ダイススロー 16回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まだ笑ってる…」
コマが命令の羊皮紙を吐き出すのを見ているとまだニマニマと笑っていた。
気持ち悪いとこぼしたネロと同じ思いで若干ひきながらも待つ。
べ、という効果音とともに吐き出された羊皮紙。
いつものようにしわくちゃで、いつものようにミミズの這った跡そっくりな汚い字だった。
それを対して気にした風もなく受け取って確認しようとする逢夏。
3人がそれを見て思わず拍手する。
「あたし達、やっぱり逢夏がいないとダメね!」
「確かに、さっきは本当に苦労したぜ…」
「逢夏様様だよな!」
うんうんと頷きながら言う3人に逢夏は、恥ずかしそうに顔を赤らめ頬をポリポリ。
「私が寝ていた間に何があったかわからないけど…
うん。とりあえず、ありがとう…?
じゃあ、読むね?」
逢夏は、きっとこの先も寝ていた原因…黒い悪魔のことは思い出すことなどないだろう。
世の中には忘れたままでいた方がよいこともある。
ネロは、逢夏が思い出さないよう努めることを自分自身に固く誓った。
そしていつものように逢夏による翻訳作業が始まった。
「えっと…」
だが、すぐに翻訳したはずの逢夏の目が泳いでいる。
まさかまたとんでもなくつらい、くるしい、いたいマスが来たんじゃなかろうか。
いやそれはないだろう、何故ならディーヴァが振ったのだ。
運に恵まれている(はずの)ディーヴァが。
「ど、どうしたの?」
「…このマスの命令、読んでほしい?
聞きたい?ディーヴァちゃん」
「え、…うん」
「ほんとぉーに?」
ディーヴァに向き直り、その瞳を怖いくらい覗き込みながらもう一度聞く逢夏。
せっかちなダンテはイライラしたようだった。
「おい、逢夏。
もったいぶらないで話せよ」
「結局話さなくちゃ何も始まらないだろ」
「うん、別にいいんだけど、その進行によっては私やディーヴァちゃんには不利になるかもしれないんだよね~」
肩をすくめてヤレヤレとため息を吐く。
あまり困っているようには見えないため、不利になるのは逢夏よりディーヴァだったりするのかもしれない。
「まあ、ネロはそこそこ信用してるよ?」
「そ、そこそこ…」
「でも、ダンテはどうかな~
ディーヴァちゃんを傷つけちゃうかも」
「えっ!」
逢夏の発言に固まるディーヴァ。
その瞳は不安そうにダンテを見つめていた。
もちろんダンテは即座に否定する。
「オレがディーヴァを傷つけるはずないだろ!」
「それもそうか」
アハハと笑い飛ばす逢夏の横で、いい加減待ちくたびれたのか悪魔のコマが急かした。
『ニぇ!ハャく、ぱナスぅ!』
「はいはいわかりました」
一瞬ディーヴァの方をチラリと見てから、逢夏は内容を口にした。
コマが命令の羊皮紙を吐き出すのを見ているとまだニマニマと笑っていた。
気持ち悪いとこぼしたネロと同じ思いで若干ひきながらも待つ。
べ、という効果音とともに吐き出された羊皮紙。
いつものようにしわくちゃで、いつものようにミミズの這った跡そっくりな汚い字だった。
それを対して気にした風もなく受け取って確認しようとする逢夏。
3人がそれを見て思わず拍手する。
「あたし達、やっぱり逢夏がいないとダメね!」
「確かに、さっきは本当に苦労したぜ…」
「逢夏様様だよな!」
うんうんと頷きながら言う3人に逢夏は、恥ずかしそうに顔を赤らめ頬をポリポリ。
「私が寝ていた間に何があったかわからないけど…
うん。とりあえず、ありがとう…?
じゃあ、読むね?」
逢夏は、きっとこの先も寝ていた原因…黒い悪魔のことは思い出すことなどないだろう。
世の中には忘れたままでいた方がよいこともある。
ネロは、逢夏が思い出さないよう努めることを自分自身に固く誓った。
そしていつものように逢夏による翻訳作業が始まった。
「えっと…」
だが、すぐに翻訳したはずの逢夏の目が泳いでいる。
まさかまたとんでもなくつらい、くるしい、いたいマスが来たんじゃなかろうか。
いやそれはないだろう、何故ならディーヴァが振ったのだ。
運に恵まれている(はずの)ディーヴァが。
「ど、どうしたの?」
「…このマスの命令、読んでほしい?
聞きたい?ディーヴァちゃん」
「え、…うん」
「ほんとぉーに?」
ディーヴァに向き直り、その瞳を怖いくらい覗き込みながらもう一度聞く逢夏。
せっかちなダンテはイライラしたようだった。
「おい、逢夏。
もったいぶらないで話せよ」
「結局話さなくちゃ何も始まらないだろ」
「うん、別にいいんだけど、その進行によっては私やディーヴァちゃんには不利になるかもしれないんだよね~」
肩をすくめてヤレヤレとため息を吐く。
あまり困っているようには見えないため、不利になるのは逢夏よりディーヴァだったりするのかもしれない。
「まあ、ネロはそこそこ信用してるよ?」
「そ、そこそこ…」
「でも、ダンテはどうかな~
ディーヴァちゃんを傷つけちゃうかも」
「えっ!」
逢夏の発言に固まるディーヴァ。
その瞳は不安そうにダンテを見つめていた。
もちろんダンテは即座に否定する。
「オレがディーヴァを傷つけるはずないだろ!」
「それもそうか」
アハハと笑い飛ばす逢夏の横で、いい加減待ちくたびれたのか悪魔のコマが急かした。
『ニぇ!ハャく、ぱナスぅ!』
「はいはいわかりました」
一瞬ディーヴァの方をチラリと見てから、逢夏は内容を口にした。