ダイススロー 3回目
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倒壊寸前の小屋を離れ、一同はディーヴァとネロが来た道を戻る。
あちこち何やら銃痕やら爪痕やらと穏やかではない山道を行きながら、なにか思い出したかのようにダンテが足を止めた。
「なぁ、結局俺ら、役…演じてなかったよな?」
「そうだね、ただコスプレしただけだった様な気がする。」
「あぁ、それなんだけど…なんかね、羊皮紙に『やる気、失せた。自分、シナリオライターの才能なし。』って書いてあったよ?
それにしてもネロ、猟師さんの格好も似合うね。」
「だろ?
逢夏も良く似合ってる。」
「だー、もう!
こっちは腹いっぱいなんだよ、いちゃいちゃすんのは止めろっ!」
逢夏とネロの間に割って入り、止めたダンテ。
そしてふと、自分の発した言葉に何か違和感を感じた。
大切な事を忘れている気がする。
とても大切なことだった気がする、そもそもなぜ自分は今、狼のコスプレをしているのか、と。
「な…ぁ、あーーーーーー!!!!?」
「きゃっ、いきなり声あげないでよ、煩いでしょ!?」
「びっくり。」
「なんなんだよ、さっきからお前は!」
「ご褒美!
暖炉…、ディーヴァと、お楽しみ…。」
「「あ。」」
「あたしと、お楽しみ?」
がっくりと項垂れるダンテとキョトンと何がどうなっているのか分かっていない様子のディーヴァ。
数秒後、項垂れていたと思いきや、勢いよく顔をあげたダンテはネロに詰め寄った。
「おい、ネロ!
帰ったら部屋貸せ!」
「部屋?
ゲストルームなら好きに使えば…って、ダンテ…まさかお前。」
「む、無理やりはいけないと思う!」
"これはまさか"
思い至ることが一緒だった逢夏とネロはディーヴァの身を案じ、強硬手段に打って出ようとするダンテを諌める。
だがしかし、それで止まる位なら最初から部屋を貸せなどとはダンテも言わない。
「あ、あのー…あたし、もしかして置いてけぼり…」
「いくらのダンテでもディーヴァちゃんに乱暴なんて許さない!」
「ダンテ、あんまり焦ると後々響くぞ?
止めとけって。」
「いーーーや!
何のためにこんな格好してると思ってんだ!?
全てはお楽しみの為…」
「ネロっ!」
「…はいはい。
そんじゃ…強制終了っ!」
逢夏の呼びかけに短く答えたネロは右手で素早くダンテの首筋に手刀を落とし、文字通り意識を強制的にシャットダウン。
バタリと倒れ込んだダンテを軽々とネロは担ぎあげた。
「え…ちょ、ちょっと!ダンテ!?
ネロ!いきなりなにするの!?」
「ごめんね、ディーヴァちゃん。
でも、私…ディーヴァちゃんの歳で大人の階段を上っちゃうなんて許しません!
お互いちゃんと責任が取れる歳になってからじゃないと。」
「大人の、階段?
責任をとる?
えと…逢夏、さっきから何の話してるの?」
「内緒の話!
とりあえず、もう帰ろう!?ね!?」
「う、うん?」
無理やりディーヴァの手を引いて、村への道を行く逢夏とネロ。
後は帰るだけの容易い道。
そう思いながら、足を一歩一歩と進めている時だった。
3人は同時に背に何者かの気配を感じた。
振りかえると、そこには悪魔らしき黒い影。
そして突如、こういった。
「メイレイの達成モクヒョウは『はっぴぃエンド』!
悪魔のはっぴぃエンド、『ゼンイン生き残ルこと』!
ここでダレか死ヌ。メイレイ、達成しナイ!
オマイラ、あともどり。
安心スル、かけたメンバー、新シク補充スる!
オデ、頭イい?」
「どこをどうしたら頭いいってなんだ、よっ…---なぁっ!?」
悪魔の理不尽な言い様にネロが食ってかかろうとした丁度その時、
遠く、悪魔よりもはるか遠くで…信じられないものを見た。
バラバラと切り裂かれて消える世界。
まるで絵本をちぎっているかのように、ぐちゃぐちゃに丸めているかのようにあちこちにしわの様な亀裂が入っていく。
…もし、あれに巻き込まれればどうなるのだろうか。
そんなことは考えずとも分かっていた。
「走れっ!」
ネロが叫んだと同時にディーヴァと逢夏は走りだす。
あちこち何やら銃痕やら爪痕やらと穏やかではない山道を行きながら、なにか思い出したかのようにダンテが足を止めた。
「なぁ、結局俺ら、役…演じてなかったよな?」
「そうだね、ただコスプレしただけだった様な気がする。」
「あぁ、それなんだけど…なんかね、羊皮紙に『やる気、失せた。自分、シナリオライターの才能なし。』って書いてあったよ?
それにしてもネロ、猟師さんの格好も似合うね。」
「だろ?
逢夏も良く似合ってる。」
「だー、もう!
こっちは腹いっぱいなんだよ、いちゃいちゃすんのは止めろっ!」
逢夏とネロの間に割って入り、止めたダンテ。
そしてふと、自分の発した言葉に何か違和感を感じた。
大切な事を忘れている気がする。
とても大切なことだった気がする、そもそもなぜ自分は今、狼のコスプレをしているのか、と。
「な…ぁ、あーーーーーー!!!!?」
「きゃっ、いきなり声あげないでよ、煩いでしょ!?」
「びっくり。」
「なんなんだよ、さっきからお前は!」
「ご褒美!
暖炉…、ディーヴァと、お楽しみ…。」
「「あ。」」
「あたしと、お楽しみ?」
がっくりと項垂れるダンテとキョトンと何がどうなっているのか分かっていない様子のディーヴァ。
数秒後、項垂れていたと思いきや、勢いよく顔をあげたダンテはネロに詰め寄った。
「おい、ネロ!
帰ったら部屋貸せ!」
「部屋?
ゲストルームなら好きに使えば…って、ダンテ…まさかお前。」
「む、無理やりはいけないと思う!」
"これはまさか"
思い至ることが一緒だった逢夏とネロはディーヴァの身を案じ、強硬手段に打って出ようとするダンテを諌める。
だがしかし、それで止まる位なら最初から部屋を貸せなどとはダンテも言わない。
「あ、あのー…あたし、もしかして置いてけぼり…」
「いくらのダンテでもディーヴァちゃんに乱暴なんて許さない!」
「ダンテ、あんまり焦ると後々響くぞ?
止めとけって。」
「いーーーや!
何のためにこんな格好してると思ってんだ!?
全てはお楽しみの為…」
「ネロっ!」
「…はいはい。
そんじゃ…強制終了っ!」
逢夏の呼びかけに短く答えたネロは右手で素早くダンテの首筋に手刀を落とし、文字通り意識を強制的にシャットダウン。
バタリと倒れ込んだダンテを軽々とネロは担ぎあげた。
「え…ちょ、ちょっと!ダンテ!?
ネロ!いきなりなにするの!?」
「ごめんね、ディーヴァちゃん。
でも、私…ディーヴァちゃんの歳で大人の階段を上っちゃうなんて許しません!
お互いちゃんと責任が取れる歳になってからじゃないと。」
「大人の、階段?
責任をとる?
えと…逢夏、さっきから何の話してるの?」
「内緒の話!
とりあえず、もう帰ろう!?ね!?」
「う、うん?」
無理やりディーヴァの手を引いて、村への道を行く逢夏とネロ。
後は帰るだけの容易い道。
そう思いながら、足を一歩一歩と進めている時だった。
3人は同時に背に何者かの気配を感じた。
振りかえると、そこには悪魔らしき黒い影。
そして突如、こういった。
「メイレイの達成モクヒョウは『はっぴぃエンド』!
悪魔のはっぴぃエンド、『ゼンイン生き残ルこと』!
ここでダレか死ヌ。メイレイ、達成しナイ!
オマイラ、あともどり。
安心スル、かけたメンバー、新シク補充スる!
オデ、頭イい?」
「どこをどうしたら頭いいってなんだ、よっ…---なぁっ!?」
悪魔の理不尽な言い様にネロが食ってかかろうとした丁度その時、
遠く、悪魔よりもはるか遠くで…信じられないものを見た。
バラバラと切り裂かれて消える世界。
まるで絵本をちぎっているかのように、ぐちゃぐちゃに丸めているかのようにあちこちにしわの様な亀裂が入っていく。
…もし、あれに巻き込まれればどうなるのだろうか。
そんなことは考えずとも分かっていた。
「走れっ!」
ネロが叫んだと同時にディーヴァと逢夏は走りだす。