ダイススロー 13回目
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先ほど一度だけ見て回った竜の巣穴。
卵の殻などが散乱し、岩の割れ目から空が覗くその場所に2人と1匹が辿り着く…と
「いやにゃー!
はにゃしてー!ご主人っ…、ニャンテー!」
大きなクチバシに装備の先を咬まれ、今にも食べられそうになっているディーヴァを発見。
「ディーヴァ!」
「にゃ!ニャンテ!にゃすけて…、にゃすけてー!!」
これが人間の姿なら、きっと装備の外見も相まって悪い竜に連れ去られた姫と騎士の感動の対面とも見えただろうか。
しかし残念かな、今のディーヴァは猫の姿である。
そこに
「だんにゃさま!
あそこ、逆鱗にゃ!!!」
「なっ、あんなところにあんのかよっ!」
ダンテの隣に立っていた逢夏が声を上げて丁度ディーヴァを…、正確にはディーヴァの後ろを指差す。
大きな頭と長い首の境目にある1枚の大きな鱗。
それは確かに滑らかに体を覆う他の鱗とは違い、逆向きになっていた。
命令ではあれに触れる…言いかえるならば、あれを手に入れるとなっている。
しかし、手にいれようにも…とそんな時。
「にゃぅーーー!
はにゃしてっ!はにゃしてっていってるにゃ!!」
ディーヴァは腰にあった細いレイピアを振りまわし始める。
短いようで長い、加えて尖ったその先を嫌ったのか竜はぶんぶんと頭を振りディーヴァを大人しくさせようと躍起になるが
それは逆効果、ディーヴァは更に強くレイピアを握りしめ…
「いい加減にするにゃーーー!!」
一振り目はその逆鱗へ。
そしてもう一振りは、竜の赤い眼へ。
オォオォォォン!
けたたましい叫び声を上げた竜はディーヴァを宙へと放り出す。
放られた小さな体は空を舞い、放物線を描きながら丁度ダンテの元へ。
ダンテが迎い入れるように伸ばした腕にディーヴァは落ちた。
「ディーヴァ!
無事か?怪我はしてないよな!?」
「にゃう!大丈夫にゃ!
……ニャンテ、怖かったにゃぁ!」
「ごめんな、また怖い思いさせちまった…。
でも…よくやったぜ、さすがはオレのディーヴァだ。」
精いっぱいに短い前足をダンテの首に回して抱きつくディーヴァ。
小さな背を優しく叩き、泣きやますようにあやすダンテが一度やった視線の先は逢夏の手。
そこには…大きな逆鱗が。
「ディーヴァにゃん、すごいにゃ!
逆鱗、拾えたにゃぁよ!!」
ディーヴァの渾身の一撃の前に剥がれ落ちた逆鱗。
地面にたたきつけられ割れる前に素早く反応した逢夏が竜の下へと駆け、キャッチしてネロの元へと帰って来ていたのだった。
これで命令も達成。
痛みに喘ぎ、苦しむ竜を目の前にしてもこれで帰れる!
と思った矢先、そんなにあの悪魔はチョロい奴ではないと再び思い知ることになる。
<ぴぃ~ンぽォ~んパぁんプォ~ん!>
アナウンスを報せる音。
そして一呼吸置いてから頭上から降り注ぐ悪魔の声。
『おぅちニヵえルぅまデが遠ソォく!
なラ、竜うォトぉ伐シるまでィガ命令ィ!
命れぇイ続コぉ、なう!!』
「…逢夏。
悪魔、なんだって?」
「お家に帰るまでが遠足にゃよ。
にゃら竜を討伐するまでが命令!
命令続行、にゃう☆」
「「ふざけるなーーー!!!」」
ディーヴァを下ろし、大剣を手にしたダンテと双剣を構えたネロが同時に空に向かって叫ぶ。
悪魔とやり合ったことはあっても、竜はない。
しかも慣れない武器、慣れない重装備。
とは云え、やるしかないと分かっている2人は武器を握りしめた。
なぜならその眼前には
既に落ち着きを取り戻した独眼の火竜が身構えていたからで…。
「なぁ、あいつ…空の王って呼ばれてるんだったよな?」
「らしいな。
はっ、たかが竜がカッコつけやがって…。」
「言うと思った、…ならさっさと王様を空から引き摺り下ろしてやろうぜ。
ダンテ、右は頼むぞ。」
「なっ、オレに指図すんな…っていいたいところだけど、今回だけは大人しく聞いてやるよ。
分かった!」
会話が終わるなり2人は竜へ突進するかのように駆けだす。
同タイミングで繰り出した斬撃は竜の無防備な足へと叩きつけられ、その膝を地につかせた。
卵の殻などが散乱し、岩の割れ目から空が覗くその場所に2人と1匹が辿り着く…と
「いやにゃー!
はにゃしてー!ご主人っ…、ニャンテー!」
大きなクチバシに装備の先を咬まれ、今にも食べられそうになっているディーヴァを発見。
「ディーヴァ!」
「にゃ!ニャンテ!にゃすけて…、にゃすけてー!!」
これが人間の姿なら、きっと装備の外見も相まって悪い竜に連れ去られた姫と騎士の感動の対面とも見えただろうか。
しかし残念かな、今のディーヴァは猫の姿である。
そこに
「だんにゃさま!
あそこ、逆鱗にゃ!!!」
「なっ、あんなところにあんのかよっ!」
ダンテの隣に立っていた逢夏が声を上げて丁度ディーヴァを…、正確にはディーヴァの後ろを指差す。
大きな頭と長い首の境目にある1枚の大きな鱗。
それは確かに滑らかに体を覆う他の鱗とは違い、逆向きになっていた。
命令ではあれに触れる…言いかえるならば、あれを手に入れるとなっている。
しかし、手にいれようにも…とそんな時。
「にゃぅーーー!
はにゃしてっ!はにゃしてっていってるにゃ!!」
ディーヴァは腰にあった細いレイピアを振りまわし始める。
短いようで長い、加えて尖ったその先を嫌ったのか竜はぶんぶんと頭を振りディーヴァを大人しくさせようと躍起になるが
それは逆効果、ディーヴァは更に強くレイピアを握りしめ…
「いい加減にするにゃーーー!!」
一振り目はその逆鱗へ。
そしてもう一振りは、竜の赤い眼へ。
オォオォォォン!
けたたましい叫び声を上げた竜はディーヴァを宙へと放り出す。
放られた小さな体は空を舞い、放物線を描きながら丁度ダンテの元へ。
ダンテが迎い入れるように伸ばした腕にディーヴァは落ちた。
「ディーヴァ!
無事か?怪我はしてないよな!?」
「にゃう!大丈夫にゃ!
……ニャンテ、怖かったにゃぁ!」
「ごめんな、また怖い思いさせちまった…。
でも…よくやったぜ、さすがはオレのディーヴァだ。」
精いっぱいに短い前足をダンテの首に回して抱きつくディーヴァ。
小さな背を優しく叩き、泣きやますようにあやすダンテが一度やった視線の先は逢夏の手。
そこには…大きな逆鱗が。
「ディーヴァにゃん、すごいにゃ!
逆鱗、拾えたにゃぁよ!!」
ディーヴァの渾身の一撃の前に剥がれ落ちた逆鱗。
地面にたたきつけられ割れる前に素早く反応した逢夏が竜の下へと駆け、キャッチしてネロの元へと帰って来ていたのだった。
これで命令も達成。
痛みに喘ぎ、苦しむ竜を目の前にしてもこれで帰れる!
と思った矢先、そんなにあの悪魔はチョロい奴ではないと再び思い知ることになる。
<ぴぃ~ンぽォ~んパぁんプォ~ん!>
アナウンスを報せる音。
そして一呼吸置いてから頭上から降り注ぐ悪魔の声。
『おぅちニヵえルぅまデが遠ソォく!
なラ、竜うォトぉ伐シるまでィガ命令ィ!
命れぇイ続コぉ、なう!!』
「…逢夏。
悪魔、なんだって?」
「お家に帰るまでが遠足にゃよ。
にゃら竜を討伐するまでが命令!
命令続行、にゃう☆」
「「ふざけるなーーー!!!」」
ディーヴァを下ろし、大剣を手にしたダンテと双剣を構えたネロが同時に空に向かって叫ぶ。
悪魔とやり合ったことはあっても、竜はない。
しかも慣れない武器、慣れない重装備。
とは云え、やるしかないと分かっている2人は武器を握りしめた。
なぜならその眼前には
既に落ち着きを取り戻した独眼の火竜が身構えていたからで…。
「なぁ、あいつ…空の王って呼ばれてるんだったよな?」
「らしいな。
はっ、たかが竜がカッコつけやがって…。」
「言うと思った、…ならさっさと王様を空から引き摺り下ろしてやろうぜ。
ダンテ、右は頼むぞ。」
「なっ、オレに指図すんな…っていいたいところだけど、今回だけは大人しく聞いてやるよ。
分かった!」
会話が終わるなり2人は竜へ突進するかのように駆けだす。
同タイミングで繰り出した斬撃は竜の無防備な足へと叩きつけられ、その膝を地につかせた。