ダイススロー 7回目
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先ほどまでずぶ濡れだった全身を優しく包み込んでいてくれた太陽は背の高い木立に顔を隠した。
まさに"鬱蒼"とした森をずんずん進んでいくはダンテと逢夏。
辺りを見回し、悪魔や罠に注意しながらけもの道をひたすらつき進む。
「むっかつく!
逢夏もあんなのが旦那でよくついてけるな!」
「私はネロが考え無しに物事決める人じゃないと知ってるから。
きっとダンテに伝えたいことがあってこうしたんだと思うよ。」
「伝えたいこと?
だったら口で言えっつの!」
「口で言うよりも実地の方が分かりやすいことだってあるもの。」
先ほどからネロの肩を持つばかりの逢夏。
聞いていたダンテは一旦歩みを止めて振り返る。
「…そうネロを擁護するってことはだ、あんたは知っててオレについてきてるってことでいいんだよな?」
「まぁ…、なんとなくは。」
「以心伝心とかいうやつ?
はぁ~、やだやだ…こんな時まで惚気かよ。
こっちはもう腹いっぱい通り越してるってのによ。」
とか何とか文句タラタラなダンテ。
だが、意外にも計算高い彼は"これはチャンス"だとも考えていた。
ちらりと少しだけ向けた視線には逢夏…とすれば何のチャンスなのかと云えばもちろん
「なぁ、逢夏。
この地図、読めるよな?」
「もちろん。」
地図の端々に書かれた奇怪な文章。
解読できるのは4人の中でただ1人、そしてその1人が今ここにいるのだから。
「見てろよ、宝は頂きだぜ。」
「宝物ってどんなだろうねぇ。」
「そりゃ、宝なんだから金銀財宝に決まってるだろ!?」
「…確かにそれはそれでとてもロマンかも!」
和気あいあい再び。
まだ見ぬお宝について、あーだこーだと話合い、地図を見ながら洞穴や滝、崖などの情報をどんどん仕入れていく2人。
なんだかんだ楽しそうにトレジャーハントをしている最中。
そんなところ水を差すのはやはり悪魔の使命なのだろうか?
突然、十数体の悪魔が現れる。
形態はさまざま、いつぞやの狼の形をしたものもあれば、通常に良く見る悪魔と各種バリエーションが取り揃えてある様子。
それらを目の前にダンテは海岸の時と同じく、リベリオンを構えて臨戦態勢をとる。
「ダンテ!」
「逢夏、そこから動くんじゃねぇぞ。
お前が怪我したら俺の負けなんだ。
そうでなくても、怪我されちゃ夢見がわりぃからな!」
「…、分かった。
私もなるべく、気を付けるから!」
けれどそう答えながら、ふと逢夏は思う。
"これがネロだったらどうしただろうか?"と。
「…仕方ないか。
だって、ネロとダンテは違うもの。」
指示された通り、大きな木を背に立ちつくす逢夏を横目にダンテは悪魔達を睨む。
「さ、ショータイムだぜ?」
口の端を吊り上げ、楽しげに言い放ったと同時に革のブーツの底が強く地面を蹴る。
蹴り上げられた枯れ葉がダンテと悪魔によって巻き起こされた小規模な突風の前にあちこちへと飛び去って行った。
まさに"鬱蒼"とした森をずんずん進んでいくはダンテと逢夏。
辺りを見回し、悪魔や罠に注意しながらけもの道をひたすらつき進む。
「むっかつく!
逢夏もあんなのが旦那でよくついてけるな!」
「私はネロが考え無しに物事決める人じゃないと知ってるから。
きっとダンテに伝えたいことがあってこうしたんだと思うよ。」
「伝えたいこと?
だったら口で言えっつの!」
「口で言うよりも実地の方が分かりやすいことだってあるもの。」
先ほどからネロの肩を持つばかりの逢夏。
聞いていたダンテは一旦歩みを止めて振り返る。
「…そうネロを擁護するってことはだ、あんたは知っててオレについてきてるってことでいいんだよな?」
「まぁ…、なんとなくは。」
「以心伝心とかいうやつ?
はぁ~、やだやだ…こんな時まで惚気かよ。
こっちはもう腹いっぱい通り越してるってのによ。」
とか何とか文句タラタラなダンテ。
だが、意外にも計算高い彼は"これはチャンス"だとも考えていた。
ちらりと少しだけ向けた視線には逢夏…とすれば何のチャンスなのかと云えばもちろん
「なぁ、逢夏。
この地図、読めるよな?」
「もちろん。」
地図の端々に書かれた奇怪な文章。
解読できるのは4人の中でただ1人、そしてその1人が今ここにいるのだから。
「見てろよ、宝は頂きだぜ。」
「宝物ってどんなだろうねぇ。」
「そりゃ、宝なんだから金銀財宝に決まってるだろ!?」
「…確かにそれはそれでとてもロマンかも!」
和気あいあい再び。
まだ見ぬお宝について、あーだこーだと話合い、地図を見ながら洞穴や滝、崖などの情報をどんどん仕入れていく2人。
なんだかんだ楽しそうにトレジャーハントをしている最中。
そんなところ水を差すのはやはり悪魔の使命なのだろうか?
突然、十数体の悪魔が現れる。
形態はさまざま、いつぞやの狼の形をしたものもあれば、通常に良く見る悪魔と各種バリエーションが取り揃えてある様子。
それらを目の前にダンテは海岸の時と同じく、リベリオンを構えて臨戦態勢をとる。
「ダンテ!」
「逢夏、そこから動くんじゃねぇぞ。
お前が怪我したら俺の負けなんだ。
そうでなくても、怪我されちゃ夢見がわりぃからな!」
「…、分かった。
私もなるべく、気を付けるから!」
けれどそう答えながら、ふと逢夏は思う。
"これがネロだったらどうしただろうか?"と。
「…仕方ないか。
だって、ネロとダンテは違うもの。」
指示された通り、大きな木を背に立ちつくす逢夏を横目にダンテは悪魔達を睨む。
「さ、ショータイムだぜ?」
口の端を吊り上げ、楽しげに言い放ったと同時に革のブーツの底が強く地面を蹴る。
蹴り上げられた枯れ葉がダンテと悪魔によって巻き起こされた小規模な突風の前にあちこちへと飛び去って行った。