ダイススロー 20回目
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いつの間にか周りが変わっている。
蔦やら木々の生い茂る細い道のど真ん中に4人は立たされていた。
「えっ!ここどこ!?」
「ファッ!説明もなしにまぁた変なとこ連れて来られたぞ!?」
「ファッって、ダンテ…。
まあいいや、悪魔さーん!説明してよー!!」
「返事ねぇな…。
まてよ、ここ…」
「うん?ネロ、ここ知ってるの?」
ネロは何やら見覚えがあるよう。
思い出したネロが口を開いたと同時に、4人の背中に声をかける者が。
『やァ!!』
いつもの悪魔である。
ただし、今回はすぐうしろにあった悪趣味な像になっての登場だったもよう。
「うわっ!びっくりした!!」
「テメェ!オレらの背後とるんじゃねーよ!」
「次やったら今度こそぶっ飛ばすからな!
…ってもうすぐ終わりか」
『こンクぁイのメー令ェ、迷ろヵラ、ダツ出シるッ!!』
「はぁ?
相変わらず何言ってるかわっかんねーよッ」
「迷路なんだろ。
前に逢夏とテーマパークに行った時、こんなの入ったぜ。
なあ、逢夏」
「あ、確かにそっくりだね!
懐かしいなぁ…」
「いいなーあたしも行きたい!ね、ダンテ」
「へいへい、今度連れてってやるって」
しみじみ思う逢夏とネロ。
そしてダンテにおねだりするディーヴァ。
その間にも悪魔は細かい命令の説明をしていく。
相変わらず全然意味不明だが。
「逢夏、頼んでもいいかな」
「はいな!まかせろーい☆」
逢夏によると、今いる位置がスタート地点。
ゴールにも同じ像があるからそれを探せ。
時間制限はなし。
地上のフロアは見た通り蔦や植物でできていて、地下のフロアは石作りの内装となっているとのこと。
ついでに罠やら、追いかける鬼やらいるので気を付けろ!
…だそうだ。
「地下まであるのかよ…めんどくさいな」
「っていうか、鬼!?
絶対やだー!捕まりたくないッ!」
「はぁ…迷路ン中でハイド&シークしろってのか…」
3人とも非常に嫌そうな顔をしている。
そんな全員の耳に『ぷぁー』と気の抜けたような音が入った。
「えっとね、始まりの音が鳴ったら2匹の悪魔をその5分後に放ちます。
捕まったらその時点で負け!
…だってさ。
ちなみに始まりの音は今鳴った音でーす!」
「それを先に言えーッ!!」
鬼とやらがどんなものかはわからない。
だが、4人は急いでスタートダッシュを切ったのだった。
蔦やら茨やらが絡み合う中を抜け、枯れた色をした垣根を抜け、4人は足早に進む。
枝分かれした道を1つ1つ確かめ、正確な道を選んでいく。
進んだ先にあったのはごうごうと不気味な暗い風が吹いてくる、地下への階段。
4人はその背にひそかに迫る鬼達に気づかれないよう、静かにその階段を降りて行った。
「うおっ!?」
まずダンテが落とし穴に落ちた。
歩いていたらいきなり地面に穴が出現したのだ。
もともと開いていたのならば、その脚力でもって避ける事など容易かっただろうが、いきなり開いた穴にまで半魔の力が及ぶことはない。
穴の底にあった竹がプスプス刺さったままのダンテが上によじ登ってきた時は、ビックリした。
ダラダラと血まみれでよじ登る様はいつぞやのゾンビそっくりだったからだ。
ディーヴァなんぞは思わず失神してしまいそうだった。
もちろん血まみれだと言っても、そこは半魔。
ダンテのけがはみるみる内に治った。
せっかくした仮装が血濡れなのが残念なことくらいか。
「なんだこれっ!!」
続いて同じく落とし穴だったが、中身の違う物にネロが落ちた。
中を覗くと、そこに広がるのはボコボコと気泡が出続ける紫色の沼。
一目でわかる、毒の沼だった。
せっかくの神父服が台無しである。
逢夏はネロの心配もしていたが、最終的にはそちらの心配をしていた。
毒の沼に浸かっていた間こそ体力が減っていたが、やはりネロも多少なりとはいえ悪魔の血が流れている。
そのためすぐにその減った体力は回復した。
さらに罠は続く。
カチリ。
何か踏むような音と共にネロとダンテの側面…壁から大量の針が飛び出した。
「ぎゃああ!」
「いでぇ!!」
グサグサグサ!
全てがネロとダンテに刺さる。
針人間の完成だ!
ただ、見た目よりは痛くなさそうだった。
「わーネロ達、ハリネズミの恰好も似合うね!」
「なりたくてなってるんじゃねぇっつの。ったく…」
「ディーヴァ、後ろの針引っこ抜いてくれ」
「うん。
でも確かにハリネズミ状態だねぇ…」
引っこ抜いていく女性たちを見ながら、ネロとダンテは顔を見合わせて目で会話する。
オレ、半分悪魔で良かったぜ。
…そうだな。
まさか非力な2人を危険な目に合わせられないし、だったら自分が傷ついたほうがマシ!
しかし、女性陣は男性陣の苦労なぞ知らず、クスクスと笑っている。
ちょっぴり腹が立つ気がするが、先に愛したほうの負けだ。
「俺達が先に進んだほうがよさそうだな」
「ああ、そうしたほうがいいかも」
ため息を吐きながら、ネロとダンテは先に進んだ。
他にもたくさん罠はあったが、ネロとダンテの作戦のおかげか、逢夏とディーヴァが怪我をすることは一度たりともなかったのであった。
蔦やら木々の生い茂る細い道のど真ん中に4人は立たされていた。
「えっ!ここどこ!?」
「ファッ!説明もなしにまぁた変なとこ連れて来られたぞ!?」
「ファッって、ダンテ…。
まあいいや、悪魔さーん!説明してよー!!」
「返事ねぇな…。
まてよ、ここ…」
「うん?ネロ、ここ知ってるの?」
ネロは何やら見覚えがあるよう。
思い出したネロが口を開いたと同時に、4人の背中に声をかける者が。
『やァ!!』
いつもの悪魔である。
ただし、今回はすぐうしろにあった悪趣味な像になっての登場だったもよう。
「うわっ!びっくりした!!」
「テメェ!オレらの背後とるんじゃねーよ!」
「次やったら今度こそぶっ飛ばすからな!
…ってもうすぐ終わりか」
『こンクぁイのメー令ェ、迷ろヵラ、ダツ出シるッ!!』
「はぁ?
相変わらず何言ってるかわっかんねーよッ」
「迷路なんだろ。
前に逢夏とテーマパークに行った時、こんなの入ったぜ。
なあ、逢夏」
「あ、確かにそっくりだね!
懐かしいなぁ…」
「いいなーあたしも行きたい!ね、ダンテ」
「へいへい、今度連れてってやるって」
しみじみ思う逢夏とネロ。
そしてダンテにおねだりするディーヴァ。
その間にも悪魔は細かい命令の説明をしていく。
相変わらず全然意味不明だが。
「逢夏、頼んでもいいかな」
「はいな!まかせろーい☆」
逢夏によると、今いる位置がスタート地点。
ゴールにも同じ像があるからそれを探せ。
時間制限はなし。
地上のフロアは見た通り蔦や植物でできていて、地下のフロアは石作りの内装となっているとのこと。
ついでに罠やら、追いかける鬼やらいるので気を付けろ!
…だそうだ。
「地下まであるのかよ…めんどくさいな」
「っていうか、鬼!?
絶対やだー!捕まりたくないッ!」
「はぁ…迷路ン中でハイド&シークしろってのか…」
3人とも非常に嫌そうな顔をしている。
そんな全員の耳に『ぷぁー』と気の抜けたような音が入った。
「えっとね、始まりの音が鳴ったら2匹の悪魔をその5分後に放ちます。
捕まったらその時点で負け!
…だってさ。
ちなみに始まりの音は今鳴った音でーす!」
「それを先に言えーッ!!」
鬼とやらがどんなものかはわからない。
だが、4人は急いでスタートダッシュを切ったのだった。
蔦やら茨やらが絡み合う中を抜け、枯れた色をした垣根を抜け、4人は足早に進む。
枝分かれした道を1つ1つ確かめ、正確な道を選んでいく。
進んだ先にあったのはごうごうと不気味な暗い風が吹いてくる、地下への階段。
4人はその背にひそかに迫る鬼達に気づかれないよう、静かにその階段を降りて行った。
「うおっ!?」
まずダンテが落とし穴に落ちた。
歩いていたらいきなり地面に穴が出現したのだ。
もともと開いていたのならば、その脚力でもって避ける事など容易かっただろうが、いきなり開いた穴にまで半魔の力が及ぶことはない。
穴の底にあった竹がプスプス刺さったままのダンテが上によじ登ってきた時は、ビックリした。
ダラダラと血まみれでよじ登る様はいつぞやのゾンビそっくりだったからだ。
ディーヴァなんぞは思わず失神してしまいそうだった。
もちろん血まみれだと言っても、そこは半魔。
ダンテのけがはみるみる内に治った。
せっかくした仮装が血濡れなのが残念なことくらいか。
「なんだこれっ!!」
続いて同じく落とし穴だったが、中身の違う物にネロが落ちた。
中を覗くと、そこに広がるのはボコボコと気泡が出続ける紫色の沼。
一目でわかる、毒の沼だった。
せっかくの神父服が台無しである。
逢夏はネロの心配もしていたが、最終的にはそちらの心配をしていた。
毒の沼に浸かっていた間こそ体力が減っていたが、やはりネロも多少なりとはいえ悪魔の血が流れている。
そのためすぐにその減った体力は回復した。
さらに罠は続く。
カチリ。
何か踏むような音と共にネロとダンテの側面…壁から大量の針が飛び出した。
「ぎゃああ!」
「いでぇ!!」
グサグサグサ!
全てがネロとダンテに刺さる。
針人間の完成だ!
ただ、見た目よりは痛くなさそうだった。
「わーネロ達、ハリネズミの恰好も似合うね!」
「なりたくてなってるんじゃねぇっつの。ったく…」
「ディーヴァ、後ろの針引っこ抜いてくれ」
「うん。
でも確かにハリネズミ状態だねぇ…」
引っこ抜いていく女性たちを見ながら、ネロとダンテは顔を見合わせて目で会話する。
オレ、半分悪魔で良かったぜ。
…そうだな。
まさか非力な2人を危険な目に合わせられないし、だったら自分が傷ついたほうがマシ!
しかし、女性陣は男性陣の苦労なぞ知らず、クスクスと笑っている。
ちょっぴり腹が立つ気がするが、先に愛したほうの負けだ。
「俺達が先に進んだほうがよさそうだな」
「ああ、そうしたほうがいいかも」
ため息を吐きながら、ネロとダンテは先に進んだ。
他にもたくさん罠はあったが、ネロとダンテの作戦のおかげか、逢夏とディーヴァが怪我をすることは一度たりともなかったのであった。