ダイススロー 6回目
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逢夏とディーヴァが、痴漢行為を受けている頃…。
ネロとダンテは問題の3号車にいた。
入って失敗したと思う。
そこはいつも相手にする、恐ろしい悪魔の所業かと思わせる光景が広がっていたのだ。
前の車両からは確認できなかったのだが、この車両、どこもかしこも赤かった。
そして、明かりが1つも灯っておらず、闇の中にぼうっと赤色が浮かびあがるのだ。
スペインのトマト祭りでもやったのか…?
そう思わせるほどに赤く濡れた車内。
だが、それはトマトなんかではなく、すべて血だった。
体についた香水の香りも、おびただしい血の匂いに塗り替えられていく。
「一体なんなんだ、こりゃあ」
「血生臭えな…」
鼻を腕で覆いながらその闇の中を進む。
その時、またもやあの悪魔の放送がかかった。
『ウェるヵーんム!はムぱな悪ま!!
チュ~こクしたのにィ、3号車入ッチャったノね!
だったラ、悪夢のハじ魔リ、はじ魔リィ~』
「しまった!ここは3号車だった!」
「ま、いいんじゃね?
一回入ったら『参加者』とやらになっちまうんだろ?
それともさっきの続き、したいと思うか?」
さっきの続き…。
この場合はダンテとの喧嘩の続きではなく、どちらかといえば女達との睦言のことのようだ。
そんなの逢夏やディーヴァに悪いだけでなく、自分自身がいやだ。
ネロは出ようとするのをやめ、ダンテと共に正面を向いた。
悪魔が続きを言う。
『oops!あとチョットで駅につくゥ!
電シャなヵ、とりあぇズゥ、そこノおサルさンだ血ィとおまェラだケにしタ!
最後尾車リョにお魔ェラの武きおィタ!
頑張らなイデ死ンでもいィヨ!』
「死なねーっつの!」
「っていうか、猿?」
暗がりに目をこらして前方を見るネロとダンテ。
その全貌が明らかになっていく。
2人の前にはまたまた生気のない顔をした人間達が並んでいた。
そしてその一番前に、ピエロの格好をした猿顔の小さな悪魔達がいるのだった。
悪魔がニタリと薄笑いを浮かべ、言葉を発する。
それは先ほどのアナウンスのように電車内に響き渡った。
『次は~活け造り~活け造り~』
そう言って、手に持った刃物で並んでいた人間を切り刻み始めた。
生気がなかったはずの人間が大きく泣き叫ぶ。
ドサ。
声がしなくなったかと思ったら、その体がくの字に折れ、倒れこんだ。
その体には臓器が一切なく、周りに散らばっていた。
ビシャ、
ネロとダンテの足元にその人間から飛び散ったのであろう、まだ暖かそうな心臓が落ちた。
血の香りがさらに濃くなる。
こうして数人がかりで刻まれた人間は、すぐに『活け造り』になったのだった。
「おいおいおい、まさか…」
「まさか、だよな…」
血の惨劇を目の当たりにしたネロとダンテの表情が凍りつく。
『次は~えぐりだし~えぐりだし~』
その横で、生気のない乗客が死ぬことをいとわないとでもいうのか、当たり前のように前に進んだ。
悪魔が、今度は先のとがったスプーンを手にしてその人間に手をかける。
その手は目の付近に来ていた。
つんざくような悲鳴がまたあがる。
どうなったかなんて想像したくないし見たくない。
どう考えても『終わりなき死』の光景再び、である。
だが、あの時とは違い、殺られれば確実に死ぬ気がする。
2人はゆっくりと後ずさりした。
『えぐりだし』された人間をわきに投げ捨てた悪魔が、更に次の人間に手をかける。
その手には機械仕掛けのクラッシャーのような物が握られていた。
『次は~挽肉~挽肉~』
その機械でもって、人間を『挽肉』にしているようだ。
見たくない。
見たくない。
見たくない。
そんな思いで、ネロは扉のノブをガチャガチャとまわした。
ダンテも見たくない思いに駆られていたが、前の状況を確認しなくてはいつこちらに身の危険が及ぶかわからない。
仕方なく『挽肉』に変わる現場を目に入れてしまった。
…しばらくハンバーグは食べれそうにない。
「早く開けろネロ!」
「やってるって!開かねぇんだよ!」
悪魔退治の最中によく見かける赤い結界。
それに阻まれて前の車両に戻ることは叶わなかった。
『挽肉』を作り終えた悪魔が、そこらじゅうに撒き散らされた肉を踏みつぶしながら近づいてくる。
『次は~…』
『『『おまェラだ!』』』
一斉に指をさす悪魔。
ネロとダンテは問題の3号車にいた。
入って失敗したと思う。
そこはいつも相手にする、恐ろしい悪魔の所業かと思わせる光景が広がっていたのだ。
前の車両からは確認できなかったのだが、この車両、どこもかしこも赤かった。
そして、明かりが1つも灯っておらず、闇の中にぼうっと赤色が浮かびあがるのだ。
スペインのトマト祭りでもやったのか…?
そう思わせるほどに赤く濡れた車内。
だが、それはトマトなんかではなく、すべて血だった。
体についた香水の香りも、おびただしい血の匂いに塗り替えられていく。
「一体なんなんだ、こりゃあ」
「血生臭えな…」
鼻を腕で覆いながらその闇の中を進む。
その時、またもやあの悪魔の放送がかかった。
『ウェるヵーんム!はムぱな悪ま!!
チュ~こクしたのにィ、3号車入ッチャったノね!
だったラ、悪夢のハじ魔リ、はじ魔リィ~』
「しまった!ここは3号車だった!」
「ま、いいんじゃね?
一回入ったら『参加者』とやらになっちまうんだろ?
それともさっきの続き、したいと思うか?」
さっきの続き…。
この場合はダンテとの喧嘩の続きではなく、どちらかといえば女達との睦言のことのようだ。
そんなの逢夏やディーヴァに悪いだけでなく、自分自身がいやだ。
ネロは出ようとするのをやめ、ダンテと共に正面を向いた。
悪魔が続きを言う。
『oops!あとチョットで駅につくゥ!
電シャなヵ、とりあぇズゥ、そこノおサルさンだ血ィとおまェラだケにしタ!
最後尾車リョにお魔ェラの武きおィタ!
頑張らなイデ死ンでもいィヨ!』
「死なねーっつの!」
「っていうか、猿?」
暗がりに目をこらして前方を見るネロとダンテ。
その全貌が明らかになっていく。
2人の前にはまたまた生気のない顔をした人間達が並んでいた。
そしてその一番前に、ピエロの格好をした猿顔の小さな悪魔達がいるのだった。
悪魔がニタリと薄笑いを浮かべ、言葉を発する。
それは先ほどのアナウンスのように電車内に響き渡った。
『次は~活け造り~活け造り~』
そう言って、手に持った刃物で並んでいた人間を切り刻み始めた。
生気がなかったはずの人間が大きく泣き叫ぶ。
ドサ。
声がしなくなったかと思ったら、その体がくの字に折れ、倒れこんだ。
その体には臓器が一切なく、周りに散らばっていた。
ビシャ、
ネロとダンテの足元にその人間から飛び散ったのであろう、まだ暖かそうな心臓が落ちた。
血の香りがさらに濃くなる。
こうして数人がかりで刻まれた人間は、すぐに『活け造り』になったのだった。
「おいおいおい、まさか…」
「まさか、だよな…」
血の惨劇を目の当たりにしたネロとダンテの表情が凍りつく。
『次は~えぐりだし~えぐりだし~』
その横で、生気のない乗客が死ぬことをいとわないとでもいうのか、当たり前のように前に進んだ。
悪魔が、今度は先のとがったスプーンを手にしてその人間に手をかける。
その手は目の付近に来ていた。
つんざくような悲鳴がまたあがる。
どうなったかなんて想像したくないし見たくない。
どう考えても『終わりなき死』の光景再び、である。
だが、あの時とは違い、殺られれば確実に死ぬ気がする。
2人はゆっくりと後ずさりした。
『えぐりだし』された人間をわきに投げ捨てた悪魔が、更に次の人間に手をかける。
その手には機械仕掛けのクラッシャーのような物が握られていた。
『次は~挽肉~挽肉~』
その機械でもって、人間を『挽肉』にしているようだ。
見たくない。
見たくない。
見たくない。
そんな思いで、ネロは扉のノブをガチャガチャとまわした。
ダンテも見たくない思いに駆られていたが、前の状況を確認しなくてはいつこちらに身の危険が及ぶかわからない。
仕方なく『挽肉』に変わる現場を目に入れてしまった。
…しばらくハンバーグは食べれそうにない。
「早く開けろネロ!」
「やってるって!開かねぇんだよ!」
悪魔退治の最中によく見かける赤い結界。
それに阻まれて前の車両に戻ることは叶わなかった。
『挽肉』を作り終えた悪魔が、そこらじゅうに撒き散らされた肉を踏みつぶしながら近づいてくる。
『次は~…』
『『『おまェラだ!』』』
一斉に指をさす悪魔。