ダイススロー 5回目
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順番も決まったところで、まずはダンテから二つ折りにされていたカードを開くことになった。
そこには
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ずぅじヨぅ、ちゅウ~ぃ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「なんて書いてあるんだ?」
「頭上注意!…って。」
「頭上?」
ふとダンテはカードを注していた視線を上へと向ける。
と、ようやくそこで気がついた。
辺りがまたマスの命令によってつくられた世界となっていることに。
「お前らっ、さがれ!」
「きゃぁ!?っ、ダンテ!!?」
「なに?この壁…。」
「無茶苦茶固い…ガラス、みたいな感じだな。」
真っ白な世界。
カードを捲ったダンテだけが隔離された透明の部屋。
そして、その部屋にはステージの様な広い台が鎮座し
そのステージ上にはポツリ…と黒い影が一匹漂っていた。
「…尚、運だめしの模様は生中継されておりますってか?」
「ダンテ?
いやっ、いかないで!」
「そんなに心配すんなよ。
『ちょっと痛い感じ』なんだろ?
とはいえ…ネロ、逢夏、なんかあった時はディーヴァ、頼んだからな。」
透明な壁をガンガンッと強く叩くディーヴァの手に、壁越しに手を合わせたダンテは一度微笑んでステージへ。
心配そうな表情を浮かべるディーヴァの頭をポンポンとネロが撫でる様に叩いたのは果たしてディーヴァの為か、それともダンテへの意思表示なのか。
それを逢夏は後ろで見守っていた。
…ただ、その身守る目には
「あんまり、心配いらなそう…。」
命の危機を心配するものは見受けられない。
むしろ…ディーヴァやネロには少しだけワクワクと子供っぽい光を宿しているかのようにも見えた。
「逢夏、心配いらないってどういう意味?」
「え?…あー、そっか。
この国ではあんまりバラエティでコメディアンは体張らないもんね。
私のいた国ではね、ものすごく見覚えのあるセットなんだよねぇ。」
ステージ上には四角い箱。
箱は二つの部屋に分かれていて…、中には紐。
そのセットにはネロも見覚えがあった。
「あ…、まさかっ!?」
「まさかって。
ネロにも覚えがあるの?」
「前に逢夏と日本に行った時にTVで、な…。」
逢夏の笑いのツボが分からないと実感したあれはどんな番組だっただろうか。
非常に馬鹿らしかった事だけは覚えているが…。
「ほんと、この悪魔は何がしてぇんだよ…。」
悪趣味なのか、才能を見せたいのか、遊びたいのか、その場のノリに身を任せているだけなのか。
ネロが頭を悩ませているところに悪魔によるアナウンスが流れた。
例の如く非常に聞き取り辛い悪魔の言葉の為、副音声(逢夏アナウンス)でお楽しみください。
『それでは早速ルール説明をする!
一度しか言わない、ちゃんと聞くんだぞ☆
ここにいる悪魔と半端者で頭上注意運命の3回勝負をやってもらう!
内容は簡単!
どっちか好きな方の箱に入って、2人同時に紐を引・く・だ・け☆
はずれのお馬鹿にはその残念なオツムにとびきりなプレゼント♪
回を追うごとに痛くなるから気を付けるんだぞ☆』
「逢夏、そんなに感情込めなくていい。」
「え?
だって、きっとこれ面白いよ?」
「あたし、逢夏の面白いところがいまいちわかんないかなぁ…。」
「安心しろ、俺もだから。」
げんなりとなんだかどっと疲れてしまったディーヴァとネロはそれでも少し心配に思いながらダンテを見る。
特に、この先ダンテがどうなるか分かっているネロは
「まぁ…あれだ。
がんばれ、ダンテ。」
とかやる気のダンテに対してやる気のないエールを贈るのであった。
そこには
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ずぅじヨぅ、ちゅウ~ぃ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「なんて書いてあるんだ?」
「頭上注意!…って。」
「頭上?」
ふとダンテはカードを注していた視線を上へと向ける。
と、ようやくそこで気がついた。
辺りがまたマスの命令によってつくられた世界となっていることに。
「お前らっ、さがれ!」
「きゃぁ!?っ、ダンテ!!?」
「なに?この壁…。」
「無茶苦茶固い…ガラス、みたいな感じだな。」
真っ白な世界。
カードを捲ったダンテだけが隔離された透明の部屋。
そして、その部屋にはステージの様な広い台が鎮座し
そのステージ上にはポツリ…と黒い影が一匹漂っていた。
「…尚、運だめしの模様は生中継されておりますってか?」
「ダンテ?
いやっ、いかないで!」
「そんなに心配すんなよ。
『ちょっと痛い感じ』なんだろ?
とはいえ…ネロ、逢夏、なんかあった時はディーヴァ、頼んだからな。」
透明な壁をガンガンッと強く叩くディーヴァの手に、壁越しに手を合わせたダンテは一度微笑んでステージへ。
心配そうな表情を浮かべるディーヴァの頭をポンポンとネロが撫でる様に叩いたのは果たしてディーヴァの為か、それともダンテへの意思表示なのか。
それを逢夏は後ろで見守っていた。
…ただ、その身守る目には
「あんまり、心配いらなそう…。」
命の危機を心配するものは見受けられない。
むしろ…ディーヴァやネロには少しだけワクワクと子供っぽい光を宿しているかのようにも見えた。
「逢夏、心配いらないってどういう意味?」
「え?…あー、そっか。
この国ではあんまりバラエティでコメディアンは体張らないもんね。
私のいた国ではね、ものすごく見覚えのあるセットなんだよねぇ。」
ステージ上には四角い箱。
箱は二つの部屋に分かれていて…、中には紐。
そのセットにはネロも見覚えがあった。
「あ…、まさかっ!?」
「まさかって。
ネロにも覚えがあるの?」
「前に逢夏と日本に行った時にTVで、な…。」
逢夏の笑いのツボが分からないと実感したあれはどんな番組だっただろうか。
非常に馬鹿らしかった事だけは覚えているが…。
「ほんと、この悪魔は何がしてぇんだよ…。」
悪趣味なのか、才能を見せたいのか、遊びたいのか、その場のノリに身を任せているだけなのか。
ネロが頭を悩ませているところに悪魔によるアナウンスが流れた。
例の如く非常に聞き取り辛い悪魔の言葉の為、副音声(逢夏アナウンス)でお楽しみください。
『それでは早速ルール説明をする!
一度しか言わない、ちゃんと聞くんだぞ☆
ここにいる悪魔と半端者で頭上注意運命の3回勝負をやってもらう!
内容は簡単!
どっちか好きな方の箱に入って、2人同時に紐を引・く・だ・け☆
はずれのお馬鹿にはその残念なオツムにとびきりなプレゼント♪
回を追うごとに痛くなるから気を付けるんだぞ☆』
「逢夏、そんなに感情込めなくていい。」
「え?
だって、きっとこれ面白いよ?」
「あたし、逢夏の面白いところがいまいちわかんないかなぁ…。」
「安心しろ、俺もだから。」
げんなりとなんだかどっと疲れてしまったディーヴァとネロはそれでも少し心配に思いながらダンテを見る。
特に、この先ダンテがどうなるか分かっているネロは
「まぁ…あれだ。
がんばれ、ダンテ。」
とかやる気のダンテに対してやる気のないエールを贈るのであった。