ダイススロー 14回目
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『メィれぇ、さィ開すル!』
談義が終了すると共に、悪魔がダイスの形に戻って1マス進んだ。
例によって吐き出された羊皮紙を手に取り逢夏が読み上げる。
「『今回ほど簡単なマスはない!
サービスマスってやつだね、大当たり~♪
箱の中身を空にしろ☆ただこれだけ!
ネ?簡単デショデショ?
4人の前に出現した箱の中身を食べて空にするよ!
箱の交換は禁止!キレ~に食べきってね☆』…だってさ」
「食べきる…?」
「大食い競争みたいなものなのか?」
「みたいだねー」
「制限時間あるのかな?あるとちょっと難しいかも…」
「ディーヴァ、最近いっぱい食べるじゃねーか」
「失礼なこと言わないで!ダンテよりは食べてないもん!」
「当たり前だ!オレより食べててどうすんだよ」
「で、悪魔さん。制限時間は?」
痴話喧嘩は放っておいて、逢夏は悪魔に疑問を聞いた。
悪魔はコマの首をブンブン振って否定する。
『ナィナィ!食べキッたラ、ぉマィら勝チ!ジャぁ、ハジ魔りィ!』
***
悪魔の高らかな声とともに場所が移動する。
どこだか分からないが、貴族やらお金持ちの家にあるような長テーブルに4人は座らされていた。
しかも、本当にお金持ちの家なのか、テーブルにはまっさらなシーツがかかり、周りの調度品も豪華な物が多い。
「ディーヴァの実家に似てるな」
「え、ディーヴァちゃんちってこんな感じだったの?
お金持ち!!」
「いやここまですごくないんだけど…まあ、ちょっと広かったくらいかな?」
「ただダンテの事務所が狭いってことじゃね?」
「そりゃ、ディーヴァの家に比べたら居住スペースは…な」
大きな窓とそこにかけられたドレープの効いたカーテン。
そこから漏れる陽光は悪魔のとばした世界とは思えないくらい温かく4人を迎え入れていた。
命令のことさえなければのんびりしたいくらいだ。
廊下に続いているであろう、大きな扉が静かにあき、そこから現れたのはいつもの悪魔…ではなく、黒髪赤目の執事服をきっちりと着込んだ悪魔だった。
ネロやダンテにも劣らないイケメン!!
彼が運んできたのはカートに4つ積まれた色とりどりの箱。
色から察するに赤がダンテ、青がネロ、黄色が逢夏で緑がディーヴァのよう。
「あの悪魔から話は聞いていると思いますが、本日は箱の中に入っているお食事を皆様に召し上がっていただきます」
あらびっくり、声も素敵!
しかもネロやダンテと違い、敬語を使ってうやうやしくする様は女性陣の心にjackpot!!
ここは執事カフェですか?
女性陣がほんのりと頬を染めるのをみてムッとするネロとダンテ。
「くれぐれも、お残しなどされませんよう。いいですね?」
「は、はい」
「わかりました」
微笑と共に箱を4人の前に置いていく悪魔。
今まで人の形をした悪魔も多数見てきたが、ここまで執事姿がしっくり来ていて、かっこいい悪魔などいただろうか。
「お名前などうかがってもよろしいでしょうか?」
「あ、私も聞きたーい!」
ディーヴァはもじもじしながら悪魔に尋ね、それに賛同し挙手する逢夏。
「お、おい!ディーヴァ!?」
「そりゃ浮気だ逢夏!!」
「名前はお教えできません。『あくま(悪魔)で執事』、ですから。
では、わたくしはこちらに控えておりますので、皆様どうぞごゆっくりご賞味くださいませ」
悪魔は人差し指を口元にあてると、低音ボイスで静かに言った。
その色っぽいしぐさに逢夏とディーヴァの心は鷲掴みされたのか、キャーキャー言い始める始末。
「やだーこの悪魔さんかっこいい!!惚れちゃいそうっ」
「2人もこのくらい丁寧だったらいいのにね~!」
さらにムッとしながらもネロとダンテは箱の蓋を開けるのだった。
とっとと食って、このマスは終わらせてやる!
そんな意味を込めて…
談義が終了すると共に、悪魔がダイスの形に戻って1マス進んだ。
例によって吐き出された羊皮紙を手に取り逢夏が読み上げる。
「『今回ほど簡単なマスはない!
サービスマスってやつだね、大当たり~♪
箱の中身を空にしろ☆ただこれだけ!
ネ?簡単デショデショ?
4人の前に出現した箱の中身を食べて空にするよ!
箱の交換は禁止!キレ~に食べきってね☆』…だってさ」
「食べきる…?」
「大食い競争みたいなものなのか?」
「みたいだねー」
「制限時間あるのかな?あるとちょっと難しいかも…」
「ディーヴァ、最近いっぱい食べるじゃねーか」
「失礼なこと言わないで!ダンテよりは食べてないもん!」
「当たり前だ!オレより食べててどうすんだよ」
「で、悪魔さん。制限時間は?」
痴話喧嘩は放っておいて、逢夏は悪魔に疑問を聞いた。
悪魔はコマの首をブンブン振って否定する。
『ナィナィ!食べキッたラ、ぉマィら勝チ!ジャぁ、ハジ魔りィ!』
***
悪魔の高らかな声とともに場所が移動する。
どこだか分からないが、貴族やらお金持ちの家にあるような長テーブルに4人は座らされていた。
しかも、本当にお金持ちの家なのか、テーブルにはまっさらなシーツがかかり、周りの調度品も豪華な物が多い。
「ディーヴァの実家に似てるな」
「え、ディーヴァちゃんちってこんな感じだったの?
お金持ち!!」
「いやここまですごくないんだけど…まあ、ちょっと広かったくらいかな?」
「ただダンテの事務所が狭いってことじゃね?」
「そりゃ、ディーヴァの家に比べたら居住スペースは…な」
大きな窓とそこにかけられたドレープの効いたカーテン。
そこから漏れる陽光は悪魔のとばした世界とは思えないくらい温かく4人を迎え入れていた。
命令のことさえなければのんびりしたいくらいだ。
廊下に続いているであろう、大きな扉が静かにあき、そこから現れたのはいつもの悪魔…ではなく、黒髪赤目の執事服をきっちりと着込んだ悪魔だった。
ネロやダンテにも劣らないイケメン!!
彼が運んできたのはカートに4つ積まれた色とりどりの箱。
色から察するに赤がダンテ、青がネロ、黄色が逢夏で緑がディーヴァのよう。
「あの悪魔から話は聞いていると思いますが、本日は箱の中に入っているお食事を皆様に召し上がっていただきます」
あらびっくり、声も素敵!
しかもネロやダンテと違い、敬語を使ってうやうやしくする様は女性陣の心にjackpot!!
ここは執事カフェですか?
女性陣がほんのりと頬を染めるのをみてムッとするネロとダンテ。
「くれぐれも、お残しなどされませんよう。いいですね?」
「は、はい」
「わかりました」
微笑と共に箱を4人の前に置いていく悪魔。
今まで人の形をした悪魔も多数見てきたが、ここまで執事姿がしっくり来ていて、かっこいい悪魔などいただろうか。
「お名前などうかがってもよろしいでしょうか?」
「あ、私も聞きたーい!」
ディーヴァはもじもじしながら悪魔に尋ね、それに賛同し挙手する逢夏。
「お、おい!ディーヴァ!?」
「そりゃ浮気だ逢夏!!」
「名前はお教えできません。『あくま(悪魔)で執事』、ですから。
では、わたくしはこちらに控えておりますので、皆様どうぞごゆっくりご賞味くださいませ」
悪魔は人差し指を口元にあてると、低音ボイスで静かに言った。
その色っぽいしぐさに逢夏とディーヴァの心は鷲掴みされたのか、キャーキャー言い始める始末。
「やだーこの悪魔さんかっこいい!!惚れちゃいそうっ」
「2人もこのくらい丁寧だったらいいのにね~!」
さらにムッとしながらもネロとダンテは箱の蓋を開けるのだった。
とっとと食って、このマスは終わらせてやる!
そんな意味を込めて…