ダイススロー 7回目
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"奥さん、大ピンチですよー。"
なんてどこぞの映画やアニメなどのようにビビビッと届くはずもなく。
ネロとディーヴァは宝探しを続行していた。
「うーん、読めない。
やっぱり逢夏じゃなきゃだめみたい。」
「やっぱりか…。
でもまぁ、ニュアンス位は分かるし…なんとかやってみるか。」
「そだね、本当に"ニュアンス"…だけど。」
どこをどうしたらこんなに汚い字が書けるのだろうか?
それにこの地図、さっきの満員電車の絵の方がもっと絵心があったのに。
ディーヴァは小首を傾げながら地図と向き合う。
そんなディーヴァの側に寄り添うネロは辺りを見まわし、徐に進行方向を指差した。
「むこう。
向こうから水の音がするぞ。」
「ほんと!?
ということは、…今はこのへんかな?」
「だとすると宝はここから北東の方角。
もう少し歩いたら山道が見えるはずだ。」
「そうと決まれば、早速行ってみようよ!
お宝、すっごく楽しみ♪」
「そうだ…なっ、うわ!?」
「ネロ!?」
叫び声に今しがたネロが立っていた場所を見るがそこには誰もいない。
それでも、どこからか声がする。
どこからか、いやこれは…頭上を見上げたディーヴァは宙づりになっているネロを見つけた。
「大丈夫ー!?」
「あぁ!今降りる!」
何のことはないとネロはレッドクイーンで足に絡まった縄を切る。
それと同時に始まる自由落下。
しかしここは冷静に、くるんと空中で身をひるがえしたネロは華麗に着地。
…のはずだった。
着地したその場所が下へと抜ける。
「な、なぁぁぁぁぁ~~~!!?
うそだろーーー!?」
「ネロー!?」
「そコ、だメェ!!!」
まあるい落とし穴の端に跪いたディーヴァは穴の中を覗き見る、のだがその瞬間に何故か隣に現れた悪魔に目が奪われた。
「なんでいるのよ!?」
聞いてみるが悪魔は取り合わない。
必死にイヤイヤと体をくねらせ、穴の中にいるだろうネロに懇願を始めた。
「デテこィ!
ソこォ、秘みチュヌぉ抜ヶ道!宝もノぉの近ミィチ!
ダメだぁメ!!!」
どうしても出て欲しいのか、丈夫な鉄の梯子をかけた悪魔。
それを確認したのか、穴の中からネロのやる気のない声が返った。
「ディーヴァ、今すぐ。
今すぐ下りてきてくれ。」
「うん、そだね。
今からすぐにいくからー!」
「らめェェ!!!!」
ぎゅっと梯子に足をかけたディーヴァの腕に悪魔の手が絡みつく。
ブンブンと空を切る音をさせながら首を振る悪魔は絶対いかせまいとそんな決意に満ち満ちた顔をしていたのだが
「天使ィ、やサシぃ!
オでノぅお願ィ聞ク!」
「全力でお断りします。」
ディーヴァはニコリと悪魔のお願いを却下。
「たヵルァ物よリィ良ぃモの、ャる!
コレでぇ、行ヵなィ!?」
「却下します。」
悪魔の交渉も空しく、再びディーヴァの笑顔の前に大敗。
「それじゃあ、またね。
ばいばい。」
「ノおぉぉぉォぉぉ!!!
下ニィ参ルぅ、だぁメェェェ!!!」
打ちひしがれる悪魔に別れを言い、するすると梯子を下るディーヴァ。
そして頭上で起こった悪魔の涙ぐましい努力を耳にしたネロは
「可哀想な奴。」
ぼそりと呟くのだった。
なんてどこぞの映画やアニメなどのようにビビビッと届くはずもなく。
ネロとディーヴァは宝探しを続行していた。
「うーん、読めない。
やっぱり逢夏じゃなきゃだめみたい。」
「やっぱりか…。
でもまぁ、ニュアンス位は分かるし…なんとかやってみるか。」
「そだね、本当に"ニュアンス"…だけど。」
どこをどうしたらこんなに汚い字が書けるのだろうか?
それにこの地図、さっきの満員電車の絵の方がもっと絵心があったのに。
ディーヴァは小首を傾げながら地図と向き合う。
そんなディーヴァの側に寄り添うネロは辺りを見まわし、徐に進行方向を指差した。
「むこう。
向こうから水の音がするぞ。」
「ほんと!?
ということは、…今はこのへんかな?」
「だとすると宝はここから北東の方角。
もう少し歩いたら山道が見えるはずだ。」
「そうと決まれば、早速行ってみようよ!
お宝、すっごく楽しみ♪」
「そうだ…なっ、うわ!?」
「ネロ!?」
叫び声に今しがたネロが立っていた場所を見るがそこには誰もいない。
それでも、どこからか声がする。
どこからか、いやこれは…頭上を見上げたディーヴァは宙づりになっているネロを見つけた。
「大丈夫ー!?」
「あぁ!今降りる!」
何のことはないとネロはレッドクイーンで足に絡まった縄を切る。
それと同時に始まる自由落下。
しかしここは冷静に、くるんと空中で身をひるがえしたネロは華麗に着地。
…のはずだった。
着地したその場所が下へと抜ける。
「な、なぁぁぁぁぁ~~~!!?
うそだろーーー!?」
「ネロー!?」
「そコ、だメェ!!!」
まあるい落とし穴の端に跪いたディーヴァは穴の中を覗き見る、のだがその瞬間に何故か隣に現れた悪魔に目が奪われた。
「なんでいるのよ!?」
聞いてみるが悪魔は取り合わない。
必死にイヤイヤと体をくねらせ、穴の中にいるだろうネロに懇願を始めた。
「デテこィ!
ソこォ、秘みチュヌぉ抜ヶ道!宝もノぉの近ミィチ!
ダメだぁメ!!!」
どうしても出て欲しいのか、丈夫な鉄の梯子をかけた悪魔。
それを確認したのか、穴の中からネロのやる気のない声が返った。
「ディーヴァ、今すぐ。
今すぐ下りてきてくれ。」
「うん、そだね。
今からすぐにいくからー!」
「らめェェ!!!!」
ぎゅっと梯子に足をかけたディーヴァの腕に悪魔の手が絡みつく。
ブンブンと空を切る音をさせながら首を振る悪魔は絶対いかせまいとそんな決意に満ち満ちた顔をしていたのだが
「天使ィ、やサシぃ!
オでノぅお願ィ聞ク!」
「全力でお断りします。」
ディーヴァはニコリと悪魔のお願いを却下。
「たヵルァ物よリィ良ぃモの、ャる!
コレでぇ、行ヵなィ!?」
「却下します。」
悪魔の交渉も空しく、再びディーヴァの笑顔の前に大敗。
「それじゃあ、またね。
ばいばい。」
「ノおぉぉぉォぉぉ!!!
下ニィ参ルぅ、だぁメェェェ!!!」
打ちひしがれる悪魔に別れを言い、するすると梯子を下るディーヴァ。
そして頭上で起こった悪魔の涙ぐましい努力を耳にしたネロは
「可哀想な奴。」
ぼそりと呟くのだった。