ダイススロー 4回目
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一方、こちらは逢夏とディーヴァである。
廃棄されたおもちゃのゴミ山から敵の陣地を慎重にうかがっている。
陣地の中には剣が刺さっているのが見え、その周りにおもちゃの兵隊数人と西洋人形、そしてボロボロのテディベアが囲っていた。
2人はひそひそと話し合う。
どうやって剣を奪うか、作戦会議である。
「逢夏、それは危険すぎるよ~」
「えー?大丈夫だってば。
私ってネロさえいれば死なないし」
「そういう問題じゃ…」
焦るディーヴァ。
「それに命を賭けて守るってダンテとの約束!
私が囮!ディーヴァちゃんはお姉さんの言うことを大人しく聞こうね~」
「う…わかった。無理はしないでね」
逢夏がピシャリと放った言葉にディーヴァは困ったように笑った。
「ぷぁ~♪」
来る途中で見つけたおもちゃのラッパを鳴らし、敵の気をひきながら逢夏は陣地へと飛び出した。
気の抜けたようなラッパの音色に、敵は一斉に逢夏の方を向く。
指をさして叫ティディベア。
「贄みィつけタァ!ミンな、ヵかレッ!」
この言葉を皮切りに、おもちゃの兵隊はすべて逢夏へと飛びかかった。
「一度ネロみたくやりたかったんだよねっ」
逢夏は、汎用うさぎの赤い目をにんまりと歪ませて笑う。
汎用うさぎはその長すぎる耳を腕や足の代わりに使って動くのが特性だ。
逢夏は耳を敵に伸ばすと、ネロのスナッチやバスターの代わりにと掴み、叩きつけた。
逢夏が兵隊達と戦って…いや、遊んでいる間にディーヴァは反対側からこっそりと陣地に近づいた。
「ここからなら、大丈夫かな?」
敵の配置されていないのを確認し、ゴミ山を出ようと一歩踏み出したところで、その背を叩くものがひとつ。
ぎくり。
嫌な予感がしてゆっくりと振り返る。
テディベアがニタァと笑って立っていた。
その後ろには何体かの西洋人形もいる。
兵隊はすべて逢夏に向かったが、他は残っていたようだ。
「気ガつヵなィトでモ?天使ィみっケたァ」
テディベアの言葉に西洋人形が、色鉛筆とゴムを弓矢代わりに放つ。
ドスドスドス!!
間一髪避けることが出来たが、鋭く尖った色鉛筆の芯が傍らの床に刺さった。
これが刺さっていたらと思うと恐いが、それよりも西洋人形が恐い。
首がギュルンギュルンと回り、ケタケタと笑いながら、こっちに浮いて近づいてくる。
かなりホラーだ。
夢に出そうでとにかく恐い。
絶対今夜は1人でトイレに行けないだろう。
「いやああああー!」
悲鳴が響き渡り、逢夏がディーヴァの方へ駆けつけようとした。
「ディーヴァちゃん!?」
だが、させないとばかりに、敵はビー玉を転がしてころばせようとしてきた。
横にジャンプすれば一発で避けられるその罠に、逢夏はなぜか吸い寄せられるようにひっかかってしまった。
「痛っ!!…でも今の私は汎用うさぎだもの」
シュタタタタタタタッ
こけた逢夏はそのまま一回転し、耳を足代わりに走った。
逆立ち状態である。
なんか恐い。
それを見てしまったディーヴァは、また悲鳴をあげた。
「こっちもなんか恐いぃぃいい!!
ここはホラーハウスですか?
そうなんですね!!
涙を流して逃げるディーヴァに追いつき、逢夏は西洋人形に向って耳を鞭の如くしならせて打ちつけた。
迫っていた数体の人形達がもろくも壊れて消える。
「汎用うさぎは耳で走ることもできるの!」
「え、そ…そうなの?」
「見た目はちょっとアレだけどね」
自分の姿の素体について述べた逢夏は、ディーヴァを守るようにして立った。
周りにはまださらに数体の人形と一匹のテディベアがいる。
「結局囲まれちゃったね…」
「ど、どうするの?」
「戦う!ディーヴァちゃんも協力してね。
ディーヴァちゃんの姿…ピカチュウの得意技は電撃だよ!」
「…電、撃?」
きょとんとまだ理解していないディーヴァをおいて、逢夏は前方の敵に向かって指差した。
「というわけで『ピカチュウ、十万ボルト!』」
その言葉にディーヴァの尖った黄色い耳がピンと立つ。
まるで自分のトレーナーかのように振る舞う逢夏に、ディーヴァはその黄色い体から電撃を放った。
その威力たるや、ダンテの撃つラピッドショットやチャージショットといったところ。
逢夏は攻撃に巻き込まれないよう、長い耳をアースに見立てて電撃を受け流した。
こうして、敵は一気に減り、残るはテディベア一匹だけとなった。
「ゃヴぁい、オデ、にゲル」
冷や汗を垂らしながら逃げようとするテディベア。
逢夏はゴムのようにバビューンと飛び、ディーヴァは他にもあるピカチュウの得意技『電光石火』で先回りした。
そして仁王立ちで立ち塞がる最強の2人。
「ディーヴァちゃん、こういうのを『年貢の納め時』って言うのよ。
知ってた?」
「あ、日本の慣用句だね!
内容はしらなかった、勉強になるよ!ありがとう!
…さあて、テディベアさん。覚悟はいいかな?」
「私、いつもはそんなに怒らないんだけどね~
今はちょっとばかりイライラしてるんだあ…」
笑顔だったが2人とも目が笑っていない。
逢夏は耳をブンブン回してしならせ、ディーヴァは頬袋をバチバチいわせていた。
廃棄されたおもちゃのゴミ山から敵の陣地を慎重にうかがっている。
陣地の中には剣が刺さっているのが見え、その周りにおもちゃの兵隊数人と西洋人形、そしてボロボロのテディベアが囲っていた。
2人はひそひそと話し合う。
どうやって剣を奪うか、作戦会議である。
「逢夏、それは危険すぎるよ~」
「えー?大丈夫だってば。
私ってネロさえいれば死なないし」
「そういう問題じゃ…」
焦るディーヴァ。
「それに命を賭けて守るってダンテとの約束!
私が囮!ディーヴァちゃんはお姉さんの言うことを大人しく聞こうね~」
「う…わかった。無理はしないでね」
逢夏がピシャリと放った言葉にディーヴァは困ったように笑った。
「ぷぁ~♪」
来る途中で見つけたおもちゃのラッパを鳴らし、敵の気をひきながら逢夏は陣地へと飛び出した。
気の抜けたようなラッパの音色に、敵は一斉に逢夏の方を向く。
指をさして叫ティディベア。
「贄みィつけタァ!ミンな、ヵかレッ!」
この言葉を皮切りに、おもちゃの兵隊はすべて逢夏へと飛びかかった。
「一度ネロみたくやりたかったんだよねっ」
逢夏は、汎用うさぎの赤い目をにんまりと歪ませて笑う。
汎用うさぎはその長すぎる耳を腕や足の代わりに使って動くのが特性だ。
逢夏は耳を敵に伸ばすと、ネロのスナッチやバスターの代わりにと掴み、叩きつけた。
逢夏が兵隊達と戦って…いや、遊んでいる間にディーヴァは反対側からこっそりと陣地に近づいた。
「ここからなら、大丈夫かな?」
敵の配置されていないのを確認し、ゴミ山を出ようと一歩踏み出したところで、その背を叩くものがひとつ。
ぎくり。
嫌な予感がしてゆっくりと振り返る。
テディベアがニタァと笑って立っていた。
その後ろには何体かの西洋人形もいる。
兵隊はすべて逢夏に向かったが、他は残っていたようだ。
「気ガつヵなィトでモ?天使ィみっケたァ」
テディベアの言葉に西洋人形が、色鉛筆とゴムを弓矢代わりに放つ。
ドスドスドス!!
間一髪避けることが出来たが、鋭く尖った色鉛筆の芯が傍らの床に刺さった。
これが刺さっていたらと思うと恐いが、それよりも西洋人形が恐い。
首がギュルンギュルンと回り、ケタケタと笑いながら、こっちに浮いて近づいてくる。
かなりホラーだ。
夢に出そうでとにかく恐い。
絶対今夜は1人でトイレに行けないだろう。
「いやああああー!」
悲鳴が響き渡り、逢夏がディーヴァの方へ駆けつけようとした。
「ディーヴァちゃん!?」
だが、させないとばかりに、敵はビー玉を転がしてころばせようとしてきた。
横にジャンプすれば一発で避けられるその罠に、逢夏はなぜか吸い寄せられるようにひっかかってしまった。
「痛っ!!…でも今の私は汎用うさぎだもの」
シュタタタタタタタッ
こけた逢夏はそのまま一回転し、耳を足代わりに走った。
逆立ち状態である。
なんか恐い。
それを見てしまったディーヴァは、また悲鳴をあげた。
「こっちもなんか恐いぃぃいい!!
ここはホラーハウスですか?
そうなんですね!!
涙を流して逃げるディーヴァに追いつき、逢夏は西洋人形に向って耳を鞭の如くしならせて打ちつけた。
迫っていた数体の人形達がもろくも壊れて消える。
「汎用うさぎは耳で走ることもできるの!」
「え、そ…そうなの?」
「見た目はちょっとアレだけどね」
自分の姿の素体について述べた逢夏は、ディーヴァを守るようにして立った。
周りにはまださらに数体の人形と一匹のテディベアがいる。
「結局囲まれちゃったね…」
「ど、どうするの?」
「戦う!ディーヴァちゃんも協力してね。
ディーヴァちゃんの姿…ピカチュウの得意技は電撃だよ!」
「…電、撃?」
きょとんとまだ理解していないディーヴァをおいて、逢夏は前方の敵に向かって指差した。
「というわけで『ピカチュウ、十万ボルト!』」
その言葉にディーヴァの尖った黄色い耳がピンと立つ。
まるで自分のトレーナーかのように振る舞う逢夏に、ディーヴァはその黄色い体から電撃を放った。
その威力たるや、ダンテの撃つラピッドショットやチャージショットといったところ。
逢夏は攻撃に巻き込まれないよう、長い耳をアースに見立てて電撃を受け流した。
こうして、敵は一気に減り、残るはテディベア一匹だけとなった。
「ゃヴぁい、オデ、にゲル」
冷や汗を垂らしながら逃げようとするテディベア。
逢夏はゴムのようにバビューンと飛び、ディーヴァは他にもあるピカチュウの得意技『電光石火』で先回りした。
そして仁王立ちで立ち塞がる最強の2人。
「ディーヴァちゃん、こういうのを『年貢の納め時』って言うのよ。
知ってた?」
「あ、日本の慣用句だね!
内容はしらなかった、勉強になるよ!ありがとう!
…さあて、テディベアさん。覚悟はいいかな?」
「私、いつもはそんなに怒らないんだけどね~
今はちょっとばかりイライラしてるんだあ…」
笑顔だったが2人とも目が笑っていない。
逢夏は耳をブンブン回してしならせ、ディーヴァは頬袋をバチバチいわせていた。