ダイススロー 1回目
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「ココアですけど、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「サンキュー。」
「お前にはやらねぇっ!
もう少しディーヴァの態度を見習えっての!」
「ネロ!そんな意地悪しないの!!!」
場所を暖炉のあるリビングから、ダイニングに移して2人には椅子にかけて貰った。
とりあえず、自己紹介とどうしてこうなったか説明をすることがあったから。
そしてその自己紹介で驚きの事実が判明する。
それは…
ここに居るのがダンテ"もどき"ではなく本当のダンテで
お隣の可愛らしく綺麗な女の子ディーヴァちゃんは正真正銘の天使
…ということ。
特にダンテはネロがダンテが持っていた銃を調べると、私達が知っているダンテがエボニーとアイボリーと呼び、愛用していた銃とまだ年季が浅いことを除けば全く同じ、と。
若いダンテの主張を聞かないわけにはいかなかった。
「19って、俺より若いダンテとか…。
気持ち悪っ。」
「んだと?
…あーぁ、そういうことか。
やだね、おっさんが若さに僻みかよ?」
「おっさん!?
それは本来俺がお前に言ってきたことだっつの!
というか僻むほど歳も離れてねぇからな!」
口を開けばケンカ腰の言葉ばかり飛び出す2人を、ダンテはディーヴァちゃんで、ネロは私で抑える。
その時、『どうしよう?』と、とにかくネロに指示を仰ごうと首を傾げて、ネロに視線を送る…と。
ぴょこんっと跳ねる様にディーヴァちゃんが椅子から腰を上げた。
「あの!…ダンテが失礼なことをして、申し訳ありませんでした。
ほら、ダンテも謝る!」
「いやだ。」
「ダ・ン・テ?」
「…悪かっ「悪かったじゃなくて、"すいません"でしょ?」……すいません…。」
ディーヴァちゃんはとてもしっかりした人。
そう心のメモの中に書き記して、こっちもネロの頭をぐいぐいと下げさせる。
「逢夏!?」
「こういうところでちゃんと謝れないから、皆がまだまだネロは子どもだっていうんだよ?」
「…っ。」
さぁ、これで仲直り。
無理やり決定して、ネロに本題を話してもらうことにした。
ひとつ、2人がここに来たのは私達の不徳の致すところであること。
ひとつ、2人を元の場所に戻す方法が分からないこと。
ひとつ、とりあえず一度初めてしまった悪魔のゲームを終わらせなければならないこと。
「それ、俺達には全然関係ねぇじゃネェか。」
「…そう、ですね。
ごめんなさい、私がゲームをやりたいなんて言ったから…。」
ダンテの叱責は尤も。
まさか並行世界の住人を巻き込んでしまうなんて考えてもいなかったから。
…でも、そんなときに。
「ダンテ!そんなに逢夏さんを責めないの!
あの…せっかくの縁です。
それにあたし達、ゲームに参加って命令には書いてあったんですよね。
だったら、あたし達にできることなら手伝います。」
不安そうだけど、でもそれを一生懸命おさえこんでディーヴァちゃんは笑って見せてくれた。
まさに天使の微笑みに心がほっと和んでいく…
そこに
突然、リビングからギギギッと軋む音。
素早く4人で目を向けると…ドクロの陥没した目がこちらを見ており、ガパッ!と口を開けると今度は声を発する。
ザリザリとノイズ交じりの声はこう、いった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天使と悪魔、帰りたければゴールの一つ前、青いマスに止まらなければいけない。
青いマスに止まらなくてもゴールできる。
止まらずゴールしたら、帰れない。
帰れるまで最初からやり直し。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「だとさ。
どうする?」
「どうするもなにも…
しゃーねぇ!!付き合ってやるよ!
ただしっ、悪魔退治料はしっかりあんたから貰ってやるからな。」
「お好きにどうぞ。
俺はあんたみたいに借金まみれじゃねぇしな。」
男の人というのは本当に複雑怪奇なもので、いつの間にかすっかり意気投合をしてしまった様子。
そして…
「私が言えることじゃないけど…がんばろう?
ディーヴァちゃんとダンテがちゃんと帰れるように、私…頑張るから。」
「…はいっ!
あたしも頑張ります!」
帰れる場所があって、本当にそこに帰れるのであれば
…絶対に帰してあげたい。
その一心で、ディーヴァちゃんの震える両手を握りしめ
元凶のボードゲームを睨んだ。
「ありがとうございます。」
「サンキュー。」
「お前にはやらねぇっ!
もう少しディーヴァの態度を見習えっての!」
「ネロ!そんな意地悪しないの!!!」
場所を暖炉のあるリビングから、ダイニングに移して2人には椅子にかけて貰った。
とりあえず、自己紹介とどうしてこうなったか説明をすることがあったから。
そしてその自己紹介で驚きの事実が判明する。
それは…
ここに居るのがダンテ"もどき"ではなく本当のダンテで
お隣の可愛らしく綺麗な女の子ディーヴァちゃんは正真正銘の天使
…ということ。
特にダンテはネロがダンテが持っていた銃を調べると、私達が知っているダンテがエボニーとアイボリーと呼び、愛用していた銃とまだ年季が浅いことを除けば全く同じ、と。
若いダンテの主張を聞かないわけにはいかなかった。
「19って、俺より若いダンテとか…。
気持ち悪っ。」
「んだと?
…あーぁ、そういうことか。
やだね、おっさんが若さに僻みかよ?」
「おっさん!?
それは本来俺がお前に言ってきたことだっつの!
というか僻むほど歳も離れてねぇからな!」
口を開けばケンカ腰の言葉ばかり飛び出す2人を、ダンテはディーヴァちゃんで、ネロは私で抑える。
その時、『どうしよう?』と、とにかくネロに指示を仰ごうと首を傾げて、ネロに視線を送る…と。
ぴょこんっと跳ねる様にディーヴァちゃんが椅子から腰を上げた。
「あの!…ダンテが失礼なことをして、申し訳ありませんでした。
ほら、ダンテも謝る!」
「いやだ。」
「ダ・ン・テ?」
「…悪かっ「悪かったじゃなくて、"すいません"でしょ?」……すいません…。」
ディーヴァちゃんはとてもしっかりした人。
そう心のメモの中に書き記して、こっちもネロの頭をぐいぐいと下げさせる。
「逢夏!?」
「こういうところでちゃんと謝れないから、皆がまだまだネロは子どもだっていうんだよ?」
「…っ。」
さぁ、これで仲直り。
無理やり決定して、ネロに本題を話してもらうことにした。
ひとつ、2人がここに来たのは私達の不徳の致すところであること。
ひとつ、2人を元の場所に戻す方法が分からないこと。
ひとつ、とりあえず一度初めてしまった悪魔のゲームを終わらせなければならないこと。
「それ、俺達には全然関係ねぇじゃネェか。」
「…そう、ですね。
ごめんなさい、私がゲームをやりたいなんて言ったから…。」
ダンテの叱責は尤も。
まさか並行世界の住人を巻き込んでしまうなんて考えてもいなかったから。
…でも、そんなときに。
「ダンテ!そんなに逢夏さんを責めないの!
あの…せっかくの縁です。
それにあたし達、ゲームに参加って命令には書いてあったんですよね。
だったら、あたし達にできることなら手伝います。」
不安そうだけど、でもそれを一生懸命おさえこんでディーヴァちゃんは笑って見せてくれた。
まさに天使の微笑みに心がほっと和んでいく…
そこに
突然、リビングからギギギッと軋む音。
素早く4人で目を向けると…ドクロの陥没した目がこちらを見ており、ガパッ!と口を開けると今度は声を発する。
ザリザリとノイズ交じりの声はこう、いった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天使と悪魔、帰りたければゴールの一つ前、青いマスに止まらなければいけない。
青いマスに止まらなくてもゴールできる。
止まらずゴールしたら、帰れない。
帰れるまで最初からやり直し。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「だとさ。
どうする?」
「どうするもなにも…
しゃーねぇ!!付き合ってやるよ!
ただしっ、悪魔退治料はしっかりあんたから貰ってやるからな。」
「お好きにどうぞ。
俺はあんたみたいに借金まみれじゃねぇしな。」
男の人というのは本当に複雑怪奇なもので、いつの間にかすっかり意気投合をしてしまった様子。
そして…
「私が言えることじゃないけど…がんばろう?
ディーヴァちゃんとダンテがちゃんと帰れるように、私…頑張るから。」
「…はいっ!
あたしも頑張ります!」
帰れる場所があって、本当にそこに帰れるのであれば
…絶対に帰してあげたい。
その一心で、ディーヴァちゃんの震える両手を握りしめ
元凶のボードゲームを睨んだ。