ダイススロー 3回目
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ダンテが正座してから早くも20分が経過しようとしていた時だった。
唐突にシーツからひょっこりと逢夏が顔を出す。
すぐに後ろのダンテを見るなり、疑問を顔に浮かべた。
「…何してるの?」
「何してって、見りゃわかるだろ?
ジャパニーズ謝罪、土下座だ。」
「どして?」
訳が分からないと言いたげな逢夏にネロは"あぁ、またか"と慣れたようにシーツを奪って逢夏を抱き寄せる。
そこでダンテはようやく20分の謝罪が損であることに気付いた。
「おいっ、ネロ!どういう事だ!」
「だから言ったろ、波があんだよ。」
「つったって、波があり過ぎんだろ!?」
「んなこと言われても、こればっかりは俺にもどうしようもねぇんだって!」
言い争い、再び勃発。
…の最中、ネロの腕の中にいた逢夏は腕から逃れるとディーヴァにそっと歩み寄る。
そしてそっと、シーツに包まったと同時に手の中に現れたと言うくしゃくしゃの羊皮紙をディーヴァに広げて見せた。
羊皮紙には文のあちこちに悔しそうなニュアンスがこめつつ、このようなことが書かれていた。
以下、ちゃんと読みやすくしたものを記す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本当は狼型の悪魔でおばあちゃんの干し肉とワインを作る予定。
でもやつけられた。
赤ずきんに食べさせるつもりだたのに。
猟師にライフルと散弾銃を持たせたのも失敗だた。
狼役さんとの対決用だたのに。
せかく狼専用の心も用意してたのに。
とりあえず、狼役へのご褒美は無し。
期待してた狼と赤ずきんちゃんへ、ごめんね☆
台本狂たので
とりあえず、おばあちゃん、黒パンとブドウ酒をたべて、のんで。
皆で村に帰る。
そしたらお終い。
無事戻れると良いね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「要するに…ダンテに逢夏さんを殺した罪を着せて、あたしとネロとダンテを仲間割れさせて
狼の心に乗っ取られたダンテにあたしを殺させようとしたってことですかね?」
「ん、そういうことだと思…ってあれ?
ディーヴァちゃん、ネロをなんて?」
唐突過ぎる問いかけにディーヴァは首を傾げながら、ここに来る前にそう呼ぶことになったのだと説明をした。
すると、逢夏の顔がほころぶ。
「私、てっきりディーヴァちゃんはダンテ以外は常に敬語で喋る子かと思ってたよ!
ねぇねぇ、じゃあ私も呼び捨てで呼んで?
敬語なんてしなくていいから。」
「え?でも…本当に、いいんですか?」
「良いよ!
それに、私、今はディーヴァちゃんのおばあちゃんの役だよ?
私をディーヴァちゃんのお婆さまだと思って、普通に話して欲しいな。」
「おばあちゃんと思って?うう~ん…なんか、ちょっと違う気がするけど…。
………とにかく、分かった!
よろしくね、逢夏。」
「うん、こちらこそよろしくね、ディーヴァちゃん!」
悪魔のゲーム、しかも命令の最中だと言うのに和やか、仲良しな2人組。
そんな二人を言い争いに一区切りがついたダンテとネロがふと見ていた。
いよいよ、いちいち突っ掛かる自分が馬鹿らしく思えてきた2人はお互い顔を見合わせる。
「もうやめようぜ。
なんかどうでもよくなってきた。」
「そーするか。
ディーヴァも元気そうだしな…。」
その所為かは知らない。
しかし、羊皮紙の最後に書かれている文について誰も言及しなかった。
『無事戻れると良いね。』
とはどういう意味なのかを。
唐突にシーツからひょっこりと逢夏が顔を出す。
すぐに後ろのダンテを見るなり、疑問を顔に浮かべた。
「…何してるの?」
「何してって、見りゃわかるだろ?
ジャパニーズ謝罪、土下座だ。」
「どして?」
訳が分からないと言いたげな逢夏にネロは"あぁ、またか"と慣れたようにシーツを奪って逢夏を抱き寄せる。
そこでダンテはようやく20分の謝罪が損であることに気付いた。
「おいっ、ネロ!どういう事だ!」
「だから言ったろ、波があんだよ。」
「つったって、波があり過ぎんだろ!?」
「んなこと言われても、こればっかりは俺にもどうしようもねぇんだって!」
言い争い、再び勃発。
…の最中、ネロの腕の中にいた逢夏は腕から逃れるとディーヴァにそっと歩み寄る。
そしてそっと、シーツに包まったと同時に手の中に現れたと言うくしゃくしゃの羊皮紙をディーヴァに広げて見せた。
羊皮紙には文のあちこちに悔しそうなニュアンスがこめつつ、このようなことが書かれていた。
以下、ちゃんと読みやすくしたものを記す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本当は狼型の悪魔でおばあちゃんの干し肉とワインを作る予定。
でもやつけられた。
赤ずきんに食べさせるつもりだたのに。
猟師にライフルと散弾銃を持たせたのも失敗だた。
狼役さんとの対決用だたのに。
せかく狼専用の心も用意してたのに。
とりあえず、狼役へのご褒美は無し。
期待してた狼と赤ずきんちゃんへ、ごめんね☆
台本狂たので
とりあえず、おばあちゃん、黒パンとブドウ酒をたべて、のんで。
皆で村に帰る。
そしたらお終い。
無事戻れると良いね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「要するに…ダンテに逢夏さんを殺した罪を着せて、あたしとネロとダンテを仲間割れさせて
狼の心に乗っ取られたダンテにあたしを殺させようとしたってことですかね?」
「ん、そういうことだと思…ってあれ?
ディーヴァちゃん、ネロをなんて?」
唐突過ぎる問いかけにディーヴァは首を傾げながら、ここに来る前にそう呼ぶことになったのだと説明をした。
すると、逢夏の顔がほころぶ。
「私、てっきりディーヴァちゃんはダンテ以外は常に敬語で喋る子かと思ってたよ!
ねぇねぇ、じゃあ私も呼び捨てで呼んで?
敬語なんてしなくていいから。」
「え?でも…本当に、いいんですか?」
「良いよ!
それに、私、今はディーヴァちゃんのおばあちゃんの役だよ?
私をディーヴァちゃんのお婆さまだと思って、普通に話して欲しいな。」
「おばあちゃんと思って?うう~ん…なんか、ちょっと違う気がするけど…。
………とにかく、分かった!
よろしくね、逢夏。」
「うん、こちらこそよろしくね、ディーヴァちゃん!」
悪魔のゲーム、しかも命令の最中だと言うのに和やか、仲良しな2人組。
そんな二人を言い争いに一区切りがついたダンテとネロがふと見ていた。
いよいよ、いちいち突っ掛かる自分が馬鹿らしく思えてきた2人はお互い顔を見合わせる。
「もうやめようぜ。
なんかどうでもよくなってきた。」
「そーするか。
ディーヴァも元気そうだしな…。」
その所為かは知らない。
しかし、羊皮紙の最後に書かれている文について誰も言及しなかった。
『無事戻れると良いね。』
とはどういう意味なのかを。