ダイススロー 5回目
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コマの気味の悪いうめき声に言い合いを止めた2人にもう一度
今度は2択となった質問が逢夏により投げかけられた。
「もう一回聞くよ。
2人は体が丈夫な方と多少ルールが小難しくてもすぐに理解できる方、どっち?」
「ダンテはもちろん体が丈夫な方だね。」
「ディーヴァ!?」
「だって、ルールなんてすぐに聞き飽きて放棄しちゃいそうだし。
違う?」
「多分違わねぇけど……なぁ、ディーヴァ…さっきからオレの扱い、ひどくね?」
「そんなことないよ?
きっとダンテの気の所為。」
「……。」
ダンテはがっくり項垂れながらディーヴァの手から『ちョッとイタぃきャンずイ』と書かれたカードを受け取る。
そして残りの『ルぅるムツカしなかんずィ』と書かれたカードはネロの手元へ。
ディーヴァの協力もあり、無事2枚のカードの持ち主は決定。
そこでようやく逢夏によるネタばらしの時間がやってくる。
「渡したカードなんだけど、開いたら運だめしの内容が書かれてて、運だめしが始まるらしいの。
この命令の終了条件は4人中3人以上が運だめしで悪魔に勝つこと。
因みにディーヴァちゃんに渡したカードは『一番easyな感じ』ってカード。
ダンテに渡したのは『ちょっと痛い感じ』、ネロに渡したのは『ルールが難しい感じ』って書かれてるカード。
だから、みんなのはそんなに大変なことじゃないはずだよ。」
簡単な説明が終わり"何か質問は?"と時間をとた逢夏。
そこに…
教えられたカードは3つ。けれど実際存在するカードは4つ。
そして"みんなの"という言葉にディーヴァは心に痞える何かを覚えた。
「みんなのはって?
逢夏のはどうなの?」
「私?
私はねぇ、…………内緒!」
「はぁ?
おい、まさか一番楽なの取ったとかじゃないだろうな?」
「ダンテじゃあるまいし、逢夏はんなことしねぇよ、馬鹿。」
「んだと!?」
「はいはい!
もう、一々ケンカしないのっ!
ここは逢夏を信用しようよ。
…信用、していいんだよね?」
「もちろん!」
そうして最後の一枚を逢夏が取る。
やいなや
「いってぇっっ!」
再びコミカルでケミカルなポップ音と共にネロの頭上に4面ダイスが落ちた。
素材は分からないが、小さくも重く固いらしいそれにネロが蹲る。
それを見、ガタガタと笑うかのように震えるコマが叫ぶ。
『おデのェ、魔カィいちぃィぃ!』
「俺の絵は魔界一!…だって。」
どうやらこれはデフォルメのマークを馬鹿にされた悪魔のささやかな仕返しのよう…
しかし、仕返しを面白がったのは悪魔だけではなかった。
「はっ!ネロ、だっせ!
あははははっ、腹がおかしくなりそうだ!」
「……、天誅っ!」
「~~~~~っっ、いっっってぇ!」
ケラケラと笑っていたダンテの頭上にディーヴァは拾い上げた4面ダイスを落とす。
その様子に擬態語を付けるとするなら"ぷんぷん"。
そんな可愛らしい感じに怒りを表すディーヴァにダンテも一言二言言おうとする口をつむって黙った。
蹲っていたネロには逢夏がすぐさま介抱についていた所為か、なんとか復活。
ようやく4人が万全になったところでコマが喋べり始めた。
『運だめぃしの順番モ、ゥんだメぇし!
ダィす、ふルふルゥ!』
「運だめしの順番も運だめし、4面ダイスを振れって。」
悪魔の言葉に逢夏の翻訳がすかさず入る。
その間にも何故かダイスはディーヴァの手に渡り…
「あたしから…?」
「ま、カードを取った順番ってことで。」
そんなネロの言葉もあってか、ディーヴァはダイスを一度握り直し
「えいっ!」
ダイスをテーブルの上で転がした。
カラコロと音を鳴らして、数秒。
止まった数字は『4』。
その途端、重複を避けるためかダイスから4という数字がなくなり、3つの数字だけとなったダイスをダンテが振る。
そして次には数字が1と2しかないダイスをネロが…。
とこうして決まった順番はダンテ、逢夏、ネロ、ディーヴァとなった。
今度は2択となった質問が逢夏により投げかけられた。
「もう一回聞くよ。
2人は体が丈夫な方と多少ルールが小難しくてもすぐに理解できる方、どっち?」
「ダンテはもちろん体が丈夫な方だね。」
「ディーヴァ!?」
「だって、ルールなんてすぐに聞き飽きて放棄しちゃいそうだし。
違う?」
「多分違わねぇけど……なぁ、ディーヴァ…さっきからオレの扱い、ひどくね?」
「そんなことないよ?
きっとダンテの気の所為。」
「……。」
ダンテはがっくり項垂れながらディーヴァの手から『ちョッとイタぃきャンずイ』と書かれたカードを受け取る。
そして残りの『ルぅるムツカしなかんずィ』と書かれたカードはネロの手元へ。
ディーヴァの協力もあり、無事2枚のカードの持ち主は決定。
そこでようやく逢夏によるネタばらしの時間がやってくる。
「渡したカードなんだけど、開いたら運だめしの内容が書かれてて、運だめしが始まるらしいの。
この命令の終了条件は4人中3人以上が運だめしで悪魔に勝つこと。
因みにディーヴァちゃんに渡したカードは『一番easyな感じ』ってカード。
ダンテに渡したのは『ちょっと痛い感じ』、ネロに渡したのは『ルールが難しい感じ』って書かれてるカード。
だから、みんなのはそんなに大変なことじゃないはずだよ。」
簡単な説明が終わり"何か質問は?"と時間をとた逢夏。
そこに…
教えられたカードは3つ。けれど実際存在するカードは4つ。
そして"みんなの"という言葉にディーヴァは心に痞える何かを覚えた。
「みんなのはって?
逢夏のはどうなの?」
「私?
私はねぇ、…………内緒!」
「はぁ?
おい、まさか一番楽なの取ったとかじゃないだろうな?」
「ダンテじゃあるまいし、逢夏はんなことしねぇよ、馬鹿。」
「んだと!?」
「はいはい!
もう、一々ケンカしないのっ!
ここは逢夏を信用しようよ。
…信用、していいんだよね?」
「もちろん!」
そうして最後の一枚を逢夏が取る。
やいなや
「いってぇっっ!」
再びコミカルでケミカルなポップ音と共にネロの頭上に4面ダイスが落ちた。
素材は分からないが、小さくも重く固いらしいそれにネロが蹲る。
それを見、ガタガタと笑うかのように震えるコマが叫ぶ。
『おデのェ、魔カィいちぃィぃ!』
「俺の絵は魔界一!…だって。」
どうやらこれはデフォルメのマークを馬鹿にされた悪魔のささやかな仕返しのよう…
しかし、仕返しを面白がったのは悪魔だけではなかった。
「はっ!ネロ、だっせ!
あははははっ、腹がおかしくなりそうだ!」
「……、天誅っ!」
「~~~~~っっ、いっっってぇ!」
ケラケラと笑っていたダンテの頭上にディーヴァは拾い上げた4面ダイスを落とす。
その様子に擬態語を付けるとするなら"ぷんぷん"。
そんな可愛らしい感じに怒りを表すディーヴァにダンテも一言二言言おうとする口をつむって黙った。
蹲っていたネロには逢夏がすぐさま介抱についていた所為か、なんとか復活。
ようやく4人が万全になったところでコマが喋べり始めた。
『運だめぃしの順番モ、ゥんだメぇし!
ダィす、ふルふルゥ!』
「運だめしの順番も運だめし、4面ダイスを振れって。」
悪魔の言葉に逢夏の翻訳がすかさず入る。
その間にも何故かダイスはディーヴァの手に渡り…
「あたしから…?」
「ま、カードを取った順番ってことで。」
そんなネロの言葉もあってか、ディーヴァはダイスを一度握り直し
「えいっ!」
ダイスをテーブルの上で転がした。
カラコロと音を鳴らして、数秒。
止まった数字は『4』。
その途端、重複を避けるためかダイスから4という数字がなくなり、3つの数字だけとなったダイスをダンテが振る。
そして次には数字が1と2しかないダイスをネロが…。
とこうして決まった順番はダンテ、逢夏、ネロ、ディーヴァとなった。