ダイススロー 4回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ダンテ達の陣地に入ってきた悪魔なおもちゃ達との戦闘は唐突に始まった。
ブリキや木、レゴブロックで出来た兵隊やロボットが等間隔に整列し、こちらへ攻撃を仕掛けてくる。
その手にはおよそ切れないであろう、おもちゃの刀やままごとの包丁、威力のたかが知れた銃が握られていた。
そしてその表情のどれもが、ディーヴァは怖いと言っていたが可愛らしい物や面白おかしい物ばかりであり、腕力さえもとても弱い。
だが、ダンテもネロも、いつもの姿なら余裕だが、今は小さい体…ましてやぬいぐるみである。
避けるのも一苦労、といったところ。
「ネロ、右半分は任せた。油断すんなよ!」
「ダンテもな!」
2人は油断せずに一匹一匹相手をするため、バラけて動く。
ネロは立ち上がり、臨戦態勢をとった。
「あ、4本足じゃなくて2本の足でも歩けたぜ。
…悪魔の腕があるともっと楽なんだけどな」
いつもは嫌いな右腕の存在だったが、それがあったから今の自分がいる。
感謝するから今切実に生えて欲しいところ。
敵の攻撃を猫ゆえのしなやかな動きで避けたネロは、ついでにと刀や包丁、銃を奪って使った。
ネロの生来の馬鹿力は、ぬいぐるみ状態でも健在なようだ。
切れ味はないが強引に敵へ武器を叩き込むネロ。
「Go down!」
刀を閻魔刀というかはレッドクイーンのように相手に叩きつけ、包丁は幻影刀のように飛ばし、銃を敵に直接押し付けてゼロ距離でぶっぱなす。
どんなに可愛らしい猫のぬいぐるみでも、ネロはネロだった。
ネロが敵の数をじわじわ減らす一方で、ダンテにもおもちゃの兵隊が群がり刀や包丁を振り下ろす。
ネロに負けてはられないと、ダンテも飛び上がって軽やかに避け………られなかった。
「ぐえっ」
べちゃ。
避けることは出来たのだが、その重さのためか軽やかとはいえずに潰れた蛙の鳴き声のそれだった。
不細工な顔の造形が余計に歪み、なんとも醜い。
重さだけでなく、あまりにも手足が短すぎて使い物にならない。
ダンテは倒れた勢いのまま、コロコロと転がった。
「わー!オレ、何にもなんねぇじゃねーか!」
「少しくらい頭使え!
でっけぇ体を利用しろ!」
ネロの言葉にダンテはハッとなり、そのでっぷりした体を活かして敵を押し潰す。
続いて丸さを使い、転がってぶつかりながら敵を巻き込んだ。
「Break Down!」
しまいにはジャンブして四方八方にゴム毬のように跳ねて敵をいっぺんに倒した。
ダンテのぬいぐるみ版エネミーステップとフリーライドといったところか。
敵はどんどん減っていき、2人は笑みを浮かべた。
「Shall we dance?」
「ハッ!何か言ったか?」
「来いよ!マヌケ共!」
千切っては投げ千切っては投げをくり返しながら敵に挑発するネロ。
だが、その挑発は予想外の事態を生んだ。
挑発を受けたおもちゃの兵隊達の纏う気配が、より色濃く禍々しいものに変わる。
それはいつも相手にする悪魔を挑発した際に、いきなり強くなり魔力を使って攻撃してくる時のそれと同じもの。
ネロはおもちゃに巣食う悪魔達のデビルトリガーをひいてしまったようだった。
ダンテやネロにキレのある攻撃が向かう。
スパスパッ!!
「うおっ」
「危ねぇっ」
「何で敵が強くなるんだよっ!」
「知るかボケ!
俺が挑発したからって何でそこだけリアルに悪魔化してんだよ!わけわかんねぇ!」
スピードもパワーもアップしているが、それだけではない。
およそ切れることなどないだろう、とばかり思っていた刀や包丁が切れ味抜群になっていた。
よけなければ、布の体はズタズタのぼろ布と綿になっていたことだろう。
ぬいぐるみが使い物にならなくなると現実では死んでいるのか、それとも生きているのかは定かではないが、いらぬ怪我まで負うことはない。
そして極めつけには本物によく似た銃声。
先程までおもちゃだったピストルから硝煙が立ち上っているのがわかった。
近接的にも遠方的にもやっかいなことになり、2人は背中合わせに小声で話す。
「…これやばくねえ?」
「だが逃げるなんて言葉、ダンテの辞書にあんのか?」
「いーや、ないね」
一瞬は危ないかと思ったがよく考えたら自分達は半魔であり男なのだ、逃げるなんてプライドが許さない。
ダンテはたらこ唇を吊り上げニヤリと笑った。
1人で相手していたら防戦一方になるだけだ。
2人は結託して敵を迎えうつことにする。
ブリキや木、レゴブロックで出来た兵隊やロボットが等間隔に整列し、こちらへ攻撃を仕掛けてくる。
その手にはおよそ切れないであろう、おもちゃの刀やままごとの包丁、威力のたかが知れた銃が握られていた。
そしてその表情のどれもが、ディーヴァは怖いと言っていたが可愛らしい物や面白おかしい物ばかりであり、腕力さえもとても弱い。
だが、ダンテもネロも、いつもの姿なら余裕だが、今は小さい体…ましてやぬいぐるみである。
避けるのも一苦労、といったところ。
「ネロ、右半分は任せた。油断すんなよ!」
「ダンテもな!」
2人は油断せずに一匹一匹相手をするため、バラけて動く。
ネロは立ち上がり、臨戦態勢をとった。
「あ、4本足じゃなくて2本の足でも歩けたぜ。
…悪魔の腕があるともっと楽なんだけどな」
いつもは嫌いな右腕の存在だったが、それがあったから今の自分がいる。
感謝するから今切実に生えて欲しいところ。
敵の攻撃を猫ゆえのしなやかな動きで避けたネロは、ついでにと刀や包丁、銃を奪って使った。
ネロの生来の馬鹿力は、ぬいぐるみ状態でも健在なようだ。
切れ味はないが強引に敵へ武器を叩き込むネロ。
「Go down!」
刀を閻魔刀というかはレッドクイーンのように相手に叩きつけ、包丁は幻影刀のように飛ばし、銃を敵に直接押し付けてゼロ距離でぶっぱなす。
どんなに可愛らしい猫のぬいぐるみでも、ネロはネロだった。
ネロが敵の数をじわじわ減らす一方で、ダンテにもおもちゃの兵隊が群がり刀や包丁を振り下ろす。
ネロに負けてはられないと、ダンテも飛び上がって軽やかに避け………られなかった。
「ぐえっ」
べちゃ。
避けることは出来たのだが、その重さのためか軽やかとはいえずに潰れた蛙の鳴き声のそれだった。
不細工な顔の造形が余計に歪み、なんとも醜い。
重さだけでなく、あまりにも手足が短すぎて使い物にならない。
ダンテは倒れた勢いのまま、コロコロと転がった。
「わー!オレ、何にもなんねぇじゃねーか!」
「少しくらい頭使え!
でっけぇ体を利用しろ!」
ネロの言葉にダンテはハッとなり、そのでっぷりした体を活かして敵を押し潰す。
続いて丸さを使い、転がってぶつかりながら敵を巻き込んだ。
「Break Down!」
しまいにはジャンブして四方八方にゴム毬のように跳ねて敵をいっぺんに倒した。
ダンテのぬいぐるみ版エネミーステップとフリーライドといったところか。
敵はどんどん減っていき、2人は笑みを浮かべた。
「Shall we dance?」
「ハッ!何か言ったか?」
「来いよ!マヌケ共!」
千切っては投げ千切っては投げをくり返しながら敵に挑発するネロ。
だが、その挑発は予想外の事態を生んだ。
挑発を受けたおもちゃの兵隊達の纏う気配が、より色濃く禍々しいものに変わる。
それはいつも相手にする悪魔を挑発した際に、いきなり強くなり魔力を使って攻撃してくる時のそれと同じもの。
ネロはおもちゃに巣食う悪魔達のデビルトリガーをひいてしまったようだった。
ダンテやネロにキレのある攻撃が向かう。
スパスパッ!!
「うおっ」
「危ねぇっ」
「何で敵が強くなるんだよっ!」
「知るかボケ!
俺が挑発したからって何でそこだけリアルに悪魔化してんだよ!わけわかんねぇ!」
スピードもパワーもアップしているが、それだけではない。
およそ切れることなどないだろう、とばかり思っていた刀や包丁が切れ味抜群になっていた。
よけなければ、布の体はズタズタのぼろ布と綿になっていたことだろう。
ぬいぐるみが使い物にならなくなると現実では死んでいるのか、それとも生きているのかは定かではないが、いらぬ怪我まで負うことはない。
そして極めつけには本物によく似た銃声。
先程までおもちゃだったピストルから硝煙が立ち上っているのがわかった。
近接的にも遠方的にもやっかいなことになり、2人は背中合わせに小声で話す。
「…これやばくねえ?」
「だが逃げるなんて言葉、ダンテの辞書にあんのか?」
「いーや、ないね」
一瞬は危ないかと思ったがよく考えたら自分達は半魔であり男なのだ、逃げるなんてプライドが許さない。
ダンテはたらこ唇を吊り上げニヤリと笑った。
1人で相手していたら防戦一方になるだけだ。
2人は結託して敵を迎えうつことにする。