ダイススロー 12回目
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ネロとダンテ、2人は逢夏とディーヴァを家に残して、近くのバーにて酒をちびちびやっていた。
「今夜は逢夏に任せとこうぜ」
「で、オレらは場末のバーで一杯…ってか?」
「悪くないだろ?」
「まあ、な」
グラスの氷がカランと音をたてる。
ダンテはそれを覗き込むようにして、テーブルに突っ伏した。
「オレだってディーヴァみたいにふさぎこみたい」
記憶は残っている。
自分も悪魔の心に支配されて、ディーヴァを殺そうとした。
襲うでもなく、食べるのでもなく、殺戮を求めて…だ。
まだダンテは本当の悪魔の力と感覚、それがどんな物なのか知らないのだ。
ネロとの最大の違いと言えよう。
「いつかディーヴァを、この手で殺めそうで怖くてたまらない」
そうもらすダンテに、慰めるようにネロの手が置かれた。
「そんなことは絶対にない。
俺もあわや、って時今まであったけど、あいつへの愛が上回ってたからこそ耐えてこれた。
今回だってそうだ。
…結局、死なせちまったけど」
ネロはグラスの中身を一気にあおった。
笑ってはいるが、どんよりとかなり暗い空気をまとっている。
目の前で死なれてそうとう堪えたみたいだ。
「愛情は逢夏のが上みたいだな」
「はは、まさか逢夏にしてやられるとはおもわなかったぜ。
命令は失敗したが、助かったといえば助かった。
どんなことがあろうと俺は逢夏を手にかけるなんて我慢ならないからな」
「お前らホント相思相愛、羨ましすぎ」
突っ伏した腕の隙間からダンテは笑みをこぼした。
***
ちゃぽん…
ここは日本風のバスルーム。
逢夏とディーヴァは共に入っている。
裸の付き合い、というもの。
逢夏としては、泣いてばかりのディーヴァには何もさせないでゆっくりさせたいと思ったのだ。
ディーヴァの髪の毛をまるで母親がするように洗い上げていく。
「綺麗な髪の毛…トリートメント何してるの?」
「特には何もしてない、かなあ…」
ぶくぶくぶく…
恥ずかしそうに半分お湯に浸かってディーヴァは逢夏を見た。
「ふふ、このお風呂ね…どうしてもって言って実現したんだあ。
落ち着くでしょ?」
「うん…
………逢夏、ごめんね」
謝るディーヴァをキョトンとした顔で見つめる逢夏。
そしてニコッと笑い返す。
「んー?いいよいいよ。
たまには女の子同士、男の子同士で過ごすのもありでしょ。
それよりさ、夕飯は何食べたい?今日は何でもワガママ聞いちゃう!!
おねーさんに何でも話してみて!」
ネロ達は外で食べてくる予定だ。
ならば、今日くらいはディーヴァの要望に全て答えても構わないだろう。
バーン!と言い切った逢夏に、ディーヴァはしばし悩んでから呟いた。
「ワガママ…りんごの甘く煮たやつ。
ママがよく作ってくれたの」
「コンポートね、任せて!同じ味にはならないかもしれないけど」
「逢夏の味で食べたいの」
嬉しい言葉にくすっと笑い、逢夏はディーヴァを撫でた。
時間はたって、今は夕飯どき。
「すごく美味しい…」
「よかった!」
美味しいご飯に、美味しいデザートまでしっかり戴いたディーヴァは、今度こそ笑顔になった。
ちなみにデザートは洋風だが、ディーヴァは和食も好きだとのことで、主食副食ともに和食だった。
つらい時は美味しいものを食べるのが一番!
万国共通である。
「どう?もう大丈夫?
ダンテに会っても平気かな」
「…うん、明日一番にお話してみる」
「よし、明日も頑張ろ。
元の世界にダンテと帰るんでしょ?」
「うん、ありがとう。
あたし…逢夏に会えてよかった」
ディーヴァは嬉しさから一粒の涙をこぼした。
「今夜は逢夏に任せとこうぜ」
「で、オレらは場末のバーで一杯…ってか?」
「悪くないだろ?」
「まあ、な」
グラスの氷がカランと音をたてる。
ダンテはそれを覗き込むようにして、テーブルに突っ伏した。
「オレだってディーヴァみたいにふさぎこみたい」
記憶は残っている。
自分も悪魔の心に支配されて、ディーヴァを殺そうとした。
襲うでもなく、食べるのでもなく、殺戮を求めて…だ。
まだダンテは本当の悪魔の力と感覚、それがどんな物なのか知らないのだ。
ネロとの最大の違いと言えよう。
「いつかディーヴァを、この手で殺めそうで怖くてたまらない」
そうもらすダンテに、慰めるようにネロの手が置かれた。
「そんなことは絶対にない。
俺もあわや、って時今まであったけど、あいつへの愛が上回ってたからこそ耐えてこれた。
今回だってそうだ。
…結局、死なせちまったけど」
ネロはグラスの中身を一気にあおった。
笑ってはいるが、どんよりとかなり暗い空気をまとっている。
目の前で死なれてそうとう堪えたみたいだ。
「愛情は逢夏のが上みたいだな」
「はは、まさか逢夏にしてやられるとはおもわなかったぜ。
命令は失敗したが、助かったといえば助かった。
どんなことがあろうと俺は逢夏を手にかけるなんて我慢ならないからな」
「お前らホント相思相愛、羨ましすぎ」
突っ伏した腕の隙間からダンテは笑みをこぼした。
***
ちゃぽん…
ここは日本風のバスルーム。
逢夏とディーヴァは共に入っている。
裸の付き合い、というもの。
逢夏としては、泣いてばかりのディーヴァには何もさせないでゆっくりさせたいと思ったのだ。
ディーヴァの髪の毛をまるで母親がするように洗い上げていく。
「綺麗な髪の毛…トリートメント何してるの?」
「特には何もしてない、かなあ…」
ぶくぶくぶく…
恥ずかしそうに半分お湯に浸かってディーヴァは逢夏を見た。
「ふふ、このお風呂ね…どうしてもって言って実現したんだあ。
落ち着くでしょ?」
「うん…
………逢夏、ごめんね」
謝るディーヴァをキョトンとした顔で見つめる逢夏。
そしてニコッと笑い返す。
「んー?いいよいいよ。
たまには女の子同士、男の子同士で過ごすのもありでしょ。
それよりさ、夕飯は何食べたい?今日は何でもワガママ聞いちゃう!!
おねーさんに何でも話してみて!」
ネロ達は外で食べてくる予定だ。
ならば、今日くらいはディーヴァの要望に全て答えても構わないだろう。
バーン!と言い切った逢夏に、ディーヴァはしばし悩んでから呟いた。
「ワガママ…りんごの甘く煮たやつ。
ママがよく作ってくれたの」
「コンポートね、任せて!同じ味にはならないかもしれないけど」
「逢夏の味で食べたいの」
嬉しい言葉にくすっと笑い、逢夏はディーヴァを撫でた。
時間はたって、今は夕飯どき。
「すごく美味しい…」
「よかった!」
美味しいご飯に、美味しいデザートまでしっかり戴いたディーヴァは、今度こそ笑顔になった。
ちなみにデザートは洋風だが、ディーヴァは和食も好きだとのことで、主食副食ともに和食だった。
つらい時は美味しいものを食べるのが一番!
万国共通である。
「どう?もう大丈夫?
ダンテに会っても平気かな」
「…うん、明日一番にお話してみる」
「よし、明日も頑張ろ。
元の世界にダンテと帰るんでしょ?」
「うん、ありがとう。
あたし…逢夏に会えてよかった」
ディーヴァは嬉しさから一粒の涙をこぼした。