ダイススロー 17回目
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ぐったり→いちゃいちゃ→げっそり→らぶらぶ
とダイスを振るたび、命令を終えるたびに目まぐるしく変わる男性陣。
これでは"女心と秋の空"ではなく"男心と風の前の一葉"である。
秋の空なんかよりも、更に移ろい易い。
なんという豆腐メンタル!
『トゥ腐ぉ、ヵどデぃ頭ぅっテ死ンジやェ!!
…………オ?』
精神が豆腐並みだ、頭はクルミのようだと悪態をつきたいところだが、相手はやはり凄腕のデビルハンター。
真っ向から戦って敵う相手ではないと分かっている悪魔は悔し紛れに小さな声(※ここ重要)でラ~ブラ~ブ♪のリア充2組に向けて叫ぶ。
…と、そんな悪魔にいいアイデアが思い浮かんだ。
命令外の世界ならまだしも、命令内の世界は自身優位の場所。
相手は伝説の魔剣士の血を引くハーフとクォーター。
頑強なフィジカルを攻められないのであれば、若さ故に脆弱なメンタルを攻めるべし。
今思ったばかりじゃないか…
"半端者は豆腐メンタル"だと。
だからこそ。
コマから姿を変えた悪魔はボードに放置されたダイスを抱えた。
『みィテルぉ!
ャらレタらゃリ返ゥ…ぉマイらぃ対いテゎ、100バぃ返シダァ!!!』
まるで地獄の深淵で燃え盛るという漆黒の炎のような光を瞳に灯し、悪魔は再びリア充駆逐を誓う。
そのために、…まずは"上げて落とす"。
これがお決まりであり、しかしなにより効果的だろう。
こういう事にだけは頭が回るのか、悪魔は何やらダイスにこそこそと細工を始める。
もちろん…
真ん中で白とピンク色に分かれ、オムツ?を穿いているウサギもどきがとある者たちに望んだもの以上にらーぶらーぶ(はぁと)の4人はそれを知る由もない。
----------------------------------
カーテンを開け放った庭側の大窓に迫る濃紺の空。
反対側の小窓からは赤みの強い橙色の光が注ぐ時分。
「んじゃ。
なんだかんだ勢いに乗ってここまで来ちまったし、休み無しで振るからな。
「はーい!
次はどんなマスだろ?」
「思い出が作れるマスだといいね。」
「なんでもいいから、さっさと終わらせて夕飯にしようぜ。
…腹減ってきちまったぜ。」
「ダンテったら、少しは緊張感持ってよ、もう…。」
相変わらずなダンテにちょっとだけ呆れるディーヴァといういつもの構図。
対してこれが何度目か数えるのも億劫なほど繰り返した通り、微笑み2人を見守るネロと逢夏。
そんな甘い雰囲気の中にいた4人だからこそ、悪魔の仕掛けた第一手にまんまとかかる事となった。
ネロが放ったダイスはボードの隅に弾かれ、カーペットを転がる。
まるで意思を持つかのように何度も何度も回転し続けたダイスはようやく久方の目を見せた。
「3!?」
「すごいすごい!
ネロ、大好き!」
「最大値!
えっと、前にダンテが出したっきりだよね?」
「そうだったけか?
……あ~、最初の頃だよな、確か。」
ダンテは頭を捻ってその目が出た時を思い出す…が、思い出せたのは『3を出した』という事だけ。
ここで思い出せればよかったのだ…。
一回しか3を出した事がなかった。
しかしその最大値の目を出した結果、『終わりなき死』というとんでもないマスに当たった事を。
今回もまた"とんでもない"マスに当たるのではないかと危機感を持てたやも知れないチャンスを彼方にぶん投げた4人。
コマの姿に戻った悪魔は喜ぶ4人を背に、一回、二回、そして…三回と飛び跳ねる毎に笑み崩れそうになる顔を必死に堪えるのだった。
とダイスを振るたび、命令を終えるたびに目まぐるしく変わる男性陣。
これでは"女心と秋の空"ではなく"男心と風の前の一葉"である。
秋の空なんかよりも、更に移ろい易い。
なんという豆腐メンタル!
『トゥ腐ぉ、ヵどデぃ頭ぅっテ死ンジやェ!!
…………オ?』
精神が豆腐並みだ、頭はクルミのようだと悪態をつきたいところだが、相手はやはり凄腕のデビルハンター。
真っ向から戦って敵う相手ではないと分かっている悪魔は悔し紛れに小さな声(※ここ重要)でラ~ブラ~ブ♪のリア充2組に向けて叫ぶ。
…と、そんな悪魔にいいアイデアが思い浮かんだ。
命令外の世界ならまだしも、命令内の世界は自身優位の場所。
相手は伝説の魔剣士の血を引くハーフとクォーター。
頑強なフィジカルを攻められないのであれば、若さ故に脆弱なメンタルを攻めるべし。
今思ったばかりじゃないか…
"半端者は豆腐メンタル"だと。
だからこそ。
コマから姿を変えた悪魔はボードに放置されたダイスを抱えた。
『みィテルぉ!
ャらレタらゃリ返ゥ…ぉマイらぃ対いテゎ、100バぃ返シダァ!!!』
まるで地獄の深淵で燃え盛るという漆黒の炎のような光を瞳に灯し、悪魔は再びリア充駆逐を誓う。
そのために、…まずは"上げて落とす"。
これがお決まりであり、しかしなにより効果的だろう。
こういう事にだけは頭が回るのか、悪魔は何やらダイスにこそこそと細工を始める。
もちろん…
真ん中で白とピンク色に分かれ、オムツ?を穿いているウサギもどきがとある者たちに望んだもの以上にらーぶらーぶ(はぁと)の4人はそれを知る由もない。
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カーテンを開け放った庭側の大窓に迫る濃紺の空。
反対側の小窓からは赤みの強い橙色の光が注ぐ時分。
「んじゃ。
なんだかんだ勢いに乗ってここまで来ちまったし、休み無しで振るからな。
「はーい!
次はどんなマスだろ?」
「思い出が作れるマスだといいね。」
「なんでもいいから、さっさと終わらせて夕飯にしようぜ。
…腹減ってきちまったぜ。」
「ダンテったら、少しは緊張感持ってよ、もう…。」
相変わらずなダンテにちょっとだけ呆れるディーヴァといういつもの構図。
対してこれが何度目か数えるのも億劫なほど繰り返した通り、微笑み2人を見守るネロと逢夏。
そんな甘い雰囲気の中にいた4人だからこそ、悪魔の仕掛けた第一手にまんまとかかる事となった。
ネロが放ったダイスはボードの隅に弾かれ、カーペットを転がる。
まるで意思を持つかのように何度も何度も回転し続けたダイスはようやく久方の目を見せた。
「3!?」
「すごいすごい!
ネロ、大好き!」
「最大値!
えっと、前にダンテが出したっきりだよね?」
「そうだったけか?
……あ~、最初の頃だよな、確か。」
ダンテは頭を捻ってその目が出た時を思い出す…が、思い出せたのは『3を出した』という事だけ。
ここで思い出せればよかったのだ…。
一回しか3を出した事がなかった。
しかしその最大値の目を出した結果、『終わりなき死』というとんでもないマスに当たった事を。
今回もまた"とんでもない"マスに当たるのではないかと危機感を持てたやも知れないチャンスを彼方にぶん投げた4人。
コマの姿に戻った悪魔は喜ぶ4人を背に、一回、二回、そして…三回と飛び跳ねる毎に笑み崩れそうになる顔を必死に堪えるのだった。