ダイススロー 19回目
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「あ゛ー…、体が…重い…。」
小悪魔を追いかけあちこち奔走したダンテはぜぇぜぇと息を切らして床に座り込む。
体が重いというのはおそらく体脂肪率の急激な増加とそれに比例して筋肉の減少によるものだろうとディーヴァは心配そうにダンテを見た。
「本当に、大丈夫?」
「大………丈、夫っ。」
「じゃなさそうだね…。
あたし、代わりに頑張るから!
ダンテはそこで休んでて!」
いつも助けて貰ってる側となっている。
けれど今はそれの反対の側。
ディーヴァはこの今の状況に張り切っているのか、ダンテに籠を預けてプレールームへと足を踏み入れた。
が、そこでディーヴァが目にしたものは
「なに…これ!?」
まくら投げ、ならぬクッション投げがあちこちで横行。
クッションだけならまだしも、本やDVD、ぬいぐるみや置物までがあちこちを飛び回り
形容してみるなら小規模の嵐が部屋の中で巻き起こっていた。
これではどこから手をつけていいかわからない。
というより、下手に手をつけると怪我をしそうだ。
「うぅ…どうすれば。」
怪我を覚悟で飛びこむ事も考えた。
何せ今は男の身。
多少の怪我なら…とか。
しかしよくよく考えてみれば、ここで負った怪我が女の身に戻ったときに引き継がれる可能性も無きにしも非ず。
誰かの体になったわけではなく、ただ自分の性が逆転してしまっただけなのだからその可能性は非常に高いと推測される。
「ううむ…。」
と、そこにだった。
「ディーヴァ、代われ。」
「あ、ネロ。
…って、何を持ってるの?」
ディーヴァが後ろを振り向くと霧吹きを持ったネロがすぐそこに。
握った霧吹きを突き出して、ネロは嵐に向かってしつこく何回も霧状になった液体を振りかけた。
…すると?
「え?
ねぇ!悪魔さん達、どうしちゃったの?」
ディーヴァの目の前、フラフラと顔を赤らめ、ユラユラと漂いながら落ちていく小悪魔たち。
むにゃむにゃと眠そうな顔をしているものもあれば、床に座り込み赤ら顔を綻ばせてケラケラと笑い始めるものもいる。
それらを見ながらネロは振り向いて軽く、ディーヴァの顔にそれを振り掛けた。
「ひゃっ!」
「吸い込むなよ?
6割が水、3割が酒、1割がホーリーウォーターだからな。」
「えぇ!?」
確かに振り掛けられた霧から僅かに酒の匂いがする。
不意にダンテが飲んでいる時の画が頭の隅を掠め
スピリタスウォッカというほとんどアルコール消毒液と変わらない代物の事を思い出した。
「お酒って…ウォッカ?」
「そ、よく分かったな。
シャティが本当はホーリーウォーターで一瞬で吹き飛ぶような弱い悪魔だって事を知っててさ。
でもあくまで生け捕りだろ?
だったら酒に弱いから7:3:1の割合で混ぜたもんをかければ動けなくなるって。」
と、その通り。
悪魔たちはへろへろで動く様子を全く見せない。
だとすればする事は。
「あっちはもう逢夏が回収始めてるから、こっちを手伝ってくれるか?」
「…うんっ!分かった!」
元気よく頷き、ディーヴァは小悪魔たちを捕まえ山積みにしていく。
その間…
一時は性別が変わって困ったこともあったけど
なぁんだ、ペナルティとか言っていた割には
「全然だったね。」
ディーヴァは少し嬉しそうに呟いた。
小悪魔を追いかけあちこち奔走したダンテはぜぇぜぇと息を切らして床に座り込む。
体が重いというのはおそらく体脂肪率の急激な増加とそれに比例して筋肉の減少によるものだろうとディーヴァは心配そうにダンテを見た。
「本当に、大丈夫?」
「大………丈、夫っ。」
「じゃなさそうだね…。
あたし、代わりに頑張るから!
ダンテはそこで休んでて!」
いつも助けて貰ってる側となっている。
けれど今はそれの反対の側。
ディーヴァはこの今の状況に張り切っているのか、ダンテに籠を預けてプレールームへと足を踏み入れた。
が、そこでディーヴァが目にしたものは
「なに…これ!?」
まくら投げ、ならぬクッション投げがあちこちで横行。
クッションだけならまだしも、本やDVD、ぬいぐるみや置物までがあちこちを飛び回り
形容してみるなら小規模の嵐が部屋の中で巻き起こっていた。
これではどこから手をつけていいかわからない。
というより、下手に手をつけると怪我をしそうだ。
「うぅ…どうすれば。」
怪我を覚悟で飛びこむ事も考えた。
何せ今は男の身。
多少の怪我なら…とか。
しかしよくよく考えてみれば、ここで負った怪我が女の身に戻ったときに引き継がれる可能性も無きにしも非ず。
誰かの体になったわけではなく、ただ自分の性が逆転してしまっただけなのだからその可能性は非常に高いと推測される。
「ううむ…。」
と、そこにだった。
「ディーヴァ、代われ。」
「あ、ネロ。
…って、何を持ってるの?」
ディーヴァが後ろを振り向くと霧吹きを持ったネロがすぐそこに。
握った霧吹きを突き出して、ネロは嵐に向かってしつこく何回も霧状になった液体を振りかけた。
…すると?
「え?
ねぇ!悪魔さん達、どうしちゃったの?」
ディーヴァの目の前、フラフラと顔を赤らめ、ユラユラと漂いながら落ちていく小悪魔たち。
むにゃむにゃと眠そうな顔をしているものもあれば、床に座り込み赤ら顔を綻ばせてケラケラと笑い始めるものもいる。
それらを見ながらネロは振り向いて軽く、ディーヴァの顔にそれを振り掛けた。
「ひゃっ!」
「吸い込むなよ?
6割が水、3割が酒、1割がホーリーウォーターだからな。」
「えぇ!?」
確かに振り掛けられた霧から僅かに酒の匂いがする。
不意にダンテが飲んでいる時の画が頭の隅を掠め
スピリタスウォッカというほとんどアルコール消毒液と変わらない代物の事を思い出した。
「お酒って…ウォッカ?」
「そ、よく分かったな。
シャティが本当はホーリーウォーターで一瞬で吹き飛ぶような弱い悪魔だって事を知っててさ。
でもあくまで生け捕りだろ?
だったら酒に弱いから7:3:1の割合で混ぜたもんをかければ動けなくなるって。」
と、その通り。
悪魔たちはへろへろで動く様子を全く見せない。
だとすればする事は。
「あっちはもう逢夏が回収始めてるから、こっちを手伝ってくれるか?」
「…うんっ!分かった!」
元気よく頷き、ディーヴァは小悪魔たちを捕まえ山積みにしていく。
その間…
一時は性別が変わって困ったこともあったけど
なぁんだ、ペナルティとか言っていた割には
「全然だったね。」
ディーヴァは少し嬉しそうに呟いた。