ダイススロー 19回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一気に広がった白煙は徐々に晴れていく。
部屋のあちこちで聞こえるけほけほと咳き込む声に、ダンテは徐にディーヴァのいた方へと手を伸ばした。
それはもちろんディーヴァの身を心配しての事。
しかし、彷徨わせた手が掴んだ腕は明らかにディーヴァの細腕ではなく…男の太い腕。
「あ?
おい、ネロ。お前いつの間にディーヴァと入れ替わって…。
ん?…オレの、声?」
そこでようやくダンテは異変に気付く。
自らの口から発しているはずの声がやけに高い。
まるで…そう…
「ダンテ?
どしたの、声が変…って、あたしも?」
女の声。
そして、掴んだ腕の方から聞こえてくるのは若干高めな、けれど確かに男の声。
と、二人が異変に疑問の声を上げた丁度その時。
今まで視界を奪っていた白煙が完全に晴れた。
その時、二人が目にしたものとは!
「ディーヴァ、なのか?」
「そっちこそ…ダンテ、なんだよね?」
ストレートのセミロングの銀髪。
もしやするとディーヴァよりも豊かな胸部。
どこかの映画に主演女優として出ていそうな美貌。
そんな170前後の程よい肉付きをしたグラマラスな蒼い目の女性がディーヴァの目の前に。
以前にディーヴァを連れ去った悪魔が化けていたディーヴァの兄と瓜二つ。
逞しい…とまではいかないが均整のとれた体、いわゆる細マッチョという奴だろうか。
今は驚愕に染まっているが、笑顔が似合いそうな顔つき。
髪はエメラルドのショートヘアに身長は180ほどの男性がダンテの目の前に。
「うそ(だろ)ーーーー!!!?」
突然お互いの身に降りかかった受け入れがたい変化にダンテとディーヴァの声が上がる。
とにかく大慌て!あわわわわ!と焦る二人。
その二人に反して、隣のネロと逢夏は若干落ち着いていた。
「あ、ネロだ!」
「そういうお前は逢夏か。」
軽くウェーブのかかった銀のロングヘアーを後ろへと流し、175近くのスレンダーな体型。
冷めた蒼い目でスクリと立ち上がり、辺りを見渡す様はトップモデルを思わせるネロ。
少し長いストレートの黒髪を揺らし、ネロと同じく175ほどの背丈でにっこりと微笑む痩せ形の優男。
眼鏡が似合いそうな文学青年、博物館や図書館で司書をしていそうな逢夏。
そんな二人が複雑そうな笑みを浮かべ合う。
が、…唐突に逢夏がネロに手を伸ばした。
手の先は有体に言ってしまえば…胸。
優しく手のひらで触れた逢夏はその瞬間…
「勝った!」
小さくガッツポーズ。
ネロは小さな拳を作り、逢夏の頭にコツンと優しく落とした。
「勝ったじゃない!なに勝負してんだよ!」
「うぅ~…だってぇ…。
あ、でもね、ネロ!
これから少し肌を焼いてからパリに行こう!パリ!
最近大手ファッション誌の編集長と知り合ったの!
パリコレデビューしようよ!
ミスユニバースも夢じゃないっ!!」
「しない!」
ほぼ同じ高さとなった顔を突き合わせてワイワイキャッキャッと(主に逢夏が)賑やかになる。
するとそれを見ていたディーヴァとダンテもなんとなく状況に慣れてきたようで…。
「ダンテ!
その…綺麗だね?」
「んなこと言われても、嬉しくもなんともねぇよ…。
そういうディーヴァは、お前の兄貴にそっくりだな。」
「本当?
そっ…か、…ふふふっ、そう言われるとあたしはちょっと嬉しい、かな?」
この変化をゆっくりと受け入れていく。
どうせペナルティは性別の反転、これだけなのだろうから。
…と。
ニシシと嗤い声を上げる悪魔の真意を知らないままで。
部屋のあちこちで聞こえるけほけほと咳き込む声に、ダンテは徐にディーヴァのいた方へと手を伸ばした。
それはもちろんディーヴァの身を心配しての事。
しかし、彷徨わせた手が掴んだ腕は明らかにディーヴァの細腕ではなく…男の太い腕。
「あ?
おい、ネロ。お前いつの間にディーヴァと入れ替わって…。
ん?…オレの、声?」
そこでようやくダンテは異変に気付く。
自らの口から発しているはずの声がやけに高い。
まるで…そう…
「ダンテ?
どしたの、声が変…って、あたしも?」
女の声。
そして、掴んだ腕の方から聞こえてくるのは若干高めな、けれど確かに男の声。
と、二人が異変に疑問の声を上げた丁度その時。
今まで視界を奪っていた白煙が完全に晴れた。
その時、二人が目にしたものとは!
「ディーヴァ、なのか?」
「そっちこそ…ダンテ、なんだよね?」
ストレートのセミロングの銀髪。
もしやするとディーヴァよりも豊かな胸部。
どこかの映画に主演女優として出ていそうな美貌。
そんな170前後の程よい肉付きをしたグラマラスな蒼い目の女性がディーヴァの目の前に。
以前にディーヴァを連れ去った悪魔が化けていたディーヴァの兄と瓜二つ。
逞しい…とまではいかないが均整のとれた体、いわゆる細マッチョという奴だろうか。
今は驚愕に染まっているが、笑顔が似合いそうな顔つき。
髪はエメラルドのショートヘアに身長は180ほどの男性がダンテの目の前に。
「うそ(だろ)ーーーー!!!?」
突然お互いの身に降りかかった受け入れがたい変化にダンテとディーヴァの声が上がる。
とにかく大慌て!あわわわわ!と焦る二人。
その二人に反して、隣のネロと逢夏は若干落ち着いていた。
「あ、ネロだ!」
「そういうお前は逢夏か。」
軽くウェーブのかかった銀のロングヘアーを後ろへと流し、175近くのスレンダーな体型。
冷めた蒼い目でスクリと立ち上がり、辺りを見渡す様はトップモデルを思わせるネロ。
少し長いストレートの黒髪を揺らし、ネロと同じく175ほどの背丈でにっこりと微笑む痩せ形の優男。
眼鏡が似合いそうな文学青年、博物館や図書館で司書をしていそうな逢夏。
そんな二人が複雑そうな笑みを浮かべ合う。
が、…唐突に逢夏がネロに手を伸ばした。
手の先は有体に言ってしまえば…胸。
優しく手のひらで触れた逢夏はその瞬間…
「勝った!」
小さくガッツポーズ。
ネロは小さな拳を作り、逢夏の頭にコツンと優しく落とした。
「勝ったじゃない!なに勝負してんだよ!」
「うぅ~…だってぇ…。
あ、でもね、ネロ!
これから少し肌を焼いてからパリに行こう!パリ!
最近大手ファッション誌の編集長と知り合ったの!
パリコレデビューしようよ!
ミスユニバースも夢じゃないっ!!」
「しない!」
ほぼ同じ高さとなった顔を突き合わせてワイワイキャッキャッと(主に逢夏が)賑やかになる。
するとそれを見ていたディーヴァとダンテもなんとなく状況に慣れてきたようで…。
「ダンテ!
その…綺麗だね?」
「んなこと言われても、嬉しくもなんともねぇよ…。
そういうディーヴァは、お前の兄貴にそっくりだな。」
「本当?
そっ…か、…ふふふっ、そう言われるとあたしはちょっと嬉しい、かな?」
この変化をゆっくりと受け入れていく。
どうせペナルティは性別の反転、これだけなのだろうから。
…と。
ニシシと嗤い声を上げる悪魔の真意を知らないままで。