ダイススロー 13回目
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"慣れない"というのは戦いにおいて非常に重い枷と化す。
ダンテであれば、リベリオンよりもさらに重い大剣を扱う必要が。
ネロであれば、鎧に右手を封じられた為に位置取りを考える必要が。
けれどそんなハンデも諸共せず、ネロとダンテは火竜をズタズタに引き裂いていく。
のだが…
「っ、な゛…ぁ!」
「ダンテ…、ぐっ!?」
大剣の重さに振りまわされ、生じた一瞬の遅れに気付いた竜が反撃を開始する。
傷だらけの翼を一度だけ羽ばたかせ、大きな風を巻き起こした竜は風に煽られガラ空きになったダンテの腹へと尾を叩きつける。
いくつもの鋭い突起と鋼鉄のハンマーのように固い尾が脇腹に直撃。
突起は鎧によって防がれたが、横薙ぎの力は受けきれるはずもなく、ダンテは岩へとすさまじいスピードで衝突した。
そしてそれに注意を持っていかれていたネロは、前足の下敷きに。
「く…そっ…!」
なんとか爪と爪の隙間まで這い出るが、逃げられまいと竜は更に圧をかけ、爪ごと、ネロの体を地面へとめり込ませた。
胸にかかる強い圧迫感は肺から酸素を浚い、呼吸を奪う。
霞む視界でネロがせめての抵抗とすぐそこまで迫る竜を睨んでいた、…すると。
「だんにゃさまから…っ!
…ネロから手をはにゃすのにゃ!!!」
「…、逢夏っ!?」
躍り出たディーヴァの手には何故か大きなタル。
それには細い縄の様な紐状のものがついており、…そしてなおかつその先には、火が。
「えぇーい!!」
竜の頭に目掛けて投げられたそれは、竜の鼻面に当たる否や大爆発を起こす。
大きな破裂音は竜の耳に突き刺さり、激しい熱風は竜の鱗を焼き、竜は思わずネロから前足を放して後ずさった。
「今にゃ!ディーヴァにゃん!」
「うんっ!任せてにゃ!」
振り返った逢夏が預けた逆鱗と共に洞穴の隅へと避難していたディーヴァに叫ぶ。
大きく頷いたディーヴァは、荷物の中から角笛の様なものを取り出し、それに口を当て
ぷぁ~♪ぷぁ~~♪
大きく息を吹きいれ、笛の音を鳴らし始める。
数回笛の音が穴の中へと響き渡り終わると、ネロとダンテの体に異変が。
一瞬だけ緑色の光に包まれたと思うと、負った怪我や疲労が一気に吹き飛んだ。
「…なんだ、これ。」
「体力が回復する笛にゃ!
これでみんにゃ、元気いっぱい!
ディーヴァにゃんに付与された頼れるオトモのスキルにゃの!」
「そう、か。
助かった…けど、"オトモ"とスキル"も禁止ワードに追加な。」
「にゃにゃー!?
ここまでやっておいてもう遅いのにゃよ!!」
そう言いながらも笑って見せたネロは、一度だけ逢夏の頭を撫でると、岩に叩きつけられめり込んでいたダンテの手を引き起こした。
「おい、まだやれるか。」
「やれないよう…に見えるって?
冗談。」
「だったら、さっさと起きやがれ。
ここまできたらとことんやってやる。」
「オレは元からそのつもりだけど、なっ!」
剣を構えなおしたダンテは未だ爆発の衝撃に怯む竜に跳びかかる。
鋭い切っ先の先は、つい先ほど自らを岩に衝突させた尾。
「貰うぜ、まずはその憎たらしいでけぇ尻尾からだ!」
一刀両断。
大きく振りおろした大剣は頑強な鱗を突き破り、メイスのような大きな尾の先端を切り落とした。
ダンテであれば、リベリオンよりもさらに重い大剣を扱う必要が。
ネロであれば、鎧に右手を封じられた為に位置取りを考える必要が。
けれどそんなハンデも諸共せず、ネロとダンテは火竜をズタズタに引き裂いていく。
のだが…
「っ、な゛…ぁ!」
「ダンテ…、ぐっ!?」
大剣の重さに振りまわされ、生じた一瞬の遅れに気付いた竜が反撃を開始する。
傷だらけの翼を一度だけ羽ばたかせ、大きな風を巻き起こした竜は風に煽られガラ空きになったダンテの腹へと尾を叩きつける。
いくつもの鋭い突起と鋼鉄のハンマーのように固い尾が脇腹に直撃。
突起は鎧によって防がれたが、横薙ぎの力は受けきれるはずもなく、ダンテは岩へとすさまじいスピードで衝突した。
そしてそれに注意を持っていかれていたネロは、前足の下敷きに。
「く…そっ…!」
なんとか爪と爪の隙間まで這い出るが、逃げられまいと竜は更に圧をかけ、爪ごと、ネロの体を地面へとめり込ませた。
胸にかかる強い圧迫感は肺から酸素を浚い、呼吸を奪う。
霞む視界でネロがせめての抵抗とすぐそこまで迫る竜を睨んでいた、…すると。
「だんにゃさまから…っ!
…ネロから手をはにゃすのにゃ!!!」
「…、逢夏っ!?」
躍り出たディーヴァの手には何故か大きなタル。
それには細い縄の様な紐状のものがついており、…そしてなおかつその先には、火が。
「えぇーい!!」
竜の頭に目掛けて投げられたそれは、竜の鼻面に当たる否や大爆発を起こす。
大きな破裂音は竜の耳に突き刺さり、激しい熱風は竜の鱗を焼き、竜は思わずネロから前足を放して後ずさった。
「今にゃ!ディーヴァにゃん!」
「うんっ!任せてにゃ!」
振り返った逢夏が預けた逆鱗と共に洞穴の隅へと避難していたディーヴァに叫ぶ。
大きく頷いたディーヴァは、荷物の中から角笛の様なものを取り出し、それに口を当て
ぷぁ~♪ぷぁ~~♪
大きく息を吹きいれ、笛の音を鳴らし始める。
数回笛の音が穴の中へと響き渡り終わると、ネロとダンテの体に異変が。
一瞬だけ緑色の光に包まれたと思うと、負った怪我や疲労が一気に吹き飛んだ。
「…なんだ、これ。」
「体力が回復する笛にゃ!
これでみんにゃ、元気いっぱい!
ディーヴァにゃんに付与された頼れるオトモのスキルにゃの!」
「そう、か。
助かった…けど、"オトモ"とスキル"も禁止ワードに追加な。」
「にゃにゃー!?
ここまでやっておいてもう遅いのにゃよ!!」
そう言いながらも笑って見せたネロは、一度だけ逢夏の頭を撫でると、岩に叩きつけられめり込んでいたダンテの手を引き起こした。
「おい、まだやれるか。」
「やれないよう…に見えるって?
冗談。」
「だったら、さっさと起きやがれ。
ここまできたらとことんやってやる。」
「オレは元からそのつもりだけど、なっ!」
剣を構えなおしたダンテは未だ爆発の衝撃に怯む竜に跳びかかる。
鋭い切っ先の先は、つい先ほど自らを岩に衝突させた尾。
「貰うぜ、まずはその憎たらしいでけぇ尻尾からだ!」
一刀両断。
大きく振りおろした大剣は頑強な鱗を突き破り、メイスのような大きな尾の先端を切り落とした。