ダイススロー 19回目
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「うわー…マジで女になってる。」
「…右腕まで細くなってるし。
てか、なんか逢夏と同じ身長とか…落ちつかねぇ。」
「ディーヴァちゃん、カッコいい!
身長もこの中で一番高いよね?
お兄さんってすっごいイケメンさんだったんだね。」
「えへへ…。
そういう逢夏だって、前の命令マスにいた執事の悪魔さんを優しくした感じでカッコいいよ?」
さすがは豆腐メンタル、うろたえる男性陣。
そして、時にか弱く時に強く、攻めの姿勢と受け身をしっかりと使い分ける女性陣。
相対する二組は一頻りお互いの姿について話し合った後、落ち着きを取り戻して黒いダイスを抱える悪魔を一斉に見つめた。
「おいおい、これのドコがペナルティなんだ?
すっかりいい女になっちまっただけじゃねーか。」
「いい女はともかく…確かに。
よく考えてみたら女になっただけ、だよな。」
「はいはい!私は視線がネロと同じの高さになって満足ですっ!」
「あ、あたしも!
やっぱり、お兄ちゃんとは家族だったんだなぁって、嬉しい…かな。」
『ソりヤ、ョかッタ!!
じャ、ソぉチよーしェダぃスふルゥ!』
ピカーッ!と光る素敵な笑顔の悪魔が逢夏にダイスを渡す。
受け取った逢夏はさっそくダイススロー。
ころころ、ころころ…
とテーブルの上に着地したダイスはいつもよりも多く転がり、最終的にカーペットの上へ。
『3』
という数字を晒して止まった。
ダイスの目を見て、ディーヴァが目をまん丸にして逢夏を見る。
「昨日のネロといい、今の逢夏といい、ダイス運が絶好調だね。」
「そうみたい。
でも、3…大丈夫かなぁ?」
「ま、祈るしかないな。」
「だいじょーぶだって、あれ意外に体験したくねぇ事とか思い浮かばねぇし。」
このダイスゲームで不吉な数字と化している『3』。
しかしダンテの云う様に、あれ以上に嫌な事はそうそう浮かばない。
…と、言う訳で。
「じゃー、大丈夫かな!」
「うんうん!ダンテの言う通りだよね!」
「そうだ!
悪い方向に考えても仕方なし、やるしかねぇ!」
「…やっぱりダンテは…軽率で能天気な奴…っと。」
「あぁ!?なんだとごるぁ!?」
ネロを除く二人はダンテの能天気さに感化されたのか元気いっぱいに元通り。
そこに丁度、命令が書かれた羊皮紙が逢夏に渡された。
さっそく広げて読み始める逢夏。
すぐさま声にされた今回の命令は…
「制限時間は2時間!
悪戯大好き小悪魔100匹を生け捕りにしろ!」
「悪戯?」
「大好き…」
「小悪魔100匹!?」
上からディーヴァ、ネロ、ダンテの復唱が終わりリビングの真ん中に突如現れた大きな籠。
その中には
頭に二本の触覚、鋭い牙に背中には蝙蝠の翼、ひょろ長い尻尾
…の如何にもな小悪魔たちがぎゅうぎゅう詰め。
キィキィと甲高い声を上げ、解放を今か今かと騒ぎたてながら待っていた。
「うるさいー!」
「あー、この声…なんか頭蓋骨の裏を引っかかれてる様な気分。」
「逢夏、頼むから変な例えするな…。」
「ってかこいつらの顔、このゲームの悪魔と一緒じゃね?
…選り取り見取り、なぐり放題じゃねぇか!
へへ、こりゃーいい…今までの事があるしな。
やられたらとーぜんやり返す。
やられてなくてもやり返す。
身に覚えのない奴にもやり返す。
誰かれ構わず…、やつ当たりだぜ!!」
「ダンテ!それ、ただの迷惑なやつだよぉ!!」
耳を塞いで蹲るディーヴァ。
額を抑えて、頭の中で反響する音と戦う逢夏。
曰く、変な例えの所為で気持ちが悪くなり始めたネロ。
こんな時までポジティブシンキングなダンテ。
そうこうしているうちにも、籠の一部、ゲートの様なものが押し上げられた。
その瞬間、飛び立つ小悪魔たち。
こうして制限時間2時間の戦いの火ぶたが切って落とされたのだった。
「…右腕まで細くなってるし。
てか、なんか逢夏と同じ身長とか…落ちつかねぇ。」
「ディーヴァちゃん、カッコいい!
身長もこの中で一番高いよね?
お兄さんってすっごいイケメンさんだったんだね。」
「えへへ…。
そういう逢夏だって、前の命令マスにいた執事の悪魔さんを優しくした感じでカッコいいよ?」
さすがは豆腐メンタル、うろたえる男性陣。
そして、時にか弱く時に強く、攻めの姿勢と受け身をしっかりと使い分ける女性陣。
相対する二組は一頻りお互いの姿について話し合った後、落ち着きを取り戻して黒いダイスを抱える悪魔を一斉に見つめた。
「おいおい、これのドコがペナルティなんだ?
すっかりいい女になっちまっただけじゃねーか。」
「いい女はともかく…確かに。
よく考えてみたら女になっただけ、だよな。」
「はいはい!私は視線がネロと同じの高さになって満足ですっ!」
「あ、あたしも!
やっぱり、お兄ちゃんとは家族だったんだなぁって、嬉しい…かな。」
『ソりヤ、ョかッタ!!
じャ、ソぉチよーしェダぃスふルゥ!』
ピカーッ!と光る素敵な笑顔の悪魔が逢夏にダイスを渡す。
受け取った逢夏はさっそくダイススロー。
ころころ、ころころ…
とテーブルの上に着地したダイスはいつもよりも多く転がり、最終的にカーペットの上へ。
『3』
という数字を晒して止まった。
ダイスの目を見て、ディーヴァが目をまん丸にして逢夏を見る。
「昨日のネロといい、今の逢夏といい、ダイス運が絶好調だね。」
「そうみたい。
でも、3…大丈夫かなぁ?」
「ま、祈るしかないな。」
「だいじょーぶだって、あれ意外に体験したくねぇ事とか思い浮かばねぇし。」
このダイスゲームで不吉な数字と化している『3』。
しかしダンテの云う様に、あれ以上に嫌な事はそうそう浮かばない。
…と、言う訳で。
「じゃー、大丈夫かな!」
「うんうん!ダンテの言う通りだよね!」
「そうだ!
悪い方向に考えても仕方なし、やるしかねぇ!」
「…やっぱりダンテは…軽率で能天気な奴…っと。」
「あぁ!?なんだとごるぁ!?」
ネロを除く二人はダンテの能天気さに感化されたのか元気いっぱいに元通り。
そこに丁度、命令が書かれた羊皮紙が逢夏に渡された。
さっそく広げて読み始める逢夏。
すぐさま声にされた今回の命令は…
「制限時間は2時間!
悪戯大好き小悪魔100匹を生け捕りにしろ!」
「悪戯?」
「大好き…」
「小悪魔100匹!?」
上からディーヴァ、ネロ、ダンテの復唱が終わりリビングの真ん中に突如現れた大きな籠。
その中には
頭に二本の触覚、鋭い牙に背中には蝙蝠の翼、ひょろ長い尻尾
…の如何にもな小悪魔たちがぎゅうぎゅう詰め。
キィキィと甲高い声を上げ、解放を今か今かと騒ぎたてながら待っていた。
「うるさいー!」
「あー、この声…なんか頭蓋骨の裏を引っかかれてる様な気分。」
「逢夏、頼むから変な例えするな…。」
「ってかこいつらの顔、このゲームの悪魔と一緒じゃね?
…選り取り見取り、なぐり放題じゃねぇか!
へへ、こりゃーいい…今までの事があるしな。
やられたらとーぜんやり返す。
やられてなくてもやり返す。
身に覚えのない奴にもやり返す。
誰かれ構わず…、やつ当たりだぜ!!」
「ダンテ!それ、ただの迷惑なやつだよぉ!!」
耳を塞いで蹲るディーヴァ。
額を抑えて、頭の中で反響する音と戦う逢夏。
曰く、変な例えの所為で気持ちが悪くなり始めたネロ。
こんな時までポジティブシンキングなダンテ。
そうこうしているうちにも、籠の一部、ゲートの様なものが押し上げられた。
その瞬間、飛び立つ小悪魔たち。
こうして制限時間2時間の戦いの火ぶたが切って落とされたのだった。