ダイススロー 18回目
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ディーヴァから貰ったお守りを大事そうに自室へ置いてきて、再び集まった4人。
さあ、ダイスゲームの再開だ!
「ダンテの番、だよね」
「…ああ」
ディーヴァがダンテの手のひらにそっとダイスを握らせる。
ダンテはしっかりとダイスを握りしめ、ゆっくりと頷いた。
「大丈夫、嫌なマスに当たったばかりだもん。
次も…なんてことはないよ」
「逢夏、その余裕はどっからくるんだよ」
「だって嫌なマス→嫌なマスに続いたら書き手側も読み手側も同じような話じゃん!…って飽きちゃ「そういうのはナシの方向で」…はぁい」
書き手側?読み手側?
なんだかよくわからないが、とりあえずダイスを振らなくては何も始まらない。
ダンテはダイスを転がした。
ゆっくりとスローモーションのように落ちるダイス。
落ちた音もせず無音で転がり、出た目は『1』。
出た回数ナンバーワン!
またもや1だが、もはや誰も何も言わない。
3が当たればいつもとんでもなく嫌なマスばかり。
ならば地道に1か2でも出した方がいいと思うのだ。
ダイスと同じように無音で、丸まった羊皮紙が悪魔のコマの口から飛び出す。
それを読んだ逢夏は、いきなり口にバッテンを作ってみせた。
「…ばつ印、か?」
「なんだそりゃ」
「口にばつ…。
あ、しゃべっちゃダメってこと?」
こくり、頷く逢夏。
今回の命令は決して話してはならない、というもののようだ。
「え、もう始まってるの?」
「だとしたら失敗確定じゃねーか!」
途端、あわてるダンテとディーヴァ。
逢夏はダンテとディーヴァの肩をトントン叩き、首を振ってまだ始まっていないことを伝える。
まだ命令は始まっていないが逢夏はすでにお口チャック状態、一言もしゃべることがなかった。
「逢夏…まだ始まってないなら普通にしゃべろうぜ」
にっこり笑顔を浮かべると、逢夏はネロの言葉を拒否した。
悪魔のゲームすら楽しむ。
恐怖の感情が欠如した逢夏特有の悪い癖が出たようだ。
面白がって頑なに言葉を発しようとしない逢夏に頭を抱えるネロだった。
そこで悪魔のコマがぽんぽんと飛びはね、いつもの姿に変わる。
話そうとしない逢夏の代わりに命令の内容を説明してくれるらしい。
『ぉ魔ぁラ、ノぉtalキん愚ゥ!
5時ヵンもノぁィダっ、ぃトっトもチャべるらメェい!
ぉでェ、ふェなラァす、すタァと☆
ジャぁ、あディィい♂きイッづ!』
そのまま言い逃げ。
悪魔はポヒュン、と煙をあげてコマに変わり逃げた。
はっきり言おう。
…まったくわからなかった。
逢夏はどうやってあんな言葉を解読しているのだろうか。
困った様子のネロとダンテが頼みの綱!とディーヴァに向き直る。
「ディーヴァ…
悪いがしゃべらない逢夏の代わり、頼んだ」
「逢夏の次に悪魔の言葉を解読できるのはお前しかいない!」
「えぇっ!
えと、えと…う~んと…」
そんないきなりふられても自分だってよくわからない。
ディーヴァは助けを求めるように逢夏をみるが、彼女はにこにこ笑うだけ。
意地悪なんだか、逢夏から「頑張れ!」という意味の挑戦状なんだか。
しかたないと、しばらく唸ったあとディーヴァは答える。
「多分、こんな感じだと思う。
『お前ら、No talking!
5時間もの間、しゃべるのはダメ!
俺、笛鳴らす、スタート☆
じゃあ、アディオスキッズ!』…って。
合ってるかな、逢夏」
大きく頷く逢夏と、☆の部分までたがうことなく言いきったディーヴァに拍手を送るネロとダンテだった。
しかし、最後のアディオスキッズとは…。
あまり思い出したくない思い出が蘇ってしまうネロである。
その直後、なんとも気の抜けたような悪魔の笛の音が4人の耳に届いた。
『♪ラシド~シラ、ラシドシラシ~♪』
…某ラーメンの音楽だ。
とうとう始まった『No talking!』という、悪魔の命令。
今から5時間、4人は黙ったまま過ごすことができるのだろうか?
さあ、ダイスゲームの再開だ!
「ダンテの番、だよね」
「…ああ」
ディーヴァがダンテの手のひらにそっとダイスを握らせる。
ダンテはしっかりとダイスを握りしめ、ゆっくりと頷いた。
「大丈夫、嫌なマスに当たったばかりだもん。
次も…なんてことはないよ」
「逢夏、その余裕はどっからくるんだよ」
「だって嫌なマス→嫌なマスに続いたら書き手側も読み手側も同じような話じゃん!…って飽きちゃ「そういうのはナシの方向で」…はぁい」
書き手側?読み手側?
なんだかよくわからないが、とりあえずダイスを振らなくては何も始まらない。
ダンテはダイスを転がした。
ゆっくりとスローモーションのように落ちるダイス。
落ちた音もせず無音で転がり、出た目は『1』。
出た回数ナンバーワン!
またもや1だが、もはや誰も何も言わない。
3が当たればいつもとんでもなく嫌なマスばかり。
ならば地道に1か2でも出した方がいいと思うのだ。
ダイスと同じように無音で、丸まった羊皮紙が悪魔のコマの口から飛び出す。
それを読んだ逢夏は、いきなり口にバッテンを作ってみせた。
「…ばつ印、か?」
「なんだそりゃ」
「口にばつ…。
あ、しゃべっちゃダメってこと?」
こくり、頷く逢夏。
今回の命令は決して話してはならない、というもののようだ。
「え、もう始まってるの?」
「だとしたら失敗確定じゃねーか!」
途端、あわてるダンテとディーヴァ。
逢夏はダンテとディーヴァの肩をトントン叩き、首を振ってまだ始まっていないことを伝える。
まだ命令は始まっていないが逢夏はすでにお口チャック状態、一言もしゃべることがなかった。
「逢夏…まだ始まってないなら普通にしゃべろうぜ」
にっこり笑顔を浮かべると、逢夏はネロの言葉を拒否した。
悪魔のゲームすら楽しむ。
恐怖の感情が欠如した逢夏特有の悪い癖が出たようだ。
面白がって頑なに言葉を発しようとしない逢夏に頭を抱えるネロだった。
そこで悪魔のコマがぽんぽんと飛びはね、いつもの姿に変わる。
話そうとしない逢夏の代わりに命令の内容を説明してくれるらしい。
『ぉ魔ぁラ、ノぉtalキん愚ゥ!
5時ヵンもノぁィダっ、ぃトっトもチャべるらメェい!
ぉでェ、ふェなラァす、すタァと☆
ジャぁ、あディィい♂きイッづ!』
そのまま言い逃げ。
悪魔はポヒュン、と煙をあげてコマに変わり逃げた。
はっきり言おう。
…まったくわからなかった。
逢夏はどうやってあんな言葉を解読しているのだろうか。
困った様子のネロとダンテが頼みの綱!とディーヴァに向き直る。
「ディーヴァ…
悪いがしゃべらない逢夏の代わり、頼んだ」
「逢夏の次に悪魔の言葉を解読できるのはお前しかいない!」
「えぇっ!
えと、えと…う~んと…」
そんないきなりふられても自分だってよくわからない。
ディーヴァは助けを求めるように逢夏をみるが、彼女はにこにこ笑うだけ。
意地悪なんだか、逢夏から「頑張れ!」という意味の挑戦状なんだか。
しかたないと、しばらく唸ったあとディーヴァは答える。
「多分、こんな感じだと思う。
『お前ら、No talking!
5時間もの間、しゃべるのはダメ!
俺、笛鳴らす、スタート☆
じゃあ、アディオスキッズ!』…って。
合ってるかな、逢夏」
大きく頷く逢夏と、☆の部分までたがうことなく言いきったディーヴァに拍手を送るネロとダンテだった。
しかし、最後のアディオスキッズとは…。
あまり思い出したくない思い出が蘇ってしまうネロである。
その直後、なんとも気の抜けたような悪魔の笛の音が4人の耳に届いた。
『♪ラシド~シラ、ラシドシラシ~♪』
…某ラーメンの音楽だ。
とうとう始まった『No talking!』という、悪魔の命令。
今から5時間、4人は黙ったまま過ごすことができるのだろうか?