ダイススロー 4回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《ぴィん、ぽぉ~ん、パん、ぽォォぉーン゙!》
前にやったマスの命令『ハッピーエンドを目指せ』で嫌ってほど聞いた悪魔の声が、空間全体に響きわたった。
《ア゙~てすてス、まイくテスと!》
「うわぁ。あの悪魔、また来たんだ」
「ったく、どっから放送してやがる。
見つけたらただじゃおかねえ!」
腹立たしい思いでいっぱいのネロ。
先ほど逢夏を失うところだったのだから無理もない。
《メイレイせつめスル!
おまぃラの、じンち、今いルとこ。
刺さテる剣、とらレる。揃タまま5ふン、メイレイ死ぱいスル。
剣うばウ、揃エタラ5フん。ぉまエらカち。わカた?
今かラ、スたァト!》
「はあ?わっかんねーよっ!」
「逢夏、通訳頼むぜ」
「はぁい。…えっとね、」
それは、命令の内容を説明しているものだった。
「私達の陣地は今立ってる場所で、突き立てられている剣がそれぞれの陣地にあるみたい。
私達が敵から剣を奪って、二本揃った状態を5分間維持すると勝ち」
「…反対なら負けってことかな?」
「そう。命令失敗になるらしいよ」
「つぅか、敵とかどこだよ…」
そして既にゲームはスタートしているとのこと。
始めは小さかった地鳴りが、次第に大きくなる。
ドドドドドド…
「なんの、音…?」
「お、おい。この地響きは何だ」
「見て、なんか来たぁ!」
「げっ!」
おもちゃの大群が、こちらに向かって進行しているのが見えた。
その全てが、ブリキや木で出来たおもちゃ、西洋人形やおもちゃの兵隊、ロボットである。
持っている武器すら殺傷能力もなさげであり、ぱっと見は弱そうだが纏う気配は悪魔そのもの。
そして、悪魔といえば自分勝手だが、やけに統率力が高いようで、こちらへと一列に進む様子たるや軍隊のそれだった。
このままでは、巻き込まれてしまいそうだ。
「ちょ、どどどどうすんだ!」
「轢かれちゃう!」
「…取り合えず、剣を守らないとね」
ダンテがどもりながら慌てだし、ディーヴァはちょっと前に見たダンテが引き摺られて死ぬところを思い出した。
逢夏は深々と刺さっていたおもちゃにしては丁寧な装飾がなされた剣に向き直った。
盗られては大変だ!
その逢夏の話に剣を引っこ抜き守ろうとするネロ。
だが、自分の陣地の剣は抜けない設定なようでウンともスンとも言わなかった。
「全然抜けねぇぇぇえ!!」
「抜けないなら敵の相手をするしかないよねっ」
ネロの健闘むなしく抜けない事実に、おもちゃの軍勢を見据える逢夏。
一方、悪魔めちゃくちゃこわいです病のディーヴァは、嫌そうにその黄色い耳を垂れ下げている。
「えっ!相手はおもちゃだけど悪魔でしょ!?」
「悪魔の相手?なら任せろ!」
「ああ、全滅させてやる!」
ネロとダンテは手のひらに拳をぶつけ、敵を迎え撃つ準備をした。
結局、逢夏とディーヴァは敵陣に向かい、剣を奪う役。
ネロとダンテは自分の陣地にて、敵を薙ぎ払いながら剣を守る役に落ち着いた。
「私達は、敵の陣地に剣を奪いに行く」
「ダンテ、ネロ、ここは任せるね!」
「ああ、気を付けろよ!」
「ディーヴァも無理はすんな!」
ピカチュウと化したディーヴァの小さな手をふわふわしたピンク色の手で掴むと、逢夏は走り出した。
前にやったマスの命令『ハッピーエンドを目指せ』で嫌ってほど聞いた悪魔の声が、空間全体に響きわたった。
《ア゙~てすてス、まイくテスと!》
「うわぁ。あの悪魔、また来たんだ」
「ったく、どっから放送してやがる。
見つけたらただじゃおかねえ!」
腹立たしい思いでいっぱいのネロ。
先ほど逢夏を失うところだったのだから無理もない。
《メイレイせつめスル!
おまぃラの、じンち、今いルとこ。
刺さテる剣、とらレる。揃タまま5ふン、メイレイ死ぱいスル。
剣うばウ、揃エタラ5フん。ぉまエらカち。わカた?
今かラ、スたァト!》
「はあ?わっかんねーよっ!」
「逢夏、通訳頼むぜ」
「はぁい。…えっとね、」
それは、命令の内容を説明しているものだった。
「私達の陣地は今立ってる場所で、突き立てられている剣がそれぞれの陣地にあるみたい。
私達が敵から剣を奪って、二本揃った状態を5分間維持すると勝ち」
「…反対なら負けってことかな?」
「そう。命令失敗になるらしいよ」
「つぅか、敵とかどこだよ…」
そして既にゲームはスタートしているとのこと。
始めは小さかった地鳴りが、次第に大きくなる。
ドドドドドド…
「なんの、音…?」
「お、おい。この地響きは何だ」
「見て、なんか来たぁ!」
「げっ!」
おもちゃの大群が、こちらに向かって進行しているのが見えた。
その全てが、ブリキや木で出来たおもちゃ、西洋人形やおもちゃの兵隊、ロボットである。
持っている武器すら殺傷能力もなさげであり、ぱっと見は弱そうだが纏う気配は悪魔そのもの。
そして、悪魔といえば自分勝手だが、やけに統率力が高いようで、こちらへと一列に進む様子たるや軍隊のそれだった。
このままでは、巻き込まれてしまいそうだ。
「ちょ、どどどどうすんだ!」
「轢かれちゃう!」
「…取り合えず、剣を守らないとね」
ダンテがどもりながら慌てだし、ディーヴァはちょっと前に見たダンテが引き摺られて死ぬところを思い出した。
逢夏は深々と刺さっていたおもちゃにしては丁寧な装飾がなされた剣に向き直った。
盗られては大変だ!
その逢夏の話に剣を引っこ抜き守ろうとするネロ。
だが、自分の陣地の剣は抜けない設定なようでウンともスンとも言わなかった。
「全然抜けねぇぇぇえ!!」
「抜けないなら敵の相手をするしかないよねっ」
ネロの健闘むなしく抜けない事実に、おもちゃの軍勢を見据える逢夏。
一方、悪魔めちゃくちゃこわいです病のディーヴァは、嫌そうにその黄色い耳を垂れ下げている。
「えっ!相手はおもちゃだけど悪魔でしょ!?」
「悪魔の相手?なら任せろ!」
「ああ、全滅させてやる!」
ネロとダンテは手のひらに拳をぶつけ、敵を迎え撃つ準備をした。
結局、逢夏とディーヴァは敵陣に向かい、剣を奪う役。
ネロとダンテは自分の陣地にて、敵を薙ぎ払いながら剣を守る役に落ち着いた。
「私達は、敵の陣地に剣を奪いに行く」
「ダンテ、ネロ、ここは任せるね!」
「ああ、気を付けろよ!」
「ディーヴァも無理はすんな!」
ピカチュウと化したディーヴァの小さな手をふわふわしたピンク色の手で掴むと、逢夏は走り出した。