ダイススロー 13回目
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なんとなく気まずい雰囲気が流れる中、コマはぴょんぴょんと跳ねながら後ずさる。
後ずさりした位置はなんと!最初から5マス目の位置。
「え!
悪魔さん、そんなに戻っちゃうの?」
驚くディーヴァにコマは頷き、けれど
『デむぉ、ダィ丈ぅブ!』
とのたまった。
「大丈夫って、またこの位置からサイコロを振るんでしょう?」
戻る原因を作ってしまった逢夏は聞き難そうに悪魔に問う。
がそれにも
『ぁトズさぃ、ィっヵいゃすミみタぃなもヌォ!
ィまムァでゃらナカた、めイ令ノ消ヵいベント!コの命レェい、ぉワたら、サッきの場シよぃムぉどル!!』
「本当に!?よかったぁ…。」
何やら説明する悪魔と、ほっと胸をなでおろした逢夏。
そんな様子に気になる3人を代表して、ダンテが口を開く。
「…えぇっと…逢夏、なんだって?」
「後ずさりって言うのは一回休みみたいなもので、今まで止まらなかったマスの命令を消化する為のイベント?らしいの。
だから、この"一狩り行こうぜ☆"って命令が終わったらさっきまでの位置に戻るって!」
「なるほど、悪魔にしては良心的なんだな。」
ちょっとだけネロが褒めると、悪魔はデレデレと顔を赤くして頷く。
なんとなくわかってはいたが、こやつ、どうやら褒められるのに弱い様子。
ちょろい、非常にチョロいぞこの悪魔。
などとダンテとネロに思われているのもいざ知らず、の様子で悪魔はひたすらデレデレくねくねと体をくねらせていた。
が、それも数秒後。
『じゃァ、命れィの世ヵいへ、ごぁンなーい!!』
悪魔が叫ぶ、…と同時にとりだしたのはなんだろうか。
端がまあるく切られた少々分厚い板、のようにも見えるが…
「あっ、それ!!ピィエスぴ…」
逢夏には見覚えがあったようで。
しかし悪魔は取り合わず、それを頭上に両手で掲げて4人に向ける。
『ィっテこーぃ!!』
ぱぁっ!とその板切れがすさまじい光を放ち、その光は4人を包む。
けれど次の瞬間にはその光は止み、リビングは空っぽとなっていた。
------------------------------------
「…何だこれ。」
所変わりまして、ここは命令の世界。
自然豊かな森の中、丈夫そうな大きなテント側にダンテは立っていた。
…ただ、その格好が問題だったが。
「なんの皮だ?」
顔、主に目の部分を覆う金属を上に上げ、はっきりとした視界で再度自分の姿を映す。
鎧…だろうか?
全身が赤と黒の鱗がついた皮があしらわれた装備でまとめられていた。
装備、ということはもちろん
「リベリオンじゃねえ!?」
背にあった武器を手に取るとそれは鎧と同じく真っ赤な鱗に覆われた無骨な大剣。
リベリオンなど比にならないほどの大きさをした剣である。
そして
「あ…、なんだダンテか。」
「ネロ?
って、お前まで…。」
「そうなんだ。
なんなんだよ、…この装備。」
ひょっこりとテントの影から出てきたネロはダンテの赤と黒を基調にした装備とは逆に青と黄色を基調にした装備。
ただダンテとは違い、頭の装備が額当てのようになっていて後ろへと流れる様に白い角のようなものが飛び出していた。
武器は装備と同じ色をした双剣の様で、ネロは扱い辛そうにそれを一度握って背に戻す。
「これで…竜の逆鱗に触れろって、まさか倒せってことか?
俺、双剣とか経験ないんだけど。」
「んなことより、こんな重装備で戦えるのかよ。
途中でバテんのが心配だけどな。」
「あぁ、それなら大丈夫みたいだぜ。
意外に軽い。」
「マジで!?」
などとお互い装備のチェックをしている時だった。
トテトテトテ!と草を踏み鳴らす音が2人分、風にのってダンテとネロの耳に届く。
もちろんすぐさま音の方に目をやる2人。
そこには…
「ご主人~!
…て、にゃんであにゃし、ニャンテの事をご主人って呼んじゃうのにゃ!?」
「だんにゃさま!
にゃ!私もネロのこと、にゃんでだんにゃさまって?」
低かった身長は更に低く、140cmほどだろうか。
2足歩行で、猫耳を頭上に生やし、頬から伸びるひげを揺らし、長い尻尾と柔らかそうな肉球ハンドを必死に振る2人、否、2匹?
一方は明るい緑色、一方は真黒の姿をし
明るい緑色の方の猫もどきは、その色と同じく緑色の茨の様なティアラを付けて、緑の鱗と鋼で形作られたスカートの様な鎧を
真黒な姿の猫もどきは、耳まで覆う帽子に大きなゴーグルを巻き付け、ふわふわとした柔らかそうな毛皮でつくられた白い服とコゲ茶の腰当てを付けていた。
「「…もしかして」」
それを見、ダンテとネロは声を揃える。
「ディーヴァか!?」
「逢夏なんだな!?」
叫ぶような確認の声に、2匹…否、やはり2人は大きく頷いたのだった。
後ずさりした位置はなんと!最初から5マス目の位置。
「え!
悪魔さん、そんなに戻っちゃうの?」
驚くディーヴァにコマは頷き、けれど
『デむぉ、ダィ丈ぅブ!』
とのたまった。
「大丈夫って、またこの位置からサイコロを振るんでしょう?」
戻る原因を作ってしまった逢夏は聞き難そうに悪魔に問う。
がそれにも
『ぁトズさぃ、ィっヵいゃすミみタぃなもヌォ!
ィまムァでゃらナカた、めイ令ノ消ヵいベント!コの命レェい、ぉワたら、サッきの場シよぃムぉどル!!』
「本当に!?よかったぁ…。」
何やら説明する悪魔と、ほっと胸をなでおろした逢夏。
そんな様子に気になる3人を代表して、ダンテが口を開く。
「…えぇっと…逢夏、なんだって?」
「後ずさりって言うのは一回休みみたいなもので、今まで止まらなかったマスの命令を消化する為のイベント?らしいの。
だから、この"一狩り行こうぜ☆"って命令が終わったらさっきまでの位置に戻るって!」
「なるほど、悪魔にしては良心的なんだな。」
ちょっとだけネロが褒めると、悪魔はデレデレと顔を赤くして頷く。
なんとなくわかってはいたが、こやつ、どうやら褒められるのに弱い様子。
ちょろい、非常にチョロいぞこの悪魔。
などとダンテとネロに思われているのもいざ知らず、の様子で悪魔はひたすらデレデレくねくねと体をくねらせていた。
が、それも数秒後。
『じゃァ、命れィの世ヵいへ、ごぁンなーい!!』
悪魔が叫ぶ、…と同時にとりだしたのはなんだろうか。
端がまあるく切られた少々分厚い板、のようにも見えるが…
「あっ、それ!!ピィエスぴ…」
逢夏には見覚えがあったようで。
しかし悪魔は取り合わず、それを頭上に両手で掲げて4人に向ける。
『ィっテこーぃ!!』
ぱぁっ!とその板切れがすさまじい光を放ち、その光は4人を包む。
けれど次の瞬間にはその光は止み、リビングは空っぽとなっていた。
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「…何だこれ。」
所変わりまして、ここは命令の世界。
自然豊かな森の中、丈夫そうな大きなテント側にダンテは立っていた。
…ただ、その格好が問題だったが。
「なんの皮だ?」
顔、主に目の部分を覆う金属を上に上げ、はっきりとした視界で再度自分の姿を映す。
鎧…だろうか?
全身が赤と黒の鱗がついた皮があしらわれた装備でまとめられていた。
装備、ということはもちろん
「リベリオンじゃねえ!?」
背にあった武器を手に取るとそれは鎧と同じく真っ赤な鱗に覆われた無骨な大剣。
リベリオンなど比にならないほどの大きさをした剣である。
そして
「あ…、なんだダンテか。」
「ネロ?
って、お前まで…。」
「そうなんだ。
なんなんだよ、…この装備。」
ひょっこりとテントの影から出てきたネロはダンテの赤と黒を基調にした装備とは逆に青と黄色を基調にした装備。
ただダンテとは違い、頭の装備が額当てのようになっていて後ろへと流れる様に白い角のようなものが飛び出していた。
武器は装備と同じ色をした双剣の様で、ネロは扱い辛そうにそれを一度握って背に戻す。
「これで…竜の逆鱗に触れろって、まさか倒せってことか?
俺、双剣とか経験ないんだけど。」
「んなことより、こんな重装備で戦えるのかよ。
途中でバテんのが心配だけどな。」
「あぁ、それなら大丈夫みたいだぜ。
意外に軽い。」
「マジで!?」
などとお互い装備のチェックをしている時だった。
トテトテトテ!と草を踏み鳴らす音が2人分、風にのってダンテとネロの耳に届く。
もちろんすぐさま音の方に目をやる2人。
そこには…
「ご主人~!
…て、にゃんであにゃし、ニャンテの事をご主人って呼んじゃうのにゃ!?」
「だんにゃさま!
にゃ!私もネロのこと、にゃんでだんにゃさまって?」
低かった身長は更に低く、140cmほどだろうか。
2足歩行で、猫耳を頭上に生やし、頬から伸びるひげを揺らし、長い尻尾と柔らかそうな肉球ハンドを必死に振る2人、否、2匹?
一方は明るい緑色、一方は真黒の姿をし
明るい緑色の方の猫もどきは、その色と同じく緑色の茨の様なティアラを付けて、緑の鱗と鋼で形作られたスカートの様な鎧を
真黒な姿の猫もどきは、耳まで覆う帽子に大きなゴーグルを巻き付け、ふわふわとした柔らかそうな毛皮でつくられた白い服とコゲ茶の腰当てを付けていた。
「「…もしかして」」
それを見、ダンテとネロは声を揃える。
「ディーヴァか!?」
「逢夏なんだな!?」
叫ぶような確認の声に、2匹…否、やはり2人は大きく頷いたのだった。