ダイススロー 20回目
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トリッシュも帰り、お菓子もあらかた片付いたところで。
「ねえ悪魔さん、あたしが『1』を出した場合ってどんなマスの命令か教えてくれる?」
「え、どういうこと?ディーヴァちゃん」
「ディーヴァ、何考えてんだよッ!」
「みんなは黙ってて。
今ゴールまであるのって2つのマスなんでしょ?
ゴール一つ前があたし達が帰るマス、じゃあその前は?」
『メィれ、ぉシェルぅ…むリィ!』
「…あたしと逢夏の作ったお菓子、たくさん食べたじゃない。
パーティーにも参加させてあげたよね?」
珍しくいじわるな笑みを浮かべて悪魔に詰め寄る。
一体ディーヴァはどんな考えで何をする気なのか、逢夏もネロもダンテも黙って聞いていた。
『ゥゥ…次マす、オ前ラちゅラぃまスぅ、違ゥ!』
「逢夏、頼む」
「ええと、次のマスって私達にとってつらいマスとかではない…みたい?」
「ふーん…
じゃあ悪魔さん、ダイス振ったら『1』が出るようにしてくれるかな」
今度は有無を言わさないような笑顔になって言う。
悪魔よりもダンテの方が文句あるようで、ダンテはディーヴァに詰め寄って抗議した。
「はぁぁぁあ!?
ディーヴァ!お前、帰る気ないのかよ!?」
「だってまだ一緒にいたいんだもーん」
「まあ、俺達もこのあとすぐわかれるってのはやっぱりつらいし、気持ちはわかる」
「ディーヴァちゃん…」
苦笑するネロと、じーん…と感動する逢夏。
それぞれ思うことは違うようだが、悪魔はそのディーヴァの話をすっぱりきっぱり断った。
『そ~ィう、ジュる、ダァメぇ!』
「えー…ケチ!」
頬を膨らませてぶーぶー文句を言うディーヴァに、ダンテは笑う。
「ハッハー!残念だったなディーヴァ!
さっさと帰ってさっさと大人になってイイ事しようぜ♪」
ダンテはその手にいつものダイスを握らせた。
ディーヴァはダイスを大きく振りかぶって…
「するわけないでしょ!!」
「はぐっ!」
…ダンテに思い切りぶつけた!
このダイス、投げたり人にぶつけたりしても振ったことになってしまう。
前に逢夏の膝にぶつかったダイスのことを皆様は憶えているだろうか。
今回のもそれと同じだ。
「ちょ、ディーヴァちゃんせめて着替えてからダイス振ろうよぉ!」
「…もう遅いけどな」
ダンテの頬に思い切りぶつかり、そこから跳ね返ってテーブルへ。
テーブルの上に置いたままだったボードゲームの上をぐるぐると高速回転したダイス。
それはいつまでも回っていてなかなか止まる気配を見せなかった。
まだここにいたい。
逢夏とネロのそばはとても居心地がいいのだ。
それはまるで、家族のそばにいるかのようなそんな気持ちにさせた。
…離れたくない。
だからディーヴァは『1』を期待してしまうのだ。
(神様…いや、悪魔様…)
ディーヴァは小さく祈るように目を閉じ、そして再びダイスを目にした。
その目の中に映ったダイスがゆっくりと止まっていく。
天使の願いは悪魔にも聞き届けられたようだった。
ディーヴァの出した目は『1』だった。
「うは!やったぁ!!」
「えええー、そりゃないぜディーヴァ!」
「よかったねネロ」
「はぁ、そう思ってるのは逢夏の方だろ?」
「えへへ…ばれた?」
まだまだ一緒にいられることがわかり、逢夏はうれしく思う。
たとえどんな命令が来たとしても、今ならどんと来い、だ!
「ねえ悪魔さん、あたしが『1』を出した場合ってどんなマスの命令か教えてくれる?」
「え、どういうこと?ディーヴァちゃん」
「ディーヴァ、何考えてんだよッ!」
「みんなは黙ってて。
今ゴールまであるのって2つのマスなんでしょ?
ゴール一つ前があたし達が帰るマス、じゃあその前は?」
『メィれ、ぉシェルぅ…むリィ!』
「…あたしと逢夏の作ったお菓子、たくさん食べたじゃない。
パーティーにも参加させてあげたよね?」
珍しくいじわるな笑みを浮かべて悪魔に詰め寄る。
一体ディーヴァはどんな考えで何をする気なのか、逢夏もネロもダンテも黙って聞いていた。
『ゥゥ…次マす、オ前ラちゅラぃまスぅ、違ゥ!』
「逢夏、頼む」
「ええと、次のマスって私達にとってつらいマスとかではない…みたい?」
「ふーん…
じゃあ悪魔さん、ダイス振ったら『1』が出るようにしてくれるかな」
今度は有無を言わさないような笑顔になって言う。
悪魔よりもダンテの方が文句あるようで、ダンテはディーヴァに詰め寄って抗議した。
「はぁぁぁあ!?
ディーヴァ!お前、帰る気ないのかよ!?」
「だってまだ一緒にいたいんだもーん」
「まあ、俺達もこのあとすぐわかれるってのはやっぱりつらいし、気持ちはわかる」
「ディーヴァちゃん…」
苦笑するネロと、じーん…と感動する逢夏。
それぞれ思うことは違うようだが、悪魔はそのディーヴァの話をすっぱりきっぱり断った。
『そ~ィう、ジュる、ダァメぇ!』
「えー…ケチ!」
頬を膨らませてぶーぶー文句を言うディーヴァに、ダンテは笑う。
「ハッハー!残念だったなディーヴァ!
さっさと帰ってさっさと大人になってイイ事しようぜ♪」
ダンテはその手にいつものダイスを握らせた。
ディーヴァはダイスを大きく振りかぶって…
「するわけないでしょ!!」
「はぐっ!」
…ダンテに思い切りぶつけた!
このダイス、投げたり人にぶつけたりしても振ったことになってしまう。
前に逢夏の膝にぶつかったダイスのことを皆様は憶えているだろうか。
今回のもそれと同じだ。
「ちょ、ディーヴァちゃんせめて着替えてからダイス振ろうよぉ!」
「…もう遅いけどな」
ダンテの頬に思い切りぶつかり、そこから跳ね返ってテーブルへ。
テーブルの上に置いたままだったボードゲームの上をぐるぐると高速回転したダイス。
それはいつまでも回っていてなかなか止まる気配を見せなかった。
まだここにいたい。
逢夏とネロのそばはとても居心地がいいのだ。
それはまるで、家族のそばにいるかのようなそんな気持ちにさせた。
…離れたくない。
だからディーヴァは『1』を期待してしまうのだ。
(神様…いや、悪魔様…)
ディーヴァは小さく祈るように目を閉じ、そして再びダイスを目にした。
その目の中に映ったダイスがゆっくりと止まっていく。
天使の願いは悪魔にも聞き届けられたようだった。
ディーヴァの出した目は『1』だった。
「うは!やったぁ!!」
「えええー、そりゃないぜディーヴァ!」
「よかったねネロ」
「はぁ、そう思ってるのは逢夏の方だろ?」
「えへへ…ばれた?」
まだまだ一緒にいられることがわかり、逢夏はうれしく思う。
たとえどんな命令が来たとしても、今ならどんと来い、だ!