ダイススロー 18回目
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心が丸ごと抉り取られるようなつらい体験のあと、ディーヴァとダンテはゲストルームで休んでいた。
ゲストルームの中は一人じゃない。
ダンテにはディーヴァが
ディーヴァにはダンテがついている。
結局ダンテもディーヴァも泣きながらになったが、お互いどんな恐怖体験をしたかを静かに語り合うと、先程よりもとても楽になった。
少なくとも、ダンテとディーヴァは。
誰よりも早くメンタルが回復したディーヴァは枕に顔を埋めるダンテから離れ、針と糸、それから少量の布を手に取り何やら作業し始めた。
逢夏とネロ、それぞれにどんな恐怖体験があったのかはわからないし、根掘り葉掘り聞くつもりもない。
でも何か出来たら…何かお世話になっているお返しが少しでも出来れば…そう思う。
顔だけをこちらにゆっくり向けたダンテが不思議そうに訊ねた。
「ディーヴァ、何作ってるんだ?」
「んー?
……内緒」
「というかそれどこから持ってきた?」
確かダンテとディーヴァは武器こそ持っていたが、他には何ももっておらず身一つで飛ばされてきたはず。
「これね、逢夏が最初の夜に貸してくれたの。
布も好きに使っていいって」
ディーヴァの手の中で作り上げられていくそれを、ダンテは頬杖をついたまま見守った。
いつもはディーヴァがダンテの銃の組み上げを見る側なのでなんだか不思議な気分である。
器用に最後のひと針を縫い合わせるとダンテに向き直るディーヴァ。
「終わったから寝るのか?」
「まだ寝ない。
ダンテ、翼出したいからなんとかしてくれない?」
「は?なんとかってお前…」
「さっきの体験と同じことしてもいいから。
お願いっ!ほんのちょっとだけ羽が必要なの!」
それはディーヴァを殺す真似をしろ、ということだろうか?
ダンテはディーヴァを引き寄せその腕に閉じ込めながら言った。
「オレには無理だ。
それに思い出したくないくらい怖かったんだろ?」
「…うん。
でも、それを乗り越えてこそ次にどんな命令が来ても大丈夫って思えるの!」
「そ、そうか…」
女は強し。
ダンテは時々意味不明に強くなるディーヴァが恐ろしく感じた。
それでも無理なダンテは、しかたなしにハロウィンにしたことのある方法を使い、翼を出現させるのであった。
ゲストルームの中は一人じゃない。
ダンテにはディーヴァが
ディーヴァにはダンテがついている。
結局ダンテもディーヴァも泣きながらになったが、お互いどんな恐怖体験をしたかを静かに語り合うと、先程よりもとても楽になった。
少なくとも、ダンテとディーヴァは。
誰よりも早くメンタルが回復したディーヴァは枕に顔を埋めるダンテから離れ、針と糸、それから少量の布を手に取り何やら作業し始めた。
逢夏とネロ、それぞれにどんな恐怖体験があったのかはわからないし、根掘り葉掘り聞くつもりもない。
でも何か出来たら…何かお世話になっているお返しが少しでも出来れば…そう思う。
顔だけをこちらにゆっくり向けたダンテが不思議そうに訊ねた。
「ディーヴァ、何作ってるんだ?」
「んー?
……内緒」
「というかそれどこから持ってきた?」
確かダンテとディーヴァは武器こそ持っていたが、他には何ももっておらず身一つで飛ばされてきたはず。
「これね、逢夏が最初の夜に貸してくれたの。
布も好きに使っていいって」
ディーヴァの手の中で作り上げられていくそれを、ダンテは頬杖をついたまま見守った。
いつもはディーヴァがダンテの銃の組み上げを見る側なのでなんだか不思議な気分である。
器用に最後のひと針を縫い合わせるとダンテに向き直るディーヴァ。
「終わったから寝るのか?」
「まだ寝ない。
ダンテ、翼出したいからなんとかしてくれない?」
「は?なんとかってお前…」
「さっきの体験と同じことしてもいいから。
お願いっ!ほんのちょっとだけ羽が必要なの!」
それはディーヴァを殺す真似をしろ、ということだろうか?
ダンテはディーヴァを引き寄せその腕に閉じ込めながら言った。
「オレには無理だ。
それに思い出したくないくらい怖かったんだろ?」
「…うん。
でも、それを乗り越えてこそ次にどんな命令が来ても大丈夫って思えるの!」
「そ、そうか…」
女は強し。
ダンテは時々意味不明に強くなるディーヴァが恐ろしく感じた。
それでも無理なダンテは、しかたなしにハロウィンにしたことのある方法を使い、翼を出現させるのであった。