ダイススロー 6回目
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ディーヴァはあわてて自分達も逃げようと逢夏の腕を掴んだ。
「きゃ!」
「何これ変なの」
悪魔だけは通れるようになっているらしい、封印がゆく手を阻む。
赤い糸の集合体のような物で構成されているそれは決して2人の通さなかった。
「閉じ込められちゃった」
「あ。それで爆弾処理しろってことみたい」
「え…」
何時の間にやら、ディーヴァの手には鋭いハサミが握られていた。
「こんなの持った覚えないのに!」
逢夏は触手のように伸びる赤と青の配線を見つめる。
その表情はディーヴァとは違い、笑みを湛えていた。
「爆弾処理班かぁ…
テレビみたいで面白そう!」
「えええええ!?」
わくわくしている逢夏を驚きの表情で見るディーヴァ。
そんなこと言ってる間に残りは3分を切っていた。
「わあ、時間がなくなるぅ!
どうするの!?」
「もちろんどっちか切るんでしょ」
悩みに悩んだ2人。
「赤にしよう、ダンテの赤いコートみたいだし」
「青もいいよ?
ネロのブルーローズにちなんで」
「「……」」
「でもネロ、運がないんでしょ?さっきのマスでもそうだったし」
「ダンテこそ運悪過ぎじゃない。
変なマス引き当てたもの」
「逢夏、赤がいいよ。絶対に!」
「ううん。絶対ここは青だってば!
こればっかりは譲れない!」
「赤!」
「青!」
赤と青でもめている。
しばらく言い合っていたが、息が切れたのか突然静かになった。
「はあ…ちょっと冷静になろうか」
「うん」
逢夏とディーヴァは他になにかないか、車両の中をくまなく探しだした。
しかし何もない。
やはり配線を切る以外に方法はないのだろうか。
ふと窓に映る自分の顔をみるディーヴァ。
その顔はやけに不安そうにみえた。
「ダンテ達どうしてるかな」
「きっと大丈夫だよ」
その後ろから逢夏は、そっと両肩を支えた。
「うん…そうだね」
窓の外には暗い闇が広がる。
トンネルなどではない、ただっ広いだけのどこまでも続く闇。
「窓、」
「窓がどうかした?」
「…開いてたりして」
その窓には鍵などなく、はめごろしでもないようだ。
軽く引いてみるとギシギシという音を立ててゆっくり開いた。
「ホントだ!」
生温かい風が顔を撫でていく。
2人は3つの爆弾を振り返って見つめた。
その時間表示はもう残り少ない。
「ねえ逢夏、切って処理しろって言われたの?」
「そんなことは言われてないよ」
「じゃあやることは1つ?」
「だよねっ!」
逢夏とディーヴァは爆弾をかかえると、せーので窓の外に放りなげた。
顔を覗かせて後方を確認すると、遥か遠くで紅蓮の炎があがり、爆風がここまでブワッと届いた。
「たーまやー!」
「何それ」
「んーん、気にしないで」
爆弾を処理し終えた2人はひとしきり笑い合った後。次の車両…9号車へと向かった。
「きゃ!」
「何これ変なの」
悪魔だけは通れるようになっているらしい、封印がゆく手を阻む。
赤い糸の集合体のような物で構成されているそれは決して2人の通さなかった。
「閉じ込められちゃった」
「あ。それで爆弾処理しろってことみたい」
「え…」
何時の間にやら、ディーヴァの手には鋭いハサミが握られていた。
「こんなの持った覚えないのに!」
逢夏は触手のように伸びる赤と青の配線を見つめる。
その表情はディーヴァとは違い、笑みを湛えていた。
「爆弾処理班かぁ…
テレビみたいで面白そう!」
「えええええ!?」
わくわくしている逢夏を驚きの表情で見るディーヴァ。
そんなこと言ってる間に残りは3分を切っていた。
「わあ、時間がなくなるぅ!
どうするの!?」
「もちろんどっちか切るんでしょ」
悩みに悩んだ2人。
「赤にしよう、ダンテの赤いコートみたいだし」
「青もいいよ?
ネロのブルーローズにちなんで」
「「……」」
「でもネロ、運がないんでしょ?さっきのマスでもそうだったし」
「ダンテこそ運悪過ぎじゃない。
変なマス引き当てたもの」
「逢夏、赤がいいよ。絶対に!」
「ううん。絶対ここは青だってば!
こればっかりは譲れない!」
「赤!」
「青!」
赤と青でもめている。
しばらく言い合っていたが、息が切れたのか突然静かになった。
「はあ…ちょっと冷静になろうか」
「うん」
逢夏とディーヴァは他になにかないか、車両の中をくまなく探しだした。
しかし何もない。
やはり配線を切る以外に方法はないのだろうか。
ふと窓に映る自分の顔をみるディーヴァ。
その顔はやけに不安そうにみえた。
「ダンテ達どうしてるかな」
「きっと大丈夫だよ」
その後ろから逢夏は、そっと両肩を支えた。
「うん…そうだね」
窓の外には暗い闇が広がる。
トンネルなどではない、ただっ広いだけのどこまでも続く闇。
「窓、」
「窓がどうかした?」
「…開いてたりして」
その窓には鍵などなく、はめごろしでもないようだ。
軽く引いてみるとギシギシという音を立ててゆっくり開いた。
「ホントだ!」
生温かい風が顔を撫でていく。
2人は3つの爆弾を振り返って見つめた。
その時間表示はもう残り少ない。
「ねえ逢夏、切って処理しろって言われたの?」
「そんなことは言われてないよ」
「じゃあやることは1つ?」
「だよねっ!」
逢夏とディーヴァは爆弾をかかえると、せーので窓の外に放りなげた。
顔を覗かせて後方を確認すると、遥か遠くで紅蓮の炎があがり、爆風がここまでブワッと届いた。
「たーまやー!」
「何それ」
「んーん、気にしないで」
爆弾を処理し終えた2人はひとしきり笑い合った後。次の車両…9号車へと向かった。