ダイススロー 14回目
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始まったというのに、だーれもしっかりと食事に手をつけようとしない。
ダンテは一生懸命オリーブのない場所を見つけて残りのピザを食べようとしているし、逢夏はフォークに乗ってもなおピカピカ光り続けるケーキを穴の空きそうなほど見つめ、ため息を吐きながらちまちま口に入れている。。
ディーヴァは苦い苦いと泣きながらチョコレートを口に運んでいた。
そしてネロはというと。
指でツンツンとつついてみるものの、その度にピクピク動くタコの切り身に全身が鳥肌立っていた。
「うぉぉ!キモい!キモすぎる!!
はぁ…カリッカリに揚げたりしてあればなんとかイケるんだけどな」
実はネロは生タコのうねうねしている様子、そして何よりあのぷにぷにな食感が大嫌いなのだ。
と、ダンテがおかしな動きをしている。
彼はなにやらコソコソしていたかと思うと…そばにあったゴミ箱にまとめたオリーブをあろうことか捨てた。
その一部始終を見ていたディーヴァが声を上げる。
「あっ!!ダン…もごっ!」
「し~黙ってろディーヴァ」
「ダンテずるいよ…」
悪魔は気が付いていないようで、今は逢夏とネロの様子をニコニコと微笑んで見ていた。
ほっとしながらダンテの食事…オリーブの消えたピザとオリーブのきれいさっぱり除かれたサンデーに目を向ける。
だが、そこにあったのは元通り…というより、ピザやサンデーの上に最初より凶悪なほど増えたオリーブ。
「えっ!今捨てたはずだよね?」
「マジデェェェ!!」
叫んだダンテが悪魔の元に走り詰め寄る。
「ちょ、増えたんだけど。
これってどういうことだよ!!」
「ああ、やはり捨ててしまわれましたか。
実は破棄しようとしますと、勝手に増えてしまうという親切設計になっております。
こちらの品々はわたくし自らが腕を振るって作成しております。
有名パティシエにも負けない腕前を持っていると自信をもっておりますので味の方は保証いたしますよ。
そんなわたくしの集大成…食べていただけますよね?」
にっこり!その笑顔が今は憎らしい。
そのやり取りを見ていた4人の気持ちが1つになった。
この悪魔、ドSだ!!…と。
『破棄すると逆に増える』
ならミッションコンプリートするには食べきるしかない。
それが分かった4人は、目の前の食事に真面目に向き合うことにした。
無理やりピザ生地に包んだオリーブを鼻をつまんで飲み込むダンテ。
目をつぶってピカピカ明滅するケーキを食べる逢夏。
白目をむきながらタコを口にするネロ。
そして口いっぱいに苦さ100%中の100%!なチョコレートをほおばるディーヴァである。
まさに苦虫を噛み潰したような表情だ。
着々とその量が減っていく。
悪魔はそれをなんだか嬉しそうに見ていた。
ダンテは一生懸命オリーブのない場所を見つけて残りのピザを食べようとしているし、逢夏はフォークに乗ってもなおピカピカ光り続けるケーキを穴の空きそうなほど見つめ、ため息を吐きながらちまちま口に入れている。。
ディーヴァは苦い苦いと泣きながらチョコレートを口に運んでいた。
そしてネロはというと。
指でツンツンとつついてみるものの、その度にピクピク動くタコの切り身に全身が鳥肌立っていた。
「うぉぉ!キモい!キモすぎる!!
はぁ…カリッカリに揚げたりしてあればなんとかイケるんだけどな」
実はネロは生タコのうねうねしている様子、そして何よりあのぷにぷにな食感が大嫌いなのだ。
と、ダンテがおかしな動きをしている。
彼はなにやらコソコソしていたかと思うと…そばにあったゴミ箱にまとめたオリーブをあろうことか捨てた。
その一部始終を見ていたディーヴァが声を上げる。
「あっ!!ダン…もごっ!」
「し~黙ってろディーヴァ」
「ダンテずるいよ…」
悪魔は気が付いていないようで、今は逢夏とネロの様子をニコニコと微笑んで見ていた。
ほっとしながらダンテの食事…オリーブの消えたピザとオリーブのきれいさっぱり除かれたサンデーに目を向ける。
だが、そこにあったのは元通り…というより、ピザやサンデーの上に最初より凶悪なほど増えたオリーブ。
「えっ!今捨てたはずだよね?」
「マジデェェェ!!」
叫んだダンテが悪魔の元に走り詰め寄る。
「ちょ、増えたんだけど。
これってどういうことだよ!!」
「ああ、やはり捨ててしまわれましたか。
実は破棄しようとしますと、勝手に増えてしまうという親切設計になっております。
こちらの品々はわたくし自らが腕を振るって作成しております。
有名パティシエにも負けない腕前を持っていると自信をもっておりますので味の方は保証いたしますよ。
そんなわたくしの集大成…食べていただけますよね?」
にっこり!その笑顔が今は憎らしい。
そのやり取りを見ていた4人の気持ちが1つになった。
この悪魔、ドSだ!!…と。
『破棄すると逆に増える』
ならミッションコンプリートするには食べきるしかない。
それが分かった4人は、目の前の食事に真面目に向き合うことにした。
無理やりピザ生地に包んだオリーブを鼻をつまんで飲み込むダンテ。
目をつぶってピカピカ明滅するケーキを食べる逢夏。
白目をむきながらタコを口にするネロ。
そして口いっぱいに苦さ100%中の100%!なチョコレートをほおばるディーヴァである。
まさに苦虫を噛み潰したような表情だ。
着々とその量が減っていく。
悪魔はそれをなんだか嬉しそうに見ていた。