ダイススロー 18回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
悪魔自身が体を張ってがんばったにも関わらず、悪魔のお笑いは4人に声を出させるには至らなかった。
そして残り時間2時間。
第3関門は悪魔自身がやけくそになったか、突如現れて、逢夏とディーヴァ目掛け、手にしたナイフを振り下ろした。
ここにきてのまさかの悪魔らしい動き。
『ォまェラ、まス命レー、失敗しろゥ!!』
マスの命令を失敗してしまえ!失敗!失敗!、と叫びながら、悪魔が迫る。
だが、ようやく本領発揮といったところか、ダンテはリベリオンを、ネロはその右手を使い、軽く悪魔をのしたのだった。
ネロの右手により壁に昆虫の標本よろしく縫いとめられ、その胸にはダンテのリベリオンが当てがわれ、一切の動きが封じられている。
この悪魔、弱かった。
非常に、弱かった。
死神の形の雑魚悪魔…ヘル=プライドよりも。
布袋…スケアクロウよりも。
取りつく前のキメラシードよりも。
…いやその辺の人間よりも劣る、最弱かもしれない。
『ぁウウぅ…』
“お前…戦闘能力はひっっっくいんだな”
“今まで相手した悪魔の中でダントツの弱さだぜ!?”
『ぉデ、がッコゥでモいヂめラルゥ。
ソんくらぁイ弱ぃ!エッヘん!』
“そこ威張るとこじゃないような気がするんだけどなー”
“いじめられっ子だったんだね、かわいそうに…”
聞くところによれば魔界は完全に弱肉強食、強い者が弱い者を制す…そんな世界らしい。
人間の世界でもその考えはあるが、悪魔の世界はそれが全て。
悪魔の世界も色々大変そうである。
そんな逢夏とディーヴァの同情に、悪魔は瞳に涙をいっぱいためてさめざめと泣きだしてしまった。
『ヵわィソなオれのたぁメ、マスぅ失ツパィしテ?』
お願いだから失敗してよ~と、涙を周りに飛ばす。
だが、その手にのる4人ではなかった。
“だが断~る!その涙は本物か?”
“泣き落とししてもムダだっつーの”
“そういう手には何度もひっかかりそうになったものね~”
“何度もひっかかったりしませんよーっだ!”
『……………チッ。
じャァ、ぃい!』
今ちっちゃく舌うちした!!
そして、ごそごそと何かを背後から取り出した悪魔。
『コれ、ぬヮ~ンダぁ?』
その手に掲げられた物…それは逢夏の命とも言うべき、欠片の入った小瓶だった。
「「「「!?」」」」
小瓶の蓋を投げ捨て、ブンブンと振り回す悪魔。
“てめぇッ!それを引き合いに出すってどういう意味かわかってんのか?”
“返しやがれ!”
“それは私の大切な物!お願いだから返して!”
“それを使うなんて卑怯だよっ!”
『ヒきょゥ?ぉデの専ブぁィとツ許!
返シテふぉシくぶぁ、マすシっ敗~♪』
鼻歌なんぞ歌いながら、空中をぶーらぶら。
悪魔はちょっとでも何かすれば、小瓶の中身を飲みこんでしまいそうに意地悪く笑った。
悪魔を倒すのは楽だ。
だが、ゲームを終わらせないまま悪魔を倒す…それすなわちダンテとディーヴァを元の世界に帰してやることは永久に出来なくなるということ。
“くそっ…!”
ネロはちらと泣き出しそうな逢夏を確認した。
その隣にいる、不安そうにしているディーヴァ達も。
悪いみんな、今回は俺達の負けにする。
そんな意味で3人を見つめたネロ。
「今回はテメェに勝ちを譲ってやるよ」
だから欠片を返せ、と懇願する。
『ャたっ!
ォデの勝チぃぃい!!』
至極嬉しそうに空中で一回転した悪魔は、逢夏へと欠片の小瓶を返した。
悪魔にしてはなんて素直。
マスの命令は失敗となってしまったが、逢夏には笑顔が戻り、ディーヴァもそれを見て笑顔になる。
そしてディーヴァが笑顔になったことで、ダンテも笑みをこぼした。
ネロもそんな3人にほっとして小さく笑うのだった。
そして残り時間2時間。
第3関門は悪魔自身がやけくそになったか、突如現れて、逢夏とディーヴァ目掛け、手にしたナイフを振り下ろした。
ここにきてのまさかの悪魔らしい動き。
『ォまェラ、まス命レー、失敗しろゥ!!』
マスの命令を失敗してしまえ!失敗!失敗!、と叫びながら、悪魔が迫る。
だが、ようやく本領発揮といったところか、ダンテはリベリオンを、ネロはその右手を使い、軽く悪魔をのしたのだった。
ネロの右手により壁に昆虫の標本よろしく縫いとめられ、その胸にはダンテのリベリオンが当てがわれ、一切の動きが封じられている。
この悪魔、弱かった。
非常に、弱かった。
死神の形の雑魚悪魔…ヘル=プライドよりも。
布袋…スケアクロウよりも。
取りつく前のキメラシードよりも。
…いやその辺の人間よりも劣る、最弱かもしれない。
『ぁウウぅ…』
“お前…戦闘能力はひっっっくいんだな”
“今まで相手した悪魔の中でダントツの弱さだぜ!?”
『ぉデ、がッコゥでモいヂめラルゥ。
ソんくらぁイ弱ぃ!エッヘん!』
“そこ威張るとこじゃないような気がするんだけどなー”
“いじめられっ子だったんだね、かわいそうに…”
聞くところによれば魔界は完全に弱肉強食、強い者が弱い者を制す…そんな世界らしい。
人間の世界でもその考えはあるが、悪魔の世界はそれが全て。
悪魔の世界も色々大変そうである。
そんな逢夏とディーヴァの同情に、悪魔は瞳に涙をいっぱいためてさめざめと泣きだしてしまった。
『ヵわィソなオれのたぁメ、マスぅ失ツパィしテ?』
お願いだから失敗してよ~と、涙を周りに飛ばす。
だが、その手にのる4人ではなかった。
“だが断~る!その涙は本物か?”
“泣き落とししてもムダだっつーの”
“そういう手には何度もひっかかりそうになったものね~”
“何度もひっかかったりしませんよーっだ!”
『……………チッ。
じャァ、ぃい!』
今ちっちゃく舌うちした!!
そして、ごそごそと何かを背後から取り出した悪魔。
『コれ、ぬヮ~ンダぁ?』
その手に掲げられた物…それは逢夏の命とも言うべき、欠片の入った小瓶だった。
「「「「!?」」」」
小瓶の蓋を投げ捨て、ブンブンと振り回す悪魔。
“てめぇッ!それを引き合いに出すってどういう意味かわかってんのか?”
“返しやがれ!”
“それは私の大切な物!お願いだから返して!”
“それを使うなんて卑怯だよっ!”
『ヒきょゥ?ぉデの専ブぁィとツ許!
返シテふぉシくぶぁ、マすシっ敗~♪』
鼻歌なんぞ歌いながら、空中をぶーらぶら。
悪魔はちょっとでも何かすれば、小瓶の中身を飲みこんでしまいそうに意地悪く笑った。
悪魔を倒すのは楽だ。
だが、ゲームを終わらせないまま悪魔を倒す…それすなわちダンテとディーヴァを元の世界に帰してやることは永久に出来なくなるということ。
“くそっ…!”
ネロはちらと泣き出しそうな逢夏を確認した。
その隣にいる、不安そうにしているディーヴァ達も。
悪いみんな、今回は俺達の負けにする。
そんな意味で3人を見つめたネロ。
「今回はテメェに勝ちを譲ってやるよ」
だから欠片を返せ、と懇願する。
『ャたっ!
ォデの勝チぃぃい!!』
至極嬉しそうに空中で一回転した悪魔は、逢夏へと欠片の小瓶を返した。
悪魔にしてはなんて素直。
マスの命令は失敗となってしまったが、逢夏には笑顔が戻り、ディーヴァもそれを見て笑顔になる。
そしてディーヴァが笑顔になったことで、ダンテも笑みをこぼした。
ネロもそんな3人にほっとして小さく笑うのだった。