ダイススロー 14回目
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カカオ100%のチョコレートを減らしていくディーヴァの手が止まる。
箱の中にはチョコレート以外の物が入っていたのだ。
それは深い緑色をしているイボイボがついた野菜。
「ねぇみんな、これなんだと思う?
みたことないのが入ってたんだけど…」
手でつかんで持ち上げて見せるディーヴァ。
嫌いな物が入っているはずの箱。
なのに嫌いかどうかわからないような物が入っているのである。
不思議に思うのも無理はない。
「なんだその凶悪そうなモンは。
もしかして、大人のおも「てめっダンテ!いい加減にしろ!」いてぇよネロっ」
「あ、ゴーヤだ。
英語だと、確かビターメロン…かな?」
「ビター…苦いってこと?」
「かな~り、ね。
アメリカだとイタリアンスーパーあたりに行けば手にはいるはずだよ」
「苦いんだったらいらないし買わないよ…」
ゴーヤはまた大量のチョコレートに埋め、再びチョコレートに取りかかる。
まだこっちの方がマシというものだ。
その様子を見、逢夏は小さく笑みをこぼすと自分の試練に向き合った。
どでかい2つのケーキは、3分の1を減らすことが出来た。
だが逆に言えばまだ3分の2は残っているということ。
先を思うとうんざりする。
逢夏の吐いたため息が、同じく横でため息を吐いていたネロと重なる。
と、逢夏は思い付いた。
自分は贄、ならばそれを利用してしまえば話は早い。
「ネロ、命令でなんとかして?とてもじゃないけど普通の状態では全部食べられないよ」
「ああ、確かにな。
よし、逢夏『味覚をなくして全部食「ネロ、命令で食えるようにするの禁止な。逢夏だけズルいだろ」…わかったよ」
「ええーっ!!」
「さっきのお返しだ」
さっきのお返し。
R指定の発言を止めさせたことを言っているようだ。
まだ根に持っていたとは、ケツの穴の小さい男である。
「ダンテ~恨むよ~?
ネロは体重を気にする妻に高カロリーかつ、体に悪そうな物を食べさせる気なのかな」
「いや、そうだけど…。
よく考えたら、俺だってこのゲテモノ食わなきゃいけないんだぞ!?」
夫婦喧嘩に発展しそうである。
ディーヴァはハラハラ、ダンテはワクワクしながら動向を見守った。
「こんなの太っちゃうよ!私が生活習慣病になってもいいの?
ていうか本当に、なんでケーキが光ってるの?
アメリカ人の考えおかしい!トゥースキュアリー過ぎるよ!!
しかもその隣のケーキも青すぎるってば!!」
「どうどうどう!落ち着けって!
ほ、ほら、胸に吸収されてバストアップに繋がるかもしんな…」
あ、やべ。地雷踏んだ。
ネロの失言をしっかりと聞いた逢夏。
彼女はどんよりと暗い空気をその身にまとわせ、ネロに向き直る。
笑顔だが、目が笑ってない。
「ネ~ロ~?
あとで1週間毎日タコ料理だから覚悟しといて」
「え、ちょ、逢夏!?」
低い低~い声音だった。
そしてダンテ。
「うぇっぷ!」
ただでさえ大嫌いなオリーブ。
それのピューレが生クリームにトッピングとか、気持ち悪すぎる。
吐き戻しそうになりながら、ダンテはなるべく味がわからないよう噛まずに飲み込み続けた。
まさにデビルメイクライ。
悪魔も泣き出すひどい味だ。
ダンテが撃沈と蘇生を繰り返す横で、これまたつらそうにちびちびとケーキを口にしていく妻を見たネロ。
悪いダンテ、さすがに1週間タコ料理はいやだ。
それがたとえ自分の食べられる調理法だったとしても。
ネロはダンテがこちらを気にしていないわずかな隙に逢夏に小さく命令を下した。
(逢夏、食べろ。味覚をなくして全部食べろ)
(はい)
「ありがとね、ネロ
でも一週間タコはかわらないから♪」
「!?」
一週間タコ料理の刑免除、という考えは甘かったようである。
ムンクの叫びのような表情で固まったネロだった。
箱の中にはチョコレート以外の物が入っていたのだ。
それは深い緑色をしているイボイボがついた野菜。
「ねぇみんな、これなんだと思う?
みたことないのが入ってたんだけど…」
手でつかんで持ち上げて見せるディーヴァ。
嫌いな物が入っているはずの箱。
なのに嫌いかどうかわからないような物が入っているのである。
不思議に思うのも無理はない。
「なんだその凶悪そうなモンは。
もしかして、大人のおも「てめっダンテ!いい加減にしろ!」いてぇよネロっ」
「あ、ゴーヤだ。
英語だと、確かビターメロン…かな?」
「ビター…苦いってこと?」
「かな~り、ね。
アメリカだとイタリアンスーパーあたりに行けば手にはいるはずだよ」
「苦いんだったらいらないし買わないよ…」
ゴーヤはまた大量のチョコレートに埋め、再びチョコレートに取りかかる。
まだこっちの方がマシというものだ。
その様子を見、逢夏は小さく笑みをこぼすと自分の試練に向き合った。
どでかい2つのケーキは、3分の1を減らすことが出来た。
だが逆に言えばまだ3分の2は残っているということ。
先を思うとうんざりする。
逢夏の吐いたため息が、同じく横でため息を吐いていたネロと重なる。
と、逢夏は思い付いた。
自分は贄、ならばそれを利用してしまえば話は早い。
「ネロ、命令でなんとかして?とてもじゃないけど普通の状態では全部食べられないよ」
「ああ、確かにな。
よし、逢夏『味覚をなくして全部食「ネロ、命令で食えるようにするの禁止な。逢夏だけズルいだろ」…わかったよ」
「ええーっ!!」
「さっきのお返しだ」
さっきのお返し。
R指定の発言を止めさせたことを言っているようだ。
まだ根に持っていたとは、ケツの穴の小さい男である。
「ダンテ~恨むよ~?
ネロは体重を気にする妻に高カロリーかつ、体に悪そうな物を食べさせる気なのかな」
「いや、そうだけど…。
よく考えたら、俺だってこのゲテモノ食わなきゃいけないんだぞ!?」
夫婦喧嘩に発展しそうである。
ディーヴァはハラハラ、ダンテはワクワクしながら動向を見守った。
「こんなの太っちゃうよ!私が生活習慣病になってもいいの?
ていうか本当に、なんでケーキが光ってるの?
アメリカ人の考えおかしい!トゥースキュアリー過ぎるよ!!
しかもその隣のケーキも青すぎるってば!!」
「どうどうどう!落ち着けって!
ほ、ほら、胸に吸収されてバストアップに繋がるかもしんな…」
あ、やべ。地雷踏んだ。
ネロの失言をしっかりと聞いた逢夏。
彼女はどんよりと暗い空気をその身にまとわせ、ネロに向き直る。
笑顔だが、目が笑ってない。
「ネ~ロ~?
あとで1週間毎日タコ料理だから覚悟しといて」
「え、ちょ、逢夏!?」
低い低~い声音だった。
そしてダンテ。
「うぇっぷ!」
ただでさえ大嫌いなオリーブ。
それのピューレが生クリームにトッピングとか、気持ち悪すぎる。
吐き戻しそうになりながら、ダンテはなるべく味がわからないよう噛まずに飲み込み続けた。
まさにデビルメイクライ。
悪魔も泣き出すひどい味だ。
ダンテが撃沈と蘇生を繰り返す横で、これまたつらそうにちびちびとケーキを口にしていく妻を見たネロ。
悪いダンテ、さすがに1週間タコ料理はいやだ。
それがたとえ自分の食べられる調理法だったとしても。
ネロはダンテがこちらを気にしていないわずかな隙に逢夏に小さく命令を下した。
(逢夏、食べろ。味覚をなくして全部食べろ)
(はい)
「ありがとね、ネロ
でも一週間タコはかわらないから♪」
「!?」
一週間タコ料理の刑免除、という考えは甘かったようである。
ムンクの叫びのような表情で固まったネロだった。