ダイススロー 15回目
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『くゃチぃ~~~!!
贄ぃなヵタラ失パいすぅルぉモタのぃ~~~!!』
口ではお礼と言っておきながら、裏で描いていた卑怯な作戦を悪魔は叫び声にした。
そんな叫び声を目覚まし代わりにここでようやく逢夏は目を覚ました。
「…あ、あれ?
私…って、あの黒い悪魔は!!きゃぁっ!!?」
急に起き上った所為でバランスを崩し、長椅子から落ちかける逢夏。
それをネロは素早く腕を伸ばして支えた。
「逢夏!あっぶないな…ったく。
あれなら安心しろ、ディーヴァとダンテ、あと俺でどうにかしといたから。」
「え……本当、に?」
「うん!本当だよ。」
「礼ならストロベリーサンデーでいいぜ?」
「ダ・ン・テ?」
「おいおい、そんな怖い顔するなよディーヴァ。
冗談だって。」
「もう!言っていい冗談と悪い冗談があるんだからね?」
笑い合うダンテとディーヴァをきょとん見つつ、逢夏はふとある事に気がつく。
見慣れた台紙に破けたビニール、一片の赤い花弁。
「…あれ、もしかして。」
「あ…悪い、命令でどうしても必要だったんだ。
…せっかくお前がくれたものなのにな。」
悲しげに顔を伏せてネロが謝る。
それに逢夏は軽く頭を横に振った。
「いいよ、命令で必要になったんじゃ仕方ないよ。
でも…、そうだなぁ…。
今度はネロが作って?」
「へ?」
「ネロが作って、私にちょうだい。
彼岸花の栞。」
「分かった。
約束な?」
「うん、楽しみにしてるから。」
と約束を交わすネロの後ろ、ダンテが開かれたままの辞典に今更気付いた。
こんなところに置いたままでは誰かが踏むだろうと本を閉じようとしたその矢先
ふと視線の先を掠める、彼岸花の花言葉。
ダンテの視線の先が気になったのか、後ろから覗こうとするディーヴァの視線を遮るようにダンテはすぐさま辞書を閉じた。
ただ、そのままダンテは本を放り出してディーヴァに向き直る。
「なぁ、ディーヴァ。」
「?、なに?」
「本読むから、オレにもくれよ、この花の栞。」
「え?
別に…、いいけど。」
「マジで?
楽しみにしてるな!」
「う、うん。」
そう、言ったはいいものの
『本当は知った上で贈って欲しい』
とダンテも逢夏も心の中で思う。
彼岸花の花言葉
"想うはあなた一人"
を。
…………と、だ。
そんなリア充共を睨め付ける眼差しが一つ、ボードの上に。
もちろんそれは悪魔のもの。
いつの間にダイニングからリビングに移動したのか、何所からともなく取りだしたハンカチをギリギリと噛み、怨みがましく4人を見つめる。
いつだっていちゃいちゃいちゃいちゃ…。
引き裂いてやったと思えばやはりいちゃいちゃいちゃいちゃ…。
面白くもなんともない!
むしろ腹立たしい一方である!
遺憾の意を表明する!!
そう、悪魔の腹底は憤死しそうな勢いで煮えくりかえっていた。
『こんドぉこぉソ!
コんどコそォ!!』
悪魔は密かに打倒リア充2組固く誓う。
贄ぃなヵタラ失パいすぅルぉモタのぃ~~~!!』
口ではお礼と言っておきながら、裏で描いていた卑怯な作戦を悪魔は叫び声にした。
そんな叫び声を目覚まし代わりにここでようやく逢夏は目を覚ました。
「…あ、あれ?
私…って、あの黒い悪魔は!!きゃぁっ!!?」
急に起き上った所為でバランスを崩し、長椅子から落ちかける逢夏。
それをネロは素早く腕を伸ばして支えた。
「逢夏!あっぶないな…ったく。
あれなら安心しろ、ディーヴァとダンテ、あと俺でどうにかしといたから。」
「え……本当、に?」
「うん!本当だよ。」
「礼ならストロベリーサンデーでいいぜ?」
「ダ・ン・テ?」
「おいおい、そんな怖い顔するなよディーヴァ。
冗談だって。」
「もう!言っていい冗談と悪い冗談があるんだからね?」
笑い合うダンテとディーヴァをきょとん見つつ、逢夏はふとある事に気がつく。
見慣れた台紙に破けたビニール、一片の赤い花弁。
「…あれ、もしかして。」
「あ…悪い、命令でどうしても必要だったんだ。
…せっかくお前がくれたものなのにな。」
悲しげに顔を伏せてネロが謝る。
それに逢夏は軽く頭を横に振った。
「いいよ、命令で必要になったんじゃ仕方ないよ。
でも…、そうだなぁ…。
今度はネロが作って?」
「へ?」
「ネロが作って、私にちょうだい。
彼岸花の栞。」
「分かった。
約束な?」
「うん、楽しみにしてるから。」
と約束を交わすネロの後ろ、ダンテが開かれたままの辞典に今更気付いた。
こんなところに置いたままでは誰かが踏むだろうと本を閉じようとしたその矢先
ふと視線の先を掠める、彼岸花の花言葉。
ダンテの視線の先が気になったのか、後ろから覗こうとするディーヴァの視線を遮るようにダンテはすぐさま辞書を閉じた。
ただ、そのままダンテは本を放り出してディーヴァに向き直る。
「なぁ、ディーヴァ。」
「?、なに?」
「本読むから、オレにもくれよ、この花の栞。」
「え?
別に…、いいけど。」
「マジで?
楽しみにしてるな!」
「う、うん。」
そう、言ったはいいものの
『本当は知った上で贈って欲しい』
とダンテも逢夏も心の中で思う。
彼岸花の花言葉
"想うはあなた一人"
を。
…………と、だ。
そんなリア充共を睨め付ける眼差しが一つ、ボードの上に。
もちろんそれは悪魔のもの。
いつの間にダイニングからリビングに移動したのか、何所からともなく取りだしたハンカチをギリギリと噛み、怨みがましく4人を見つめる。
いつだっていちゃいちゃいちゃいちゃ…。
引き裂いてやったと思えばやはりいちゃいちゃいちゃいちゃ…。
面白くもなんともない!
むしろ腹立たしい一方である!
遺憾の意を表明する!!
そう、悪魔の腹底は憤死しそうな勢いで煮えくりかえっていた。
『こんドぉこぉソ!
コんどコそォ!!』
悪魔は密かに打倒リア充2組固く誓う。