ダイススロー 19回目
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家中に溢れかえる小悪魔たちを前にした4人はとりあえず2組に分かれて小悪魔の捕獲に取り掛かることにした。
僅か2時間で100匹。
1分当たり0.83匹、一気に捕獲する手立てがない限り、どんぶり計算で1分間に1匹捕獲しなければ命令達成は難しい。
という訳で
「さっ、悪い子はどんどんしまっちゃおう!」
「オレにかかればこんな奴ら、一瞬でお片づけ完了だぜ!」
1階担当は籠を抱えたディーヴァとぶかぶかになってしまったジーンズの裾をたくしあげたダンテ。
二人は張り切って家中を縦横無尽に飛び交う小悪魔たちをみる。
キッチンではボウルに頭を突っ込み遊んでいるもの、ティーカップを投げ合い遊んでいるもの。
プレールームではクッションをトランポリン代わりに高く高くジャンプを繰り返しているもの、小さなTVをつけたりけしたりするもの。
そしてリビングでは
『ぉマぃラ!ゃめロォ!!』
ボードゲームに落書きを始めるもの、呼びだした調本人の悪魔にちょっかいを出すもの。
どうやらこいつらよりも悪魔は弱い立場…の様子である。
「あーぁ。
悪魔さん、遊ばれちゃってるよ。
まったくもう。」
自分が呼んだのに。
少し呆れかえりながらディーヴァが悪魔をいじめる小悪魔たちを捕獲しようと手を伸ばす。
だが、その手は意外にもダンテの細腕で止められた。
「いい気味だから、そいつは最後。」
「えぇ…、でも。」
「でもじゃなくてさ、そいつなんかより先にキッチンの奴らを片づけようぜ?
あとで割れた皿とカップの掃除をするのは嫌だしな。」
幸いにもまだ惨事には程遠いキッチンを見ながらダンテが云う。
そして…。
「ほらっ、まずは一匹目!」
「わぁ!ダンテすごい!」
「ま、このくらいは女の体でもお茶の子さいさいだっての!」
ダンテはそろりそろりと近づき、ボウルを被ってふらふらしていた小悪魔をガシリと鷲掴む。
キィキィと喚く小悪魔を籠に投げ入れ、更に捕獲。
あっという間に10匹目をその手中に収めた時だった。
「いーーーってぇ!!!」
ガブリ。
小悪魔がダンテの手にかみつき、抵抗して見せる。
小悪魔を手放し、噛まれた手を庇い蹲るダンテ。
後ろについていたディーヴァはすぐさま持っていた籠を置き、ダンテに近寄った。
「大丈夫!?」
「あ、あぁ…大したことは…ねぇんだけど。」
ダンテは首をかしげながら、噛まれた手を見た。
右手の人差指には歯型がついていて、少し赤くなり、血が僅かに滲んでいる程度の怪我が。
加えてそれは今に目の前で完治してしまう。
そんな、誰がどう見てもしょーもない怪我。
なのに…。
「なんでだ?」
何故こんな大げさにリアクションしてしまったのだろうか。
いつもならあのまま小悪魔を解放してしまう事などなかっただろう。
…と、疑問に思っている時だった。
『ぉンなわ、持ぞクてぃキぁ痛ミぃ強イ!
おトこゎ、トつ発的ィなイタみぃ強ぃ!
ほントゥだタ!!?』
「ディーヴァ、あいつ、なんだって?」
「え…えっと。
女は持続的な痛みに強くて、男は突発的な痛みに強いって本当だったのか、って・・・・いってるのかなぁ?」
「…そーいう事かよ。」
甚だ疑問だったこの性別の入れ替えはしっかりペナルティとして働いている様子。
しかしこの程度だ。
そうダンテは立ち上がる。
「面倒だ、さっさと捕まえちまおうぜ。」
「う、うん…。
あの…でもね、ダンテ。」
「あ?なんだ?」
決意を新たにしていたところにディーヴァが声をかける。
指差す先はキッチンの隅。
高い高い戸だなの所。
「今のダンテじゃ…届きそうにないから。
あたしがやるね?」
ディーヴァの視線がダンテと自分自身を行ったり来たり。
その身長差、今まさに15cm近くである。
「……………。
ちくしょーーーー!!!」
どこが『この程度』だ。
大問題だ!
そう、今度は心で感じたピリリとした痛みにダンテが声を上げた。
僅か2時間で100匹。
1分当たり0.83匹、一気に捕獲する手立てがない限り、どんぶり計算で1分間に1匹捕獲しなければ命令達成は難しい。
という訳で
「さっ、悪い子はどんどんしまっちゃおう!」
「オレにかかればこんな奴ら、一瞬でお片づけ完了だぜ!」
1階担当は籠を抱えたディーヴァとぶかぶかになってしまったジーンズの裾をたくしあげたダンテ。
二人は張り切って家中を縦横無尽に飛び交う小悪魔たちをみる。
キッチンではボウルに頭を突っ込み遊んでいるもの、ティーカップを投げ合い遊んでいるもの。
プレールームではクッションをトランポリン代わりに高く高くジャンプを繰り返しているもの、小さなTVをつけたりけしたりするもの。
そしてリビングでは
『ぉマぃラ!ゃめロォ!!』
ボードゲームに落書きを始めるもの、呼びだした調本人の悪魔にちょっかいを出すもの。
どうやらこいつらよりも悪魔は弱い立場…の様子である。
「あーぁ。
悪魔さん、遊ばれちゃってるよ。
まったくもう。」
自分が呼んだのに。
少し呆れかえりながらディーヴァが悪魔をいじめる小悪魔たちを捕獲しようと手を伸ばす。
だが、その手は意外にもダンテの細腕で止められた。
「いい気味だから、そいつは最後。」
「えぇ…、でも。」
「でもじゃなくてさ、そいつなんかより先にキッチンの奴らを片づけようぜ?
あとで割れた皿とカップの掃除をするのは嫌だしな。」
幸いにもまだ惨事には程遠いキッチンを見ながらダンテが云う。
そして…。
「ほらっ、まずは一匹目!」
「わぁ!ダンテすごい!」
「ま、このくらいは女の体でもお茶の子さいさいだっての!」
ダンテはそろりそろりと近づき、ボウルを被ってふらふらしていた小悪魔をガシリと鷲掴む。
キィキィと喚く小悪魔を籠に投げ入れ、更に捕獲。
あっという間に10匹目をその手中に収めた時だった。
「いーーーってぇ!!!」
ガブリ。
小悪魔がダンテの手にかみつき、抵抗して見せる。
小悪魔を手放し、噛まれた手を庇い蹲るダンテ。
後ろについていたディーヴァはすぐさま持っていた籠を置き、ダンテに近寄った。
「大丈夫!?」
「あ、あぁ…大したことは…ねぇんだけど。」
ダンテは首をかしげながら、噛まれた手を見た。
右手の人差指には歯型がついていて、少し赤くなり、血が僅かに滲んでいる程度の怪我が。
加えてそれは今に目の前で完治してしまう。
そんな、誰がどう見てもしょーもない怪我。
なのに…。
「なんでだ?」
何故こんな大げさにリアクションしてしまったのだろうか。
いつもならあのまま小悪魔を解放してしまう事などなかっただろう。
…と、疑問に思っている時だった。
『ぉンなわ、持ぞクてぃキぁ痛ミぃ強イ!
おトこゎ、トつ発的ィなイタみぃ強ぃ!
ほントゥだタ!!?』
「ディーヴァ、あいつ、なんだって?」
「え…えっと。
女は持続的な痛みに強くて、男は突発的な痛みに強いって本当だったのか、って・・・・いってるのかなぁ?」
「…そーいう事かよ。」
甚だ疑問だったこの性別の入れ替えはしっかりペナルティとして働いている様子。
しかしこの程度だ。
そうダンテは立ち上がる。
「面倒だ、さっさと捕まえちまおうぜ。」
「う、うん…。
あの…でもね、ダンテ。」
「あ?なんだ?」
決意を新たにしていたところにディーヴァが声をかける。
指差す先はキッチンの隅。
高い高い戸だなの所。
「今のダンテじゃ…届きそうにないから。
あたしがやるね?」
ディーヴァの視線がダンテと自分自身を行ったり来たり。
その身長差、今まさに15cm近くである。
「……………。
ちくしょーーーー!!!」
どこが『この程度』だ。
大問題だ!
そう、今度は心で感じたピリリとした痛みにダンテが声を上げた。