ダイススロー 6回目
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逢夏とディーヴァの電車がプラットホームに到着すると同時に、反対側にネロとダンテの乗る電車が到着した。
「逢夏!!」
「ディーヴァ!!」
プシュー、と音を立てて扉が開いた瞬間、ネロとダンテが愛しい人目掛けて飛び出す。
だが、待ちわびた再会、とはいかず、逢夏はいまだ泣いているディーヴァを支えながらゆっくりと出て来ただけだった。
「あ。2人ともお疲れ様」
「泣いてるがどうかしたか?」
「ディーヴァになんかあったのか!」
「んーちょっとね…」
あやしながら苦笑して答える逢夏。
と、そこに悪魔からのアナウンスが届いた。
逢夏による通訳はこうだった。
『半端な悪魔、最初の車両のエキストラ悪魔と、贄と天使、最後の車両のエキストラ悪魔、みんな泣いて帰っちゃった!
また雇わなきゃいけない!今度は俺のへそくり、すっからかん!』
ところどころに悔しそうなニュアンスが垣間見える。
財布に続いてへそくりまでなくなるとはかわいそうに。
「へー、エキストラとかいたのか」
「悪魔も大変だな。
ゆくゆくはダンテみたく借金まみれになるんだろうな」
「一言余計だ」
「最初の車両って、私達と同じでぎゅうぎゅう詰めのところかな?
ネロ、何したの?」
「俺達は周りをまきこんで喧嘩してた」
「うわ、エキストラの悪魔さん達、かわいそう…」
「そっちは?最後の車両で何してた」
逢夏はチラリと傍らのディーヴァを確認しながら言った。
「…痴漢車両だったんだけどさ。
私、ちょっとイライラすることがあって、外してあったポールを薙刀がわりに振り回しちゃったの」
「それは…ご愁傷様」
「つーか、痴漢されただと!?」
『痴漢』の言葉でびくっとして更に嗚咽をあげ、ディーヴァが小さく呟く。
「男の人っ…こわい、よっ…」
「ディーヴァちゃん、終わったから大丈夫だよ」
「男が、恐いって?」
「どういうこった」
「えっとね、痴漢されすぎて嫌な気持ちになっちゃったみたいなの」
「ああ、今回は人間もいたしな」
「え?人間は1人もいなかったでしょ?
あれ全部悪魔だよ?」
まさかの新事実発覚。
『全部』が悪魔のエキストラと判明した。
「えー!全部、エキストラぁ!?」
「じゃあ、我慢しないで全部ぶっとばせばよかった!!」
叫ぶネロとダンテだった。
その叫びが次第にフェードアウトしていった。
「逢夏!!」
「ディーヴァ!!」
プシュー、と音を立てて扉が開いた瞬間、ネロとダンテが愛しい人目掛けて飛び出す。
だが、待ちわびた再会、とはいかず、逢夏はいまだ泣いているディーヴァを支えながらゆっくりと出て来ただけだった。
「あ。2人ともお疲れ様」
「泣いてるがどうかしたか?」
「ディーヴァになんかあったのか!」
「んーちょっとね…」
あやしながら苦笑して答える逢夏。
と、そこに悪魔からのアナウンスが届いた。
逢夏による通訳はこうだった。
『半端な悪魔、最初の車両のエキストラ悪魔と、贄と天使、最後の車両のエキストラ悪魔、みんな泣いて帰っちゃった!
また雇わなきゃいけない!今度は俺のへそくり、すっからかん!』
ところどころに悔しそうなニュアンスが垣間見える。
財布に続いてへそくりまでなくなるとはかわいそうに。
「へー、エキストラとかいたのか」
「悪魔も大変だな。
ゆくゆくはダンテみたく借金まみれになるんだろうな」
「一言余計だ」
「最初の車両って、私達と同じでぎゅうぎゅう詰めのところかな?
ネロ、何したの?」
「俺達は周りをまきこんで喧嘩してた」
「うわ、エキストラの悪魔さん達、かわいそう…」
「そっちは?最後の車両で何してた」
逢夏はチラリと傍らのディーヴァを確認しながら言った。
「…痴漢車両だったんだけどさ。
私、ちょっとイライラすることがあって、外してあったポールを薙刀がわりに振り回しちゃったの」
「それは…ご愁傷様」
「つーか、痴漢されただと!?」
『痴漢』の言葉でびくっとして更に嗚咽をあげ、ディーヴァが小さく呟く。
「男の人っ…こわい、よっ…」
「ディーヴァちゃん、終わったから大丈夫だよ」
「男が、恐いって?」
「どういうこった」
「えっとね、痴漢されすぎて嫌な気持ちになっちゃったみたいなの」
「ああ、今回は人間もいたしな」
「え?人間は1人もいなかったでしょ?
あれ全部悪魔だよ?」
まさかの新事実発覚。
『全部』が悪魔のエキストラと判明した。
「えー!全部、エキストラぁ!?」
「じゃあ、我慢しないで全部ぶっとばせばよかった!!」
叫ぶネロとダンテだった。
その叫びが次第にフェードアウトしていった。