ダイススロー 21回目
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ぐずぐずとしながらも涙を堪えるディーヴァと逢夏の2人をソファに座らせ、ネロは困った顔を浮かべていた。
というのも、よくよく考えてみれば
「俺が1を出さなきゃ、ダンテもディーヴァも帰れないんだよな?」
『そゥ!!
ヶど、げェムヮしゥーりヨすゥる!』
「そうだった…よなぁ。」
ゲーム的には"ダンテとディーヴァの元の世界への帰還"はゲーム中のイベントに過ぎない。
帰還イベントを消化せずにゲームを終了させてしまう。
なんてことは大いに考えられる事で、その場合は再び最初から。
イベントを消化できるまでひたすらゲームを繰り返す事になる。
…と、今更ルールを思い出し
『お別れをいうには早かった…とならなければいいのだが。』
ネロは考えながらダイスを手に取る。
そしてネロ同様に悪魔の言葉からルールを思い出し、眉根に皺を寄せるダンテ。
そんなダンテにネロの声がかかった。
「"もう一回初めから"でも怨んでくれるなよ?」
「いーや!怨むね!
オレたちが来る破目になったマスを当てたのはネロなんだろ?
だったらきっちりオレたちが帰るマスも当てて貰わなきゃな。」
「お前なぁ…、最後かもしれないってのにブレねぇな。
ま、さすが未来のおっさんだな。」
「未来の、とかいうんじゃねぇよ!!
オレはぜってぇ、あんなおっさんになんねぇからなっ!!」
ぎゃんぎゃん!とダンテは犬歯をむき出して言葉でネロに噛みつく。
どうやらこちらの世界のダンテがディーヴァに手を出そうとした事が相当堪えたらしい。
あーだこーだとこちらの世界の自分をけなし始めるダンテは結構本気と書いてマジを読む、そんな形相をしていた。
リビングに響くダンテの大声。
それを耳を手で覆いながら、聞かないふりをするネロはしっかりと聞いていた。
"なんだかんだ、この騒々しさに慣れたな"
と、思ったり思わなかったりしながら。
そしてたっぷり数分後。
ようやくダンテの言葉の底が見え始めたところで、ネロは苦笑を浮かべてダンテを遮った。
「はいはい、じゃあ振るぜ。
1が出るように精々祈っててくれよな。」
一度だけ強く握りしめられたダイスがボードの上、放物線を描き、静かに舞落ち始める。
というのも、よくよく考えてみれば
「俺が1を出さなきゃ、ダンテもディーヴァも帰れないんだよな?」
『そゥ!!
ヶど、げェムヮしゥーりヨすゥる!』
「そうだった…よなぁ。」
ゲーム的には"ダンテとディーヴァの元の世界への帰還"はゲーム中のイベントに過ぎない。
帰還イベントを消化せずにゲームを終了させてしまう。
なんてことは大いに考えられる事で、その場合は再び最初から。
イベントを消化できるまでひたすらゲームを繰り返す事になる。
…と、今更ルールを思い出し
『お別れをいうには早かった…とならなければいいのだが。』
ネロは考えながらダイスを手に取る。
そしてネロ同様に悪魔の言葉からルールを思い出し、眉根に皺を寄せるダンテ。
そんなダンテにネロの声がかかった。
「"もう一回初めから"でも怨んでくれるなよ?」
「いーや!怨むね!
オレたちが来る破目になったマスを当てたのはネロなんだろ?
だったらきっちりオレたちが帰るマスも当てて貰わなきゃな。」
「お前なぁ…、最後かもしれないってのにブレねぇな。
ま、さすが未来のおっさんだな。」
「未来の、とかいうんじゃねぇよ!!
オレはぜってぇ、あんなおっさんになんねぇからなっ!!」
ぎゃんぎゃん!とダンテは犬歯をむき出して言葉でネロに噛みつく。
どうやらこちらの世界のダンテがディーヴァに手を出そうとした事が相当堪えたらしい。
あーだこーだとこちらの世界の自分をけなし始めるダンテは結構本気と書いてマジを読む、そんな形相をしていた。
リビングに響くダンテの大声。
それを耳を手で覆いながら、聞かないふりをするネロはしっかりと聞いていた。
"なんだかんだ、この騒々しさに慣れたな"
と、思ったり思わなかったりしながら。
そしてたっぷり数分後。
ようやくダンテの言葉の底が見え始めたところで、ネロは苦笑を浮かべてダンテを遮った。
「はいはい、じゃあ振るぜ。
1が出るように精々祈っててくれよな。」
一度だけ強く握りしめられたダイスがボードの上、放物線を描き、静かに舞落ち始める。