ダイススロー 5回目
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ディーヴァが徐に手元のカードを開くとそこにはやはりあのきたない字で
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぁま~いおヵシ、プれゼントぅ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「甘いお菓子プレゼント、だって。」
「お菓子?
それって、運だめしなの?」
本当に運だめしなのかと気になる一文が書かれていた。
どういう意味なのか、考えるディーヴァ。
するとそこでポンッと頭に軽い重みを感じた。
カードから顔をあげるとそこには、暗い顔をしたネロが。
「ディーヴァ、悪いな。」
「ううん、気にしないで!
運だめしなんだから、勝つ時もあれば負ける時もあるのが普通でしょう?
あたしが仇をとってくるから!」
ディーヴァがこの度四度目に現れたガラスの檻へ。
仇を取るとは言ったが…
もそもそ蠢く小さな影の居るステージへと恐る恐る足を運んだ。
と、そこに
「ディーヴァ!
絶対に無理すんじゃねぇぞ!
負けたって特にペナルティはないんだからな!」
「分かってるよ!
あたし…できるだけ頑張ってくる!」
ダンテの声援にぎこちなく笑って返しながら、ディーヴァはステージの階段を上がりきる。
すると、もそもそと蠢いていた影の正体が姿を現した…というよりもはっきりとその姿を見ることが出来た。
「ぬいぐるみ?」
相手の悪魔は真っ赤なリボンを頭にくっつけた、一見女の子の様な可愛くデフォルメされたぬいぐるみ。
それがハグハグと声を立てて、どこからともなく取り出したお菓子を貪っていた。
「えっ…と、アナタがあたしの相手?」
『アぃテ?
あァ、天使ィだ!そゥ、アたぃ、アイテ!』
無邪気な子どもそのものの声をあげて、首肯すると再びお菓子を口に運び始める。
頬らしき部分をぷっくらと膨れさせて、頬張ったお菓子が美味しかったのか"にへ"と幸せの表情を浮かべた悪魔。
ディーヴァが悪魔を観察していると、視線に気がついたのかイチゴの香りが漂うピンク色の飴を差し出し
「天シも甘ィモの、すキヵ?
クゥか?」
ちっちゃな手に大きな飴玉をのせ、小首を傾げて真黒なボタンで作られたキラキラ光る目で上目遣い。
その様子は何故か見ていると…
「ダンテ…。」
「なんだ!?」
「あたし、勝てないかもしれない!」
「さっきの頑張るはどこにいったんだよ!!!?」
「だって、こんなに可愛いんだよ!?
この子、本当に悪魔なのかな!?」
抱き上げると非常に軽くやわらか。
悪魔も抱き上げられたのが嬉しいのか、きゃっきゃっと声をあげて笑う。
「見た目に絆されんなー!
てか、テメェ!どこに顔突っ込んでやがる!そこはオレの…、っ痛ぇ!」
「テメェはどさくさにまぎれて何言ってんだよ。」
「わぁ、ディーヴァちゃんいいなぁ。
私も抱っこしたい。」
さっきまでの暗い空気はどこへやら、最初のあの空気に元通りなのだから
おそらく天使は相当に運がいいと言う事なのだろう。
ダンテの叱りの言葉を受けてディーヴァは渋々悪魔を元いた椅子に戻す。
そうすると、突如テーブルの上にシュークリームの山が築かれた。
そこでようやく、多分このマス最後であろうアナウンスが響く。
『あー、あー、それでは本マス最後の運だめし!
これに負ければ、お前らあとずさり。
これに勝てば命令終わり。
がんばるな!
このゲーム、食べ物版ロシアンルーレット!
甘いシュークリームのなか、いくつか激辛が入ってる!
それを食べた奴が負け!
悪魔の一番イージーな運だめし!』
「これのどこがイージーなんだよ!」
「だよねぇ…。」
「なんだかんだ、ダンテの次にダメージきそうじゃねぇか…?」
外野のブーイングがおさまらない中、それでも悪魔は強行的にスタートの掛け声を発する。
その合図に不承不承ながらもディーヴァは無造作に山から一つ、シュークリームを口にするのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぁま~いおヵシ、プれゼントぅ
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「甘いお菓子プレゼント、だって。」
「お菓子?
それって、運だめしなの?」
本当に運だめしなのかと気になる一文が書かれていた。
どういう意味なのか、考えるディーヴァ。
するとそこでポンッと頭に軽い重みを感じた。
カードから顔をあげるとそこには、暗い顔をしたネロが。
「ディーヴァ、悪いな。」
「ううん、気にしないで!
運だめしなんだから、勝つ時もあれば負ける時もあるのが普通でしょう?
あたしが仇をとってくるから!」
ディーヴァがこの度四度目に現れたガラスの檻へ。
仇を取るとは言ったが…
もそもそ蠢く小さな影の居るステージへと恐る恐る足を運んだ。
と、そこに
「ディーヴァ!
絶対に無理すんじゃねぇぞ!
負けたって特にペナルティはないんだからな!」
「分かってるよ!
あたし…できるだけ頑張ってくる!」
ダンテの声援にぎこちなく笑って返しながら、ディーヴァはステージの階段を上がりきる。
すると、もそもそと蠢いていた影の正体が姿を現した…というよりもはっきりとその姿を見ることが出来た。
「ぬいぐるみ?」
相手の悪魔は真っ赤なリボンを頭にくっつけた、一見女の子の様な可愛くデフォルメされたぬいぐるみ。
それがハグハグと声を立てて、どこからともなく取り出したお菓子を貪っていた。
「えっ…と、アナタがあたしの相手?」
『アぃテ?
あァ、天使ィだ!そゥ、アたぃ、アイテ!』
無邪気な子どもそのものの声をあげて、首肯すると再びお菓子を口に運び始める。
頬らしき部分をぷっくらと膨れさせて、頬張ったお菓子が美味しかったのか"にへ"と幸せの表情を浮かべた悪魔。
ディーヴァが悪魔を観察していると、視線に気がついたのかイチゴの香りが漂うピンク色の飴を差し出し
「天シも甘ィモの、すキヵ?
クゥか?」
ちっちゃな手に大きな飴玉をのせ、小首を傾げて真黒なボタンで作られたキラキラ光る目で上目遣い。
その様子は何故か見ていると…
「ダンテ…。」
「なんだ!?」
「あたし、勝てないかもしれない!」
「さっきの頑張るはどこにいったんだよ!!!?」
「だって、こんなに可愛いんだよ!?
この子、本当に悪魔なのかな!?」
抱き上げると非常に軽くやわらか。
悪魔も抱き上げられたのが嬉しいのか、きゃっきゃっと声をあげて笑う。
「見た目に絆されんなー!
てか、テメェ!どこに顔突っ込んでやがる!そこはオレの…、っ痛ぇ!」
「テメェはどさくさにまぎれて何言ってんだよ。」
「わぁ、ディーヴァちゃんいいなぁ。
私も抱っこしたい。」
さっきまでの暗い空気はどこへやら、最初のあの空気に元通りなのだから
おそらく天使は相当に運がいいと言う事なのだろう。
ダンテの叱りの言葉を受けてディーヴァは渋々悪魔を元いた椅子に戻す。
そうすると、突如テーブルの上にシュークリームの山が築かれた。
そこでようやく、多分このマス最後であろうアナウンスが響く。
『あー、あー、それでは本マス最後の運だめし!
これに負ければ、お前らあとずさり。
これに勝てば命令終わり。
がんばるな!
このゲーム、食べ物版ロシアンルーレット!
甘いシュークリームのなか、いくつか激辛が入ってる!
それを食べた奴が負け!
悪魔の一番イージーな運だめし!』
「これのどこがイージーなんだよ!」
「だよねぇ…。」
「なんだかんだ、ダンテの次にダメージきそうじゃねぇか…?」
外野のブーイングがおさまらない中、それでも悪魔は強行的にスタートの掛け声を発する。
その合図に不承不承ながらもディーヴァは無造作に山から一つ、シュークリームを口にするのだった。