ダイススロー 19回目
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ところ変わりましてこちらは2階。
廊下をビューン、ビューンと飛びまわる小悪魔たちにネロと逢夏は小さくため息をついた。
「…やるか。」
「うん、そうだね。」
云い合うなり、ネロは右手を構え、逢夏は箒を取り出す。
「「それじゃあ…」」
二人が背中合わせになって見据えた先は今から起こらんとしている事を想像できずに『?』を頭に浮かべた小悪魔たち。
そんな小悪魔たちに
「くらいなっ!」
「悪い子はお仕置きだよ。」
いつものように右手を駆使しての悪魔捕獲作戦。
上段の構えからの払いによる小悪魔たたき落とし作戦。
二つが一斉敢行と相なった…のだが。
「…は?」
「うわぁっ!」
ネロの右手は小悪魔のすぐ眼前、寸での所でその小さな体と取り逃し
逢夏の払いは予想もせぬ、あらぬ方へと柄の先が向き、空を切った。
そんな二人の様子にケラケラと腹を抱えて笑いだす小悪魔たち。
むっとするネロと逢夏が揃って小悪魔たちを睨むと
ピュンッ!と素早く小悪魔たちはゲストルームやマスタールームなどに散り散りになって消えていった。
「どういうことなんだよ…ったく!」
「う~ん…、弱ったなぁ。」
どうしてこうなってしまったのか、しばし考察の二人組。
そしてすぐさま一つの答えに行きつく。
「ペナルティの…」
「所為、だよな。」
見てみた自分の体はいつもとは違うもの。
ネロでいえば身長は10cm近く縮み、筋力なども下がっている。
逢夏で言えば身長は20cmも高くなり、筋力は格段に上がった。
ということはだ。
「ネロはリーチが短くなってるから空振りしちゃって…。」
「逢夏は力増えた事に気付かないで振り子ができずに力押しで箒を振ってるだけ…か。」
思わぬ誤算に表情を曇らせる2人。
そんなところに救世主現る。
「なんだ、昨今は我が居ぬ間に家の中が騒ぎになるのが流行っているのか?」
ふわふわの綿毛のような体をした白猫、シャティが優雅にすぐ横のキャットウォークにお座りしていた。
「シャティ!」
「…逢夏、か。
そっちがネロ。
二人してなぜそのようにややこしい風体になっているのだ。」
「聞かなくても分かるだろ、あの悪魔がしたんだよ。
ペナルティ、とかいってさ。」
「ふむ。
で、この悪魔たちは?」
「生け捕りしろって命令の途中なの。
でも…私もネロも慣れない体だから、捕まえること自体は出来るけど…。」
「時間内にってのは難しい…かもな。」
どうしよう?
二人して首を傾げて悩む2人にシャティは何の事はないと尻尾でピシリと床を打つ。
「簡単ではないか、こやつらの弱点を突けばいい。」
「「弱点?」」
「我を甘く見るな。
云ったろう、我はこの世を生きて数千年になると。」
自信たっぷりに言い切った白猫が前足で指示さした方はネロの部屋。
そして少し時間を置いて一階を指し示す。
「今から我が言った通りにするのだ。
制限時間が残り何時間なのかは知らぬが、捕獲に30分はかからぬ事を保障しよう。」
さらにさらに自信に満ちた発言。
それにネロと逢夏は頷いた。
廊下をビューン、ビューンと飛びまわる小悪魔たちにネロと逢夏は小さくため息をついた。
「…やるか。」
「うん、そうだね。」
云い合うなり、ネロは右手を構え、逢夏は箒を取り出す。
「「それじゃあ…」」
二人が背中合わせになって見据えた先は今から起こらんとしている事を想像できずに『?』を頭に浮かべた小悪魔たち。
そんな小悪魔たちに
「くらいなっ!」
「悪い子はお仕置きだよ。」
いつものように右手を駆使しての悪魔捕獲作戦。
上段の構えからの払いによる小悪魔たたき落とし作戦。
二つが一斉敢行と相なった…のだが。
「…は?」
「うわぁっ!」
ネロの右手は小悪魔のすぐ眼前、寸での所でその小さな体と取り逃し
逢夏の払いは予想もせぬ、あらぬ方へと柄の先が向き、空を切った。
そんな二人の様子にケラケラと腹を抱えて笑いだす小悪魔たち。
むっとするネロと逢夏が揃って小悪魔たちを睨むと
ピュンッ!と素早く小悪魔たちはゲストルームやマスタールームなどに散り散りになって消えていった。
「どういうことなんだよ…ったく!」
「う~ん…、弱ったなぁ。」
どうしてこうなってしまったのか、しばし考察の二人組。
そしてすぐさま一つの答えに行きつく。
「ペナルティの…」
「所為、だよな。」
見てみた自分の体はいつもとは違うもの。
ネロでいえば身長は10cm近く縮み、筋力なども下がっている。
逢夏で言えば身長は20cmも高くなり、筋力は格段に上がった。
ということはだ。
「ネロはリーチが短くなってるから空振りしちゃって…。」
「逢夏は力増えた事に気付かないで振り子ができずに力押しで箒を振ってるだけ…か。」
思わぬ誤算に表情を曇らせる2人。
そんなところに救世主現る。
「なんだ、昨今は我が居ぬ間に家の中が騒ぎになるのが流行っているのか?」
ふわふわの綿毛のような体をした白猫、シャティが優雅にすぐ横のキャットウォークにお座りしていた。
「シャティ!」
「…逢夏、か。
そっちがネロ。
二人してなぜそのようにややこしい風体になっているのだ。」
「聞かなくても分かるだろ、あの悪魔がしたんだよ。
ペナルティ、とかいってさ。」
「ふむ。
で、この悪魔たちは?」
「生け捕りしろって命令の途中なの。
でも…私もネロも慣れない体だから、捕まえること自体は出来るけど…。」
「時間内にってのは難しい…かもな。」
どうしよう?
二人して首を傾げて悩む2人にシャティは何の事はないと尻尾でピシリと床を打つ。
「簡単ではないか、こやつらの弱点を突けばいい。」
「「弱点?」」
「我を甘く見るな。
云ったろう、我はこの世を生きて数千年になると。」
自信たっぷりに言い切った白猫が前足で指示さした方はネロの部屋。
そして少し時間を置いて一階を指し示す。
「今から我が言った通りにするのだ。
制限時間が残り何時間なのかは知らぬが、捕獲に30分はかからぬ事を保障しよう。」
さらにさらに自信に満ちた発言。
それにネロと逢夏は頷いた。