ダイススロー 15回目
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判明した最後の駆除剤の材料。
しかし残念ながらシャティの記憶とディーヴァの予想通り、探し求めた曼珠沙華は秋の花。
今の時期には手に入れる事の出来ない花。
対して、命令の制限時刻は残り15分を切ろうとしている。
「そんな…せっかく頑張ったのに。」
ここまでやって、どうする事も出来ない悔しさに項垂れるディーヴァ。
今回何度目か、ダンテはディーヴァを抱き寄せ、労をねぎらう様にその髪を指で梳く。
命令は失敗するだろうが、おそらく時間が過ぎれば今リビングを占拠する黒い悪魔は跡形もなく消え去る。
ここまでやったのだ、それにあの悪魔もそれっきりなのだから…と諦めムードが漂うダイニング。
しかしそこで…諦めていないのはもちろんこの情報に希望を見出した一人と一匹。
「ダンテ、ディーヴァ、悪いけど他の材料を全部集めておいてくれ!
花弁は俺がどうにかする!」
「え?でも、どうにかするって、今の時期にある花じゃ…。」
「今の時期には確かにない。
…が、幸いなことにこの花は逢夏が一番に好んだ花だ。
心配はいらぬ。」
「はぁ?
だからなんだっていうんだよ。」
「いいから!とにかく待ってろ!すぐに持ってくる!」
ネロはディーヴァとダンテに指差し、指示。
それからすぐに階段を駆け上がっていった。
さっぱり何のことやらと取り残された二人。
けれど言われたとおりに冷蔵庫やパントリーを探し始めた。
「レモンとオレンジだよな?」
「うん!
こっちもサルサパリラキャンディーあったよ!エキスじゃないけど…ねぇ、悪魔さんこれで代用って出来る?」
『ぅグ、で…デきるぅ。』
「そっか、ありがとう!」
残りの魔力はダンテが、血は気絶したままの逢夏から。
残すはシャティとネロが用意するといった彼岸花の花びらのみとなった。
丁度そこに。
ネロが何か小さな白い短冊を握り締めて降りてくる。
その短冊には、写真と同じ赤い花。
『ナァにー!!?』
「それ、もしかして押し花?」
「そ。
あいつ、この花が好きだって押し花にしてたんだ。
見覚えがあるって当たり前だよな、使ってる栞がこれなんだから。」
それは本物の花びらを使って小さな彼岸花を形作った押し花の栞。
ネロは台紙と花を包むビニールを剥ぎ取り、作りかけの駆除剤へと入れた。
花弁が完全に液体の中へと沈むと、不気味なやや不透明な黄色をしていた駆除剤は鮮やかな赤色へと変わる。
駆除剤方法を見ると、赤色になったら完成とあり、どうやらこれで確かに完成のようだった。
「じゃあこれを霧吹きの中へ…。」
駆除剤を慎重に霧吹きに注ぐディーヴァ。
そしてしっかりを蓋を閉め、そっとダイニングから一番近くにいた黒い悪魔へと
「えいっ!」
シュッシュッと軽く吹きかける。
液が振りかかった途端、黒い悪魔はコロリとひっくり返り黒い靄となって消えてしまった。
あれだけしつこかった悪魔がこの一撃で!
となれば後はひたすらの作業ゲー。
カサカサと蠢くそいつらに向かって駆除剤を振り撒くだけの簡単なお仕事である。
そんなこんなで、あの永遠の敵、日本語であればGから、英語であればCから始まるあの悪魔たちのその全てが姿を完全に消したのだった。
しかし残念ながらシャティの記憶とディーヴァの予想通り、探し求めた曼珠沙華は秋の花。
今の時期には手に入れる事の出来ない花。
対して、命令の制限時刻は残り15分を切ろうとしている。
「そんな…せっかく頑張ったのに。」
ここまでやって、どうする事も出来ない悔しさに項垂れるディーヴァ。
今回何度目か、ダンテはディーヴァを抱き寄せ、労をねぎらう様にその髪を指で梳く。
命令は失敗するだろうが、おそらく時間が過ぎれば今リビングを占拠する黒い悪魔は跡形もなく消え去る。
ここまでやったのだ、それにあの悪魔もそれっきりなのだから…と諦めムードが漂うダイニング。
しかしそこで…諦めていないのはもちろんこの情報に希望を見出した一人と一匹。
「ダンテ、ディーヴァ、悪いけど他の材料を全部集めておいてくれ!
花弁は俺がどうにかする!」
「え?でも、どうにかするって、今の時期にある花じゃ…。」
「今の時期には確かにない。
…が、幸いなことにこの花は逢夏が一番に好んだ花だ。
心配はいらぬ。」
「はぁ?
だからなんだっていうんだよ。」
「いいから!とにかく待ってろ!すぐに持ってくる!」
ネロはディーヴァとダンテに指差し、指示。
それからすぐに階段を駆け上がっていった。
さっぱり何のことやらと取り残された二人。
けれど言われたとおりに冷蔵庫やパントリーを探し始めた。
「レモンとオレンジだよな?」
「うん!
こっちもサルサパリラキャンディーあったよ!エキスじゃないけど…ねぇ、悪魔さんこれで代用って出来る?」
『ぅグ、で…デきるぅ。』
「そっか、ありがとう!」
残りの魔力はダンテが、血は気絶したままの逢夏から。
残すはシャティとネロが用意するといった彼岸花の花びらのみとなった。
丁度そこに。
ネロが何か小さな白い短冊を握り締めて降りてくる。
その短冊には、写真と同じ赤い花。
『ナァにー!!?』
「それ、もしかして押し花?」
「そ。
あいつ、この花が好きだって押し花にしてたんだ。
見覚えがあるって当たり前だよな、使ってる栞がこれなんだから。」
それは本物の花びらを使って小さな彼岸花を形作った押し花の栞。
ネロは台紙と花を包むビニールを剥ぎ取り、作りかけの駆除剤へと入れた。
花弁が完全に液体の中へと沈むと、不気味なやや不透明な黄色をしていた駆除剤は鮮やかな赤色へと変わる。
駆除剤方法を見ると、赤色になったら完成とあり、どうやらこれで確かに完成のようだった。
「じゃあこれを霧吹きの中へ…。」
駆除剤を慎重に霧吹きに注ぐディーヴァ。
そしてしっかりを蓋を閉め、そっとダイニングから一番近くにいた黒い悪魔へと
「えいっ!」
シュッシュッと軽く吹きかける。
液が振りかかった途端、黒い悪魔はコロリとひっくり返り黒い靄となって消えてしまった。
あれだけしつこかった悪魔がこの一撃で!
となれば後はひたすらの作業ゲー。
カサカサと蠢くそいつらに向かって駆除剤を振り撒くだけの簡単なお仕事である。
そんなこんなで、あの永遠の敵、日本語であればGから、英語であればCから始まるあの悪魔たちのその全てが姿を完全に消したのだった。