ダイススロー 6回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「も~、遊んでる暇があったら、ダイス振ってよ!」
「はいはいわかりましたよっと!」
紅茶を一息で飲み干したダンテがダイスを手に取る横で、同じく紅茶を口に運びながらディーヴァは促す。
ニヤリと笑ったダンテは、左手のひらにのせたダイスを右手の指で弾いた。
ビシィ!
「jack pod!」
「いてっ!」
弾かれたダイスはネロの額に直撃した。
「お返しな。
さっきのマスでディーヴァが運試し中に、二度もどついたろ。
しかも濃密な夜を邪魔しようとまで…」
「こら、ダンテッ!!」
「大丈夫…ネロ?」
ネロは無言で額を押さえている。その体はぷるぷる小刻みに震えていた。
「Now,you,dieeeee!」
「ぎゃああ!!」
魔力を解放したネロは再び青いオーラを放出させ、そのあふれでる怒りをダンテにぶつけたのだった。
女性陣2人は、そんなネロとダンテを横目にダイスを確認した。
「ダイス、どこにいったんだろ?
あ。ソファの下にあった!」
「良かった…絶対になくさないようにしないとね」
動かさないようにそうっと取り出す逢夏。
「「…2」」
その目は2。
見れば、盤上のコマがスキップするように揺れながら2マス進んだところだった。
ぺいっとコマの口から羊皮紙が飛び出す。
逢夏とディーヴァが広げてみると、長四角の箱のような物の中にぎゅうぎゅう詰めの悪魔がいる絵が描かれていた。
下手だとは思っていても言えない。
前と同じ展開が目に見えているからだ。
そしてその下に例の悪魔からの命令が書かれていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
マンぃいンでンシゃデ、ヵんじょォせェンン、ィトまヮりィ~
~~~~~~~~~~~~~~~~
「なんて書いてあるの?」
「えっとね、『満員電車で、環状線を一回り』って…」
「じゃあ、これって電車の絵だったんだね~
悪魔だけど、まあまあ絵心あるじゃない!」
『てン使にィ、ほメらレタっ!』
嬉しいのかコマがくるくると回っている。
それを笑みを浮かべて見ていた逢夏とディーヴァの頭の奥から音が聞こえてきた。
電車のベル音に似たそれを聞いていると、いつの間にか周りの景色が変わっていた。
床のカーペットがコンクリートに。
リビングの柔らかなソファが、固いベンチシートに。
ネロと逢夏の家から、人ごみの激しく行き交う駅構内に。
「駅だね…」
「うん。ちょっと実際の駅と違うみたいけどそうみたい」
そしてようやくネロとダンテが気がつく。
ネロはボコボコ状態のダンテの胸ぐらを掴んだまま駅構内に移動した。
「いつの間に…。逢夏、出たダイスの目と内容は何だったんだ?」
「出た目は『2』。
マスの内容は『満員電車で環状線一回り』っていう物」
「ぐふっ、なんだそりゃ…」
ダンテが呻きながら口にする。
「あ~あ、ダンテったら始まる前からボロボロね…」
「お前の恋人なのに悪いな」
「ううん。ダンテだからしょうがないよ」
「どういう意味だ!!」
「まあまあ。悪魔からの指示を待とう?」
そう言って周りをじっくり観察した。
全体的に地下鉄のそれより暗い。
駅名は『魔クァィとニンげんヵイ、のはズァま』と書いてあり、よくよく見れば行き交う人ごみはすべて悪魔が化けている。
4人は始まりの時を静かに待った。
「はいはいわかりましたよっと!」
紅茶を一息で飲み干したダンテがダイスを手に取る横で、同じく紅茶を口に運びながらディーヴァは促す。
ニヤリと笑ったダンテは、左手のひらにのせたダイスを右手の指で弾いた。
ビシィ!
「jack pod!」
「いてっ!」
弾かれたダイスはネロの額に直撃した。
「お返しな。
さっきのマスでディーヴァが運試し中に、二度もどついたろ。
しかも濃密な夜を邪魔しようとまで…」
「こら、ダンテッ!!」
「大丈夫…ネロ?」
ネロは無言で額を押さえている。その体はぷるぷる小刻みに震えていた。
「Now,you,dieeeee!」
「ぎゃああ!!」
魔力を解放したネロは再び青いオーラを放出させ、そのあふれでる怒りをダンテにぶつけたのだった。
女性陣2人は、そんなネロとダンテを横目にダイスを確認した。
「ダイス、どこにいったんだろ?
あ。ソファの下にあった!」
「良かった…絶対になくさないようにしないとね」
動かさないようにそうっと取り出す逢夏。
「「…2」」
その目は2。
見れば、盤上のコマがスキップするように揺れながら2マス進んだところだった。
ぺいっとコマの口から羊皮紙が飛び出す。
逢夏とディーヴァが広げてみると、長四角の箱のような物の中にぎゅうぎゅう詰めの悪魔がいる絵が描かれていた。
下手だとは思っていても言えない。
前と同じ展開が目に見えているからだ。
そしてその下に例の悪魔からの命令が書かれていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
マンぃいンでンシゃデ、ヵんじょォせェンン、ィトまヮりィ~
~~~~~~~~~~~~~~~~
「なんて書いてあるの?」
「えっとね、『満員電車で、環状線を一回り』って…」
「じゃあ、これって電車の絵だったんだね~
悪魔だけど、まあまあ絵心あるじゃない!」
『てン使にィ、ほメらレタっ!』
嬉しいのかコマがくるくると回っている。
それを笑みを浮かべて見ていた逢夏とディーヴァの頭の奥から音が聞こえてきた。
電車のベル音に似たそれを聞いていると、いつの間にか周りの景色が変わっていた。
床のカーペットがコンクリートに。
リビングの柔らかなソファが、固いベンチシートに。
ネロと逢夏の家から、人ごみの激しく行き交う駅構内に。
「駅だね…」
「うん。ちょっと実際の駅と違うみたいけどそうみたい」
そしてようやくネロとダンテが気がつく。
ネロはボコボコ状態のダンテの胸ぐらを掴んだまま駅構内に移動した。
「いつの間に…。逢夏、出たダイスの目と内容は何だったんだ?」
「出た目は『2』。
マスの内容は『満員電車で環状線一回り』っていう物」
「ぐふっ、なんだそりゃ…」
ダンテが呻きながら口にする。
「あ~あ、ダンテったら始まる前からボロボロね…」
「お前の恋人なのに悪いな」
「ううん。ダンテだからしょうがないよ」
「どういう意味だ!!」
「まあまあ。悪魔からの指示を待とう?」
そう言って周りをじっくり観察した。
全体的に地下鉄のそれより暗い。
駅名は『魔クァィとニンげんヵイ、のはズァま』と書いてあり、よくよく見れば行き交う人ごみはすべて悪魔が化けている。
4人は始まりの時を静かに待った。