ダイススロー 15回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
文字通り飛んできたコマの悪魔は両手を広げ、千切れんばかりにぶんぶんと首を横に振る。
その様子に再び訝しまざるをえないディーヴァ達。
加えて正直な話、この悪魔の言葉など逢夏の通訳がなければ半分ほどしか聞き取れないのだが…。
『らメぇぇ!
贄ぃめイ令!ダぁメ!!』
「なんだ?
命令…すんなって?」
ネロが首をかしげて、悪魔に問う。
すると今度は悪魔は首を縦に振り始めた。
『そゥ!
ぉで、サっキのてィ~たぃムぃにェいぉ礼、ヮスれてた!
オまィら、ニぇい、頼ぃギイ!!
贄ニゎ、コぬォマす中、きゥ憩させゥ!!』
首を振りながら喋るせいでいつもの聞き難さが3割増。
徐々にイライラとし始めたネロとダンテが目を細めて悪魔を一睨み。
その後、お互い向き合って"?"を頭の上に乗せて首を傾げあった。
「誰か、言ってる事…分かるか?」
「オレに聞くなよ。」
「う~…ん。
多分、悪魔さんはティータイムのお礼をしたくて…
それで…今まであたし達が逢夏に頼ってばかりなのを思い出して、そのお礼を"このマスでの休憩"…にしたってこと、かな?」
『ソう!
てン使ぃ、さゥが~!!』
ディーヴァの翻訳が上手くいったようで、悪魔はぴょんこぴょんこと飛び跳ねる。
そして、命令にこう付け加えた。
『コぉマすデぇ、贄ぉコしたラ、命レェい失パいトすぅル!!』
「………。
ごめんね?もう一度言ってくれるかな?」
『ムぅ!
贄・オこす・メェぃ令・シ敗!』
「逢夏を起こしたら、命令失敗?」
『ぅヌ!
そぃジャ、おレ、ココでぉまイラ見張ル!!
メい令続行スるすルゥ!!』
言うなり、悪魔は横たわる逢夏の腹の上で寛ぎ始める。
その様子に僅かに顔を引き攣らせるネロ…だが、深呼吸してダンテとディーヴァに向き直った。
「とにかく、俺たちで出来る事をするぞ。
ディーヴァは日本語が読めるんだよな?」
「少しは。
…辞書があったらもっといいんだけど。」
「それなら逢夏の書斎にあったはずだから俺が持ってくる。
ダンテはその間、あのゲームの悪魔が逢夏に何かしないか見張っててくれ。」
「分かった、任せとけ!」
各人の指針が決まったところで、行動開始。
ディーヴァは持っていた便箋を再び開いて読み始めた。
けれど
~~~~~~~~~~~~~~~~
セぃ限ジィ間ゎぃチ時ヵん!
ゴじぅお悪マおぜンぶ、たォ~ス!!
ぁノ黒ぃぁクま、魔ヵい産。
ふつぅジャ死なぁイ!
あ⑨マ倒ぃたイなルァ、せンョう駆じヨざィうぉツくぅる!!
そィでワ!ク除ズぁいぉツくりかタ!
……… ……… ……… ………
(更に文字が汚くなり解読不能)
……… ……… ……… ………
~~~~~~~~~~~~~~~~
「もーー!
もうちょっと綺麗に書いてよぉ!!」
悔しさに思わず足をバタつかせるディーヴァ。
その少し離れたところでは、ダンテが長椅子の傍の棚に背を預けて悪魔を見ていた。
悪魔は相変わらず逢夏の腹をベッドにごろごろ。
もしこれがディーヴァだったら?
そう考えたダンテが悪魔に声をかける。
「おい、これが最初で最後の忠告だ。
逢夏から降りな。」
『えェ!?
ゃダ!贄、ぁッたヵい!フにふニ!
天シィ、弾力ぁてプゥにぷニ!
ぉデ、どチもすぅキ!』
「なっ!?
てめぇ、何いってんのかはさっぱりだけどな!
ディーヴァに何かしやがったってことは分かったからな!?
あと、いい加減にしろっての!」
調子に乗った悪魔が呼吸と同時に僅かに上下する逢夏の胸部にダイブ!
スリスリを頬ずりしているところをダンテは慌ててつまみ上げた。
が、ポンッ☆と音を立てて消える悪魔。
しかし次の瞬間ダンテの目の前に現れたかと思うと、おちょくるかのように悪魔はゲラゲラと声を上げてダンテを指差し嗤う。
「ちっくしょ…っ!
待て、こいつ!ただじゃおかねぇ!!!」
そんな悪魔を、まるで蚊を落とそうと躍起になる人のようにダンテは追いかけ始めるのだった。
最後に書斎に来たネロは取ってくると簡単にいったはいいがと眼前の様相に顔を青ざめさせながら立ち尽くしていた。
「…逢夏のやつ、また俺に相談もしないで仕事受けたな。」
壁は一面ぎゅうぎゅうに本が詰められた本棚で覆われ、机の上にも本の山、床にも本の山という現状考えられうる最悪の状況。
木を隠すなら森。
言葉の使いどころは違うと承知しているが、古人は上手い言葉を考えたものであるとネロは思わずにはいられなかった。
その様子に再び訝しまざるをえないディーヴァ達。
加えて正直な話、この悪魔の言葉など逢夏の通訳がなければ半分ほどしか聞き取れないのだが…。
『らメぇぇ!
贄ぃめイ令!ダぁメ!!』
「なんだ?
命令…すんなって?」
ネロが首をかしげて、悪魔に問う。
すると今度は悪魔は首を縦に振り始めた。
『そゥ!
ぉで、サっキのてィ~たぃムぃにェいぉ礼、ヮスれてた!
オまィら、ニぇい、頼ぃギイ!!
贄ニゎ、コぬォマす中、きゥ憩させゥ!!』
首を振りながら喋るせいでいつもの聞き難さが3割増。
徐々にイライラとし始めたネロとダンテが目を細めて悪魔を一睨み。
その後、お互い向き合って"?"を頭の上に乗せて首を傾げあった。
「誰か、言ってる事…分かるか?」
「オレに聞くなよ。」
「う~…ん。
多分、悪魔さんはティータイムのお礼をしたくて…
それで…今まであたし達が逢夏に頼ってばかりなのを思い出して、そのお礼を"このマスでの休憩"…にしたってこと、かな?」
『ソう!
てン使ぃ、さゥが~!!』
ディーヴァの翻訳が上手くいったようで、悪魔はぴょんこぴょんこと飛び跳ねる。
そして、命令にこう付け加えた。
『コぉマすデぇ、贄ぉコしたラ、命レェい失パいトすぅル!!』
「………。
ごめんね?もう一度言ってくれるかな?」
『ムぅ!
贄・オこす・メェぃ令・シ敗!』
「逢夏を起こしたら、命令失敗?」
『ぅヌ!
そぃジャ、おレ、ココでぉまイラ見張ル!!
メい令続行スるすルゥ!!』
言うなり、悪魔は横たわる逢夏の腹の上で寛ぎ始める。
その様子に僅かに顔を引き攣らせるネロ…だが、深呼吸してダンテとディーヴァに向き直った。
「とにかく、俺たちで出来る事をするぞ。
ディーヴァは日本語が読めるんだよな?」
「少しは。
…辞書があったらもっといいんだけど。」
「それなら逢夏の書斎にあったはずだから俺が持ってくる。
ダンテはその間、あのゲームの悪魔が逢夏に何かしないか見張っててくれ。」
「分かった、任せとけ!」
各人の指針が決まったところで、行動開始。
ディーヴァは持っていた便箋を再び開いて読み始めた。
けれど
~~~~~~~~~~~~~~~~
セぃ限ジィ間ゎぃチ時ヵん!
ゴじぅお悪マおぜンぶ、たォ~ス!!
ぁノ黒ぃぁクま、魔ヵい産。
ふつぅジャ死なぁイ!
あ⑨マ倒ぃたイなルァ、せンョう駆じヨざィうぉツくぅる!!
そィでワ!ク除ズぁいぉツくりかタ!
……… ……… ……… ………
(更に文字が汚くなり解読不能)
……… ……… ……… ………
~~~~~~~~~~~~~~~~
「もーー!
もうちょっと綺麗に書いてよぉ!!」
悔しさに思わず足をバタつかせるディーヴァ。
その少し離れたところでは、ダンテが長椅子の傍の棚に背を預けて悪魔を見ていた。
悪魔は相変わらず逢夏の腹をベッドにごろごろ。
もしこれがディーヴァだったら?
そう考えたダンテが悪魔に声をかける。
「おい、これが最初で最後の忠告だ。
逢夏から降りな。」
『えェ!?
ゃダ!贄、ぁッたヵい!フにふニ!
天シィ、弾力ぁてプゥにぷニ!
ぉデ、どチもすぅキ!』
「なっ!?
てめぇ、何いってんのかはさっぱりだけどな!
ディーヴァに何かしやがったってことは分かったからな!?
あと、いい加減にしろっての!」
調子に乗った悪魔が呼吸と同時に僅かに上下する逢夏の胸部にダイブ!
スリスリを頬ずりしているところをダンテは慌ててつまみ上げた。
が、ポンッ☆と音を立てて消える悪魔。
しかし次の瞬間ダンテの目の前に現れたかと思うと、おちょくるかのように悪魔はゲラゲラと声を上げてダンテを指差し嗤う。
「ちっくしょ…っ!
待て、こいつ!ただじゃおかねぇ!!!」
そんな悪魔を、まるで蚊を落とそうと躍起になる人のようにダンテは追いかけ始めるのだった。
最後に書斎に来たネロは取ってくると簡単にいったはいいがと眼前の様相に顔を青ざめさせながら立ち尽くしていた。
「…逢夏のやつ、また俺に相談もしないで仕事受けたな。」
壁は一面ぎゅうぎゅうに本が詰められた本棚で覆われ、机の上にも本の山、床にも本の山という現状考えられうる最悪の状況。
木を隠すなら森。
言葉の使いどころは違うと承知しているが、古人は上手い言葉を考えたものであるとネロは思わずにはいられなかった。