ダイススロー 16回目
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悪魔の分身たるコマが、どこからともなく取り出した悪魔のツノ付の王冠を頭にかぶる。
そしてふんぞり返って魔王様だと主張しつつ、悪魔の発言を待っていた。
魔王役のフィギュアはこれからこの王冠をかぶるようだ。
「ふふ、かわいー」
クスリと笑みをこぼす逢夏とは裏腹に、他の3人は悪魔が魔王様だということで恐怖に縮みあがっていた。
「おいっ。
無理で妙な命令するなよ?」
「今までのこと、少しくらい水に流すから。
だから、頼む!」
『ドーしョつヵなァ~?』
「お願い、悪魔さん…変な命令はしないで?」
「お手柔らかに…ネ?」
必殺、天使の上目使いに、人妻の色目使い!
これには悪魔もたじたじ。
『…ナぁンテ、ヮかてルゥ!
ぃちブァんさィショ、軽ぅイ命レしヵチナぃ!
ォまェーら、ぉデに肩モォみ!』
高らかに悪魔が声を発する。
すると、ネロとディーヴァのフィギュアが悪魔のコマの肩を揉みだした。
「俺とディーヴァがやるのか」
「簡単な命令だし、よかったねー」
「でも、ディーヴァに肩を揉ませるとか…悪魔ズリィ!」
「あとで揉んであげるからダンテは我慢!」
命令だししかたないと、ネロとディーヴァは悪魔の肩を揉む。
骨張っていて非常に揉みづらいが、悪魔はイイ気分イイ気持ちで魔王様タイムを思う存分堪能した。
悪魔が満足した瞬間だ。
テーブルの上に置きっぱなしになっていた当たりくじをディーヴァは素早くとった。
握りしめたくじを掲げ、歌うかのように言う。
それからディーヴァのフィギュアは悪魔のコマより渡された王冠をかぶった。
「次の魔王様はあたし、ディーヴァね♪」
「なんだとっ!」
「早っ!」
「ディーヴァちゃんずるいっ!」
もちろん、3人がそれをよしとするはずもなく…
悪魔の魔王様ターンが終了し一息入れようと、酒で喉を潤していた3人は立ち上がって抗議しだす。
ちなみに悪魔によると、命令を遂行するメンバーに悪魔自身は入っていないとのこと。
魔王様になって命令はするくせに…。
少々ずるい気もするが、ゲームを考えた張本人だし、『悪魔』なのでしかたないだろう。
「だって早い者勝ちなんでしょ?
怪しい考えのダンテに獲られちゃうよりはましだもん」
「「確かに」」
「ひどっ!!」
が、理由を聞いたネロと逢夏はすぐに座り直した。
「で、今回の魔王様の命令は?」
ネロがソルティードッグを口にしながら聞いてくるが、ディーヴァは合コンや王様ゲームなんて初めての経験。
命令なんて全く考えていなかった。
「逢夏~、王様ゲームの命令ってどんなのがあるのかわかんないよ~」
カシスオレンジを酔わぬようちびちびと飲んでいた逢夏が助け船を出す。
「私もあんまりやったことないんだよね…。
聞いた話だと、ほっぺにチューするとか、ポッキーゲームするとか、好きな人に大声で思いを伝えるとか…かなぁ?」
「ほっぺチュー…」
それ全部男女で盛り上がる系のものです、逢夏さん。
しばらく考え込んでいたディーヴァだったが、よし!と意気込んだかと思うと
「じゃあほっぺにキスで」
と命令した。
動き出すフィギュアは、ネロと逢夏のもの。
「え、俺達か?」
「これって公開処刑だよね…」
フィギュアの逢夏が同じくフィギュアのネロに軽い音をたててほっぺキスを送る。
それを目にした逢夏とネロは、お互い恥ずかしそうに見つめあった。
普段何気なくしてきた行為も、意識してやるとなるととたんに恥ずかしいもの。
そして、飲んでいた酒を勢いよく吹き出すのはダンテと悪魔である。
「なんでオレとディーヴァじゃないんだよ!」
『ナンで、こォなルぅッ!
ぉムォっテタのト、違ゥぅ!!』
それは魔王様役がディーヴァだからです。
あと、悪魔さん、リア充爆発どころか、末永く爆発の方になってしまいましたね。
思っていたのと違うものになって残念でした、次に期待しましょう。
そんなこと言っている間に、逢夏の唇がネロの頬に近づく。
バックミュージックにはディーヴァからのヒューヒューきゃーきゃーという歓声がかかり場を盛り上げていた。
「ちょっと恥ずかしいけど、我慢してね、ネロ?」
ちゅ。
小さなリップ音と共にネロの頬に口づけが落とされる。
確かにディーヴァやダンテの目の前でやるとなると恥ずかしさもある…が。
我慢?むしろご褒美である。
そしてこちらはダンテ。
自分もやりたかった…というよりディーヴァからほっぺチューがほしかった。
という意味で、ダンテはギリギリと唇をかむ。
そしてその隣ではリア充め、という視線をしながら、悪魔も呪いの言葉をつぶやいていたのだった。
そしてふんぞり返って魔王様だと主張しつつ、悪魔の発言を待っていた。
魔王役のフィギュアはこれからこの王冠をかぶるようだ。
「ふふ、かわいー」
クスリと笑みをこぼす逢夏とは裏腹に、他の3人は悪魔が魔王様だということで恐怖に縮みあがっていた。
「おいっ。
無理で妙な命令するなよ?」
「今までのこと、少しくらい水に流すから。
だから、頼む!」
『ドーしョつヵなァ~?』
「お願い、悪魔さん…変な命令はしないで?」
「お手柔らかに…ネ?」
必殺、天使の上目使いに、人妻の色目使い!
これには悪魔もたじたじ。
『…ナぁンテ、ヮかてルゥ!
ぃちブァんさィショ、軽ぅイ命レしヵチナぃ!
ォまェーら、ぉデに肩モォみ!』
高らかに悪魔が声を発する。
すると、ネロとディーヴァのフィギュアが悪魔のコマの肩を揉みだした。
「俺とディーヴァがやるのか」
「簡単な命令だし、よかったねー」
「でも、ディーヴァに肩を揉ませるとか…悪魔ズリィ!」
「あとで揉んであげるからダンテは我慢!」
命令だししかたないと、ネロとディーヴァは悪魔の肩を揉む。
骨張っていて非常に揉みづらいが、悪魔はイイ気分イイ気持ちで魔王様タイムを思う存分堪能した。
悪魔が満足した瞬間だ。
テーブルの上に置きっぱなしになっていた当たりくじをディーヴァは素早くとった。
握りしめたくじを掲げ、歌うかのように言う。
それからディーヴァのフィギュアは悪魔のコマより渡された王冠をかぶった。
「次の魔王様はあたし、ディーヴァね♪」
「なんだとっ!」
「早っ!」
「ディーヴァちゃんずるいっ!」
もちろん、3人がそれをよしとするはずもなく…
悪魔の魔王様ターンが終了し一息入れようと、酒で喉を潤していた3人は立ち上がって抗議しだす。
ちなみに悪魔によると、命令を遂行するメンバーに悪魔自身は入っていないとのこと。
魔王様になって命令はするくせに…。
少々ずるい気もするが、ゲームを考えた張本人だし、『悪魔』なのでしかたないだろう。
「だって早い者勝ちなんでしょ?
怪しい考えのダンテに獲られちゃうよりはましだもん」
「「確かに」」
「ひどっ!!」
が、理由を聞いたネロと逢夏はすぐに座り直した。
「で、今回の魔王様の命令は?」
ネロがソルティードッグを口にしながら聞いてくるが、ディーヴァは合コンや王様ゲームなんて初めての経験。
命令なんて全く考えていなかった。
「逢夏~、王様ゲームの命令ってどんなのがあるのかわかんないよ~」
カシスオレンジを酔わぬようちびちびと飲んでいた逢夏が助け船を出す。
「私もあんまりやったことないんだよね…。
聞いた話だと、ほっぺにチューするとか、ポッキーゲームするとか、好きな人に大声で思いを伝えるとか…かなぁ?」
「ほっぺチュー…」
それ全部男女で盛り上がる系のものです、逢夏さん。
しばらく考え込んでいたディーヴァだったが、よし!と意気込んだかと思うと
「じゃあほっぺにキスで」
と命令した。
動き出すフィギュアは、ネロと逢夏のもの。
「え、俺達か?」
「これって公開処刑だよね…」
フィギュアの逢夏が同じくフィギュアのネロに軽い音をたててほっぺキスを送る。
それを目にした逢夏とネロは、お互い恥ずかしそうに見つめあった。
普段何気なくしてきた行為も、意識してやるとなるととたんに恥ずかしいもの。
そして、飲んでいた酒を勢いよく吹き出すのはダンテと悪魔である。
「なんでオレとディーヴァじゃないんだよ!」
『ナンで、こォなルぅッ!
ぉムォっテタのト、違ゥぅ!!』
それは魔王様役がディーヴァだからです。
あと、悪魔さん、リア充爆発どころか、末永く爆発の方になってしまいましたね。
思っていたのと違うものになって残念でした、次に期待しましょう。
そんなこと言っている間に、逢夏の唇がネロの頬に近づく。
バックミュージックにはディーヴァからのヒューヒューきゃーきゃーという歓声がかかり場を盛り上げていた。
「ちょっと恥ずかしいけど、我慢してね、ネロ?」
ちゅ。
小さなリップ音と共にネロの頬に口づけが落とされる。
確かにディーヴァやダンテの目の前でやるとなると恥ずかしさもある…が。
我慢?むしろご褒美である。
そしてこちらはダンテ。
自分もやりたかった…というよりディーヴァからほっぺチューがほしかった。
という意味で、ダンテはギリギリと唇をかむ。
そしてその隣ではリア充め、という視線をしながら、悪魔も呪いの言葉をつぶやいていたのだった。