そしてそれから…
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それから数日後。
ダンテのベッド周りを片づけていたディーヴァの目に飛び込んできたのは図書館の本と、その返却期限の書かれた紙だった。
エロ本しか読まないと思い込んでいたダンテにしては珍しい。
花言葉の本だった。
「え、ダンテこんなの借りてたの!?」
図書館に通うダンテや花言葉を調べるダンテを想像してみる。
「……………。
ゴメン、ダンテ…あたしどう頑張っても想像できないや。
というか、この本返却期限過ぎてるじゃない!!んもうっ!!」
ぱら、とそのページをめくると付箋がしてあった。
それはクリスマスにもらった花のページであり、赤薔薇、白薔薇、カスミ草、胡蝶蘭にガーベラが載っているページのもの。
「ははぁ…なるほど、ね」
ダンテのくれた花束に込められた自分への想いを知り、胸の内がほっこりとあたたかくもなり、また白薔薇について微妙な気持ちが芽生える。
「あ、そういえば…」
花で思い出すことがある。
ディーヴァはその花のページを静かに開ける。
読んだディーヴァはくすっと笑うと、また静かに本を閉じた。
「ダンテー、図書館に本返しに行くよ!
ついでにデートしよっ♪」
階下にいるであろうダンテを呼び、出かけることにした。
連れて行ってもらう予定の場所はもう決まっている。
ダンテと共に踏んだその地はネロと逢夏の世界で訪れた場所だった。
海が見えるその場所には逢夏達と行った美味しいイタリアンの店が佇んでいる。
あの時と同じ席、同じメニューを食べ、あちらの世界での想い出話に花が咲く。
「テラス席、ちょっぴり寒いね!」
「ああ、でもこの席だったな。
お前らが食べさせ合いっこしててさ、ネロとこうやってお互いの恋人が仲良くしてるのはいいもんだ…って話したっけ」
「へー、そうだったんだ。
あと、ジェラートも食べたかったけど、さすがに時期的になさそうだよね」
「まあ、本格的に冬だからな。
また来ればいいさ」
「うん、今度はあったかい時期に来ようね」
「ネロ達もいい場所教えてくれたよな、もちろんあったかくなったらまた来ような」
想い出の場所をめぐると、そこには2人も一緒にいる気がするのだった。
まるですぐそばで逢夏が笑っていて、ネロがダンテを小突いているような錯覚さえ起こる。
数日たっても2人の話題が尽きない。
「ホント、楽しかったよな…」
「あっダンテ、やっと楽しかったって認めた!!」
「あ、バレちまったか!!」
***
しばらくしてディーヴァは約束通り彼岸花のしおりをダンテに贈ったようだ。
『想うはあなた一人』というその花言葉を理解して、だ。
ダンテがすごく嬉しそうに飛び跳ねていたのが記憶に新しい。
あまり使っている形跡はないが、それはいつも定位置に挟まっている。
「結局本は読まないんだから。
でも、ま…いいよね、ここがあなたの置き場所だもの」
ネロや逢夏とたくさん撮った写真、悪魔からもらった写真やら何やらが追加されたアルバム…そこにはしおりも大切そうに挟まれていた。
「楽しい想い出をありがとうね。ネロ、逢夏…」
ダンテとディーヴァは知らない、そう遠くない内にまた会うことになるかもしれないことを。
すべては悪魔の気まぐれにかかっているということを。
案外、再会はすぐそこ…かもしれない。
ダンテのベッド周りを片づけていたディーヴァの目に飛び込んできたのは図書館の本と、その返却期限の書かれた紙だった。
エロ本しか読まないと思い込んでいたダンテにしては珍しい。
花言葉の本だった。
「え、ダンテこんなの借りてたの!?」
図書館に通うダンテや花言葉を調べるダンテを想像してみる。
「……………。
ゴメン、ダンテ…あたしどう頑張っても想像できないや。
というか、この本返却期限過ぎてるじゃない!!んもうっ!!」
ぱら、とそのページをめくると付箋がしてあった。
それはクリスマスにもらった花のページであり、赤薔薇、白薔薇、カスミ草、胡蝶蘭にガーベラが載っているページのもの。
「ははぁ…なるほど、ね」
ダンテのくれた花束に込められた自分への想いを知り、胸の内がほっこりとあたたかくもなり、また白薔薇について微妙な気持ちが芽生える。
「あ、そういえば…」
花で思い出すことがある。
ディーヴァはその花のページを静かに開ける。
読んだディーヴァはくすっと笑うと、また静かに本を閉じた。
「ダンテー、図書館に本返しに行くよ!
ついでにデートしよっ♪」
階下にいるであろうダンテを呼び、出かけることにした。
連れて行ってもらう予定の場所はもう決まっている。
ダンテと共に踏んだその地はネロと逢夏の世界で訪れた場所だった。
海が見えるその場所には逢夏達と行った美味しいイタリアンの店が佇んでいる。
あの時と同じ席、同じメニューを食べ、あちらの世界での想い出話に花が咲く。
「テラス席、ちょっぴり寒いね!」
「ああ、でもこの席だったな。
お前らが食べさせ合いっこしててさ、ネロとこうやってお互いの恋人が仲良くしてるのはいいもんだ…って話したっけ」
「へー、そうだったんだ。
あと、ジェラートも食べたかったけど、さすがに時期的になさそうだよね」
「まあ、本格的に冬だからな。
また来ればいいさ」
「うん、今度はあったかい時期に来ようね」
「ネロ達もいい場所教えてくれたよな、もちろんあったかくなったらまた来ような」
想い出の場所をめぐると、そこには2人も一緒にいる気がするのだった。
まるですぐそばで逢夏が笑っていて、ネロがダンテを小突いているような錯覚さえ起こる。
数日たっても2人の話題が尽きない。
「ホント、楽しかったよな…」
「あっダンテ、やっと楽しかったって認めた!!」
「あ、バレちまったか!!」
***
しばらくしてディーヴァは約束通り彼岸花のしおりをダンテに贈ったようだ。
『想うはあなた一人』というその花言葉を理解して、だ。
ダンテがすごく嬉しそうに飛び跳ねていたのが記憶に新しい。
あまり使っている形跡はないが、それはいつも定位置に挟まっている。
「結局本は読まないんだから。
でも、ま…いいよね、ここがあなたの置き場所だもの」
ネロや逢夏とたくさん撮った写真、悪魔からもらった写真やら何やらが追加されたアルバム…そこにはしおりも大切そうに挟まれていた。
「楽しい想い出をありがとうね。ネロ、逢夏…」
ダンテとディーヴァは知らない、そう遠くない内にまた会うことになるかもしれないことを。
すべては悪魔の気まぐれにかかっているということを。
案外、再会はすぐそこ…かもしれない。