ダイススロー 1回目
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どこからともなく落ちてきた。
ネロは咄嗟に自分の影に私を隠すようにしながら、立ち上がって2人を観察し始める。
それに習って私も…と
ぐったりというわけではなく、軽く気を失っているらしいその男女を見ていたのだけれど…
「ダンテ、か?」
「えぇ…?まさか!
だって、ダンテにしては小さいよ。」
「…だよな。」
銀の髪に赤いコートの方はとても見覚えが合った。
ただ、私達が知ってるよりも若く…何というか、知っているダンテと比べると…。
「ある程度力はありそうだけど…、あのおっさんに比べたらかなり貧相だしな。」
「ネロっ!そんな言い方ないでしょ!?
…そりゃあ、なんか…ね?」
とりあえず次!
ダンテもどきさんから女性の方に視線を向けてみた。
思ったことはただ一つ。
「綺麗。」
なんですぐに気がつかなかったんだろうかと思うほど、綺麗だった。
淡く緑がかったシルバーの髪、真っ白な肌。
女性、と言ったけれど…まだ『女の子』と呼ぶのが正しそうな歳に見えた。
それからすぐさまネロの手から落ちた紙を拾い上げて読みなおす。
『天使』と『半端な悪魔』
「天使様…なのかな?」
「さぁ?そういう形した悪魔かもしれない。」
「そんな、こんなに綺麗なのに。」
「わからないんだ、用心に越したことはない…って、逢夏!?」
「暖炉の前だよ?肌が焼けたら可哀想。」
時折火の粉が爆ぜる暖炉から離そうと女の子の手を取る。
その瞬間だった。
「「離れろ。」」
知っているダンテの声をそのまま若くしたような声とネロの声が同じ言葉発した。
横を見るとサファイア色の二つの眼光と…銃口と目が合う。
そして、ネロの方を見るとどこからともなく取りだしたブルーローズをダンテもどきさんに向けていて…。
「おい、そこのガキ。
ディーヴァから離れな。」
「逢夏がガキ?
あのな…ガキってのは、状況も弁えずに女に銃向けるテメェみたいなのの事を言うんだよ。」
あぁ…、なんかこの二人…最悪に仲悪そう。
と悟ったのは一瞬。
とにかく、今はダンテもどきさんの誤解を解こうと女の子から一歩後ずさることにした。
一歩が二歩に、二歩が三歩に
最終的に元いたネロの影におさまって顔をのぞかせて、ただダンテもどきさんとネロの静かな攻防を見守ることにした。
でも、やはり気になる。
「あの…、その子…ディーヴァちゃんっていうんですか?
えっと…、早くそこから避けてあげないと…焼けちゃう。」
早くしないと玉のお肌が焼けてしまう!
内心また怒鳴られるかと心配になりながら声を出すと、辺りを見渡しようやく状況を把握したらしいダンテもどきさん。
すばやくでもそっと優しく女の子の肩を抱き寄せて火から遠ざけた。
それから、女の子の寝顔に一安心したのか微笑みを浮かべて…ダンテもどきさんはようやく銃を下ろした。
「悪かったな。
どっからどー見てもふつーのお嬢ちゃんに向けるモンじゃなかったよな。
…そこのお前以外。」
誤解が解けたのは私の分だけ。
ネロの右腕を睨みつつ言うダンテもどきさんの声からはとてつもない警戒心が聞きとれた。
そしてネロもネロで、銃を下ろしたけれど怖い目をしてダンテもどきさんを見下ろす。
であれば、今は私にできることを。
「あのですね…。」
とりあえず、このダンテさんもどきに説明することにした。
この人は私の大切な人で
確かに悪魔の血を引いているけれど
デビルハンターとして人間の味方をしている。
と…。
けれど、説明に一区切りがいった丁度その時である。
ぱちりっとエメラルドが二つ、視界に増えたと思いきや…ダンテもどきさんの腕の中にいた女の子が突然…
「…ダン、テ?
きゃぁっ!ち、ちかいってばぁ!!」
「「………、ダンテ!?」」
「えぇ!?
ど、どうして人が…?」
顔を真っ赤にしてダンテの頬を手のひらで押し遠ざけていたディーヴァと呼ばれた女の子は
私とネロの驚きの声で、私達の存在に気付いた様で
ただでさえ真っ赤な顔を更に赤くさせてダンテの腕から逃げるべくたっぷり十数分、ジタバタとしていた。
ネロは咄嗟に自分の影に私を隠すようにしながら、立ち上がって2人を観察し始める。
それに習って私も…と
ぐったりというわけではなく、軽く気を失っているらしいその男女を見ていたのだけれど…
「ダンテ、か?」
「えぇ…?まさか!
だって、ダンテにしては小さいよ。」
「…だよな。」
銀の髪に赤いコートの方はとても見覚えが合った。
ただ、私達が知ってるよりも若く…何というか、知っているダンテと比べると…。
「ある程度力はありそうだけど…、あのおっさんに比べたらかなり貧相だしな。」
「ネロっ!そんな言い方ないでしょ!?
…そりゃあ、なんか…ね?」
とりあえず次!
ダンテもどきさんから女性の方に視線を向けてみた。
思ったことはただ一つ。
「綺麗。」
なんですぐに気がつかなかったんだろうかと思うほど、綺麗だった。
淡く緑がかったシルバーの髪、真っ白な肌。
女性、と言ったけれど…まだ『女の子』と呼ぶのが正しそうな歳に見えた。
それからすぐさまネロの手から落ちた紙を拾い上げて読みなおす。
『天使』と『半端な悪魔』
「天使様…なのかな?」
「さぁ?そういう形した悪魔かもしれない。」
「そんな、こんなに綺麗なのに。」
「わからないんだ、用心に越したことはない…って、逢夏!?」
「暖炉の前だよ?肌が焼けたら可哀想。」
時折火の粉が爆ぜる暖炉から離そうと女の子の手を取る。
その瞬間だった。
「「離れろ。」」
知っているダンテの声をそのまま若くしたような声とネロの声が同じ言葉発した。
横を見るとサファイア色の二つの眼光と…銃口と目が合う。
そして、ネロの方を見るとどこからともなく取りだしたブルーローズをダンテもどきさんに向けていて…。
「おい、そこのガキ。
ディーヴァから離れな。」
「逢夏がガキ?
あのな…ガキってのは、状況も弁えずに女に銃向けるテメェみたいなのの事を言うんだよ。」
あぁ…、なんかこの二人…最悪に仲悪そう。
と悟ったのは一瞬。
とにかく、今はダンテもどきさんの誤解を解こうと女の子から一歩後ずさることにした。
一歩が二歩に、二歩が三歩に
最終的に元いたネロの影におさまって顔をのぞかせて、ただダンテもどきさんとネロの静かな攻防を見守ることにした。
でも、やはり気になる。
「あの…、その子…ディーヴァちゃんっていうんですか?
えっと…、早くそこから避けてあげないと…焼けちゃう。」
早くしないと玉のお肌が焼けてしまう!
内心また怒鳴られるかと心配になりながら声を出すと、辺りを見渡しようやく状況を把握したらしいダンテもどきさん。
すばやくでもそっと優しく女の子の肩を抱き寄せて火から遠ざけた。
それから、女の子の寝顔に一安心したのか微笑みを浮かべて…ダンテもどきさんはようやく銃を下ろした。
「悪かったな。
どっからどー見てもふつーのお嬢ちゃんに向けるモンじゃなかったよな。
…そこのお前以外。」
誤解が解けたのは私の分だけ。
ネロの右腕を睨みつつ言うダンテもどきさんの声からはとてつもない警戒心が聞きとれた。
そしてネロもネロで、銃を下ろしたけれど怖い目をしてダンテもどきさんを見下ろす。
であれば、今は私にできることを。
「あのですね…。」
とりあえず、このダンテさんもどきに説明することにした。
この人は私の大切な人で
確かに悪魔の血を引いているけれど
デビルハンターとして人間の味方をしている。
と…。
けれど、説明に一区切りがいった丁度その時である。
ぱちりっとエメラルドが二つ、視界に増えたと思いきや…ダンテもどきさんの腕の中にいた女の子が突然…
「…ダン、テ?
きゃぁっ!ち、ちかいってばぁ!!」
「「………、ダンテ!?」」
「えぇ!?
ど、どうして人が…?」
顔を真っ赤にしてダンテの頬を手のひらで押し遠ざけていたディーヴァと呼ばれた女の子は
私とネロの驚きの声で、私達の存在に気付いた様で
ただでさえ真っ赤な顔を更に赤くさせてダンテの腕から逃げるべくたっぷり十数分、ジタバタとしていた。