりダンテじゃなきゃやだよ。
ダンテの側が…一番安心できるもん。
…安心、させてよ。」
「…そうか。
安心しろ。オレはもっと強くなってみせる。
ディーヴァを完璧に護れるようになってみせる。
だから、その時までもう少し、今のオレで辛抱してくれよ?」
「うん。
待ってる。楽しみにしてる。」
コツン。
小さな音を立てて額を合わせたダンテとディーヴァは幸せそうに笑い始める。
その笑い声は暖炉にくべられた薪がゴトンと音を立てて折れるまで止むことがなかった。
そう…
「…誰か我のことを思い出してはくれぬか。」
シャティがそんなことを静かに呟こうともたっぷり1時間くらいはそのまま。