ダイススロー 18回目
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早朝。
逢夏がゆっくりと階段を降りて行くと、ちょうどプレールームから出てきたネロと鉢合わせた。
ちらと確認すれば、お互い目の下にはくっきりと隈ができている。
逢夏もネロも結局眠れなかったのだ。
「あ…えっと、」
「……ああ、おはよう、」
お互い何か言いたいのだが、言葉の続きが出てこない。
視線をさ迷わせてその場に立ちすくみ、口中の言葉を飲み込んでしまった。
そんな2人の前にディーヴァがあくびを噛み殺すダンテを引き連れて起きて来た。
2人も夜更かしはしたはずだが、逢夏やネロとは違いピンピンしている。
「おはよう、2人とも」
昨日のことが嘘のように晴れ晴れとした笑顔で挨拶したディーヴァ。
それはその場に流れる暗い空気を吹き飛ばすかのような物であった。
それでも暗い空気の全てを吹き飛ばすことは出来なかったようで、逢夏とネロは小さく挨拶を返すだけだった。
「うん、おはよう…」
「お前ら、早いな」
やっぱり。
元気がないしギクシャクしている。
あたりまえだ。
あのあとディーヴァにはダンテがいた。
ダンテとディーヴァは恐怖を吐き出すかのように語り合ったが、この2人はひとりぼっちの夜を過ごしたのだ。
心の中はモヤモヤしたままだろう。
思わず出てしまいそうになるため息を飲み込んで、ディーヴァは大きく息を吸った。
せめて自分だけでも明るく振る舞おう!
「逢夏、キッチン借りるね!
今日はあたしが朝ごはん作るから」
「え、でも…」
「その代わり逢夏は、天気もいいしお洗濯!
ね?」
「わか、…った」
いつにも増して強い口調のディーヴァに、逢夏は頷くことしかできなかった。
それからネロにも向き直り、ディーヴァはテキパキと指示する。
「確認したら今日は燃えるゴミの日!ネロは外にゴミだしして。
すぐ終わると思うけど、終わったらテレビでもみててくれるかな」
「あ、ああ…」
ネロも大きく頷く。
「なあなあ、オレは?」
「ダンテはあたしと朝ごはんの準備」
「よっしゃ、味見する役はいただきだ!」
「はいはい」
そういってダンテとディーヴァは、すぐにキッチンへと向かってしまう。
「…」
「…」
目をあわさないまま、逢夏とネロはそれぞれの仕事に向かうのだった。
逢夏がゆっくりと階段を降りて行くと、ちょうどプレールームから出てきたネロと鉢合わせた。
ちらと確認すれば、お互い目の下にはくっきりと隈ができている。
逢夏もネロも結局眠れなかったのだ。
「あ…えっと、」
「……ああ、おはよう、」
お互い何か言いたいのだが、言葉の続きが出てこない。
視線をさ迷わせてその場に立ちすくみ、口中の言葉を飲み込んでしまった。
そんな2人の前にディーヴァがあくびを噛み殺すダンテを引き連れて起きて来た。
2人も夜更かしはしたはずだが、逢夏やネロとは違いピンピンしている。
「おはよう、2人とも」
昨日のことが嘘のように晴れ晴れとした笑顔で挨拶したディーヴァ。
それはその場に流れる暗い空気を吹き飛ばすかのような物であった。
それでも暗い空気の全てを吹き飛ばすことは出来なかったようで、逢夏とネロは小さく挨拶を返すだけだった。
「うん、おはよう…」
「お前ら、早いな」
やっぱり。
元気がないしギクシャクしている。
あたりまえだ。
あのあとディーヴァにはダンテがいた。
ダンテとディーヴァは恐怖を吐き出すかのように語り合ったが、この2人はひとりぼっちの夜を過ごしたのだ。
心の中はモヤモヤしたままだろう。
思わず出てしまいそうになるため息を飲み込んで、ディーヴァは大きく息を吸った。
せめて自分だけでも明るく振る舞おう!
「逢夏、キッチン借りるね!
今日はあたしが朝ごはん作るから」
「え、でも…」
「その代わり逢夏は、天気もいいしお洗濯!
ね?」
「わか、…った」
いつにも増して強い口調のディーヴァに、逢夏は頷くことしかできなかった。
それからネロにも向き直り、ディーヴァはテキパキと指示する。
「確認したら今日は燃えるゴミの日!ネロは外にゴミだしして。
すぐ終わると思うけど、終わったらテレビでもみててくれるかな」
「あ、ああ…」
ネロも大きく頷く。
「なあなあ、オレは?」
「ダンテはあたしと朝ごはんの準備」
「よっしゃ、味見する役はいただきだ!」
「はいはい」
そういってダンテとディーヴァは、すぐにキッチンへと向かってしまう。
「…」
「…」
目をあわさないまま、逢夏とネロはそれぞれの仕事に向かうのだった。