ダイススロー 12回目
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「ほんともういい加減にしてよっ!
ダンテ、頼むから目を覚まして!」
ディーヴァはボロボロになりながら、ダンテに呼び掛けその爪や拳を避けた。
今や服はズタズタに裂け、あちこちから血が滲むどころか、滴り落ちている状態だった。
ここまで避け続けたことが奇跡だと思う。
もう休みたい思いでいっぱいだ。
そして出血のしすぎか、目が霞み、足もおぼつかない。
ディーヴァはとうとう足をもつれさせ転倒した。
もちろんその隙をダンテは逃さない。
倒れこんだディーヴァに馬乗りになったダンテは、いつの間にやら出現していた天使の翼をつかみ、邪魔そうに力任せにひっぱった。
「いやっ!やめてよっ」
ダンテが守ってくれた、残った五枚の翼。
それが今、他ならぬダンテの手で引きちぎられようとしている。
途端、フラッシュバックする少し前の記憶。
初めてダンテに会った時のこと。
家族を悪魔に殺されたあの時のこと。
悲しみと恐怖の片隅で、悪魔への憎悪が生まれる。
ダンテの姿があの時の悪魔と重なる。
「ッ!」
いつの間にか手の中に出現していたナイフ。
ディーヴァは悪魔の心臓目掛けて突き立てた。
目の前の悪魔の姿がダンテの姿として目に入ってくる。
ダンテが赤い瞳からいつものアクアマリンの瞳へと戻り、まとう空気も優しいものに変わった。
「ディーヴァ、に…殺され、る…なら、本望、だ…な、」
ダンテの口からゴホゴホと血が垂れる。
この場所ではいつもの回復自体はないようで、傷は塞がらなかった。
ダンテは自我を取り戻したのだが、それは最期の最期だった。
ダンテの目から光が消えていく。
「あ…ダン、テ…?
ダンテッ!いやああああああ!!」
ダンテの死と同時に観客席では歓声が上がる。
『赤ィ半パ、まヶェ!
天シィ、ヵち!』
ダンテとディーヴァの殺し合いは、ディーヴァの勝ちに終わった。
ダンテ、頼むから目を覚まして!」
ディーヴァはボロボロになりながら、ダンテに呼び掛けその爪や拳を避けた。
今や服はズタズタに裂け、あちこちから血が滲むどころか、滴り落ちている状態だった。
ここまで避け続けたことが奇跡だと思う。
もう休みたい思いでいっぱいだ。
そして出血のしすぎか、目が霞み、足もおぼつかない。
ディーヴァはとうとう足をもつれさせ転倒した。
もちろんその隙をダンテは逃さない。
倒れこんだディーヴァに馬乗りになったダンテは、いつの間にやら出現していた天使の翼をつかみ、邪魔そうに力任せにひっぱった。
「いやっ!やめてよっ」
ダンテが守ってくれた、残った五枚の翼。
それが今、他ならぬダンテの手で引きちぎられようとしている。
途端、フラッシュバックする少し前の記憶。
初めてダンテに会った時のこと。
家族を悪魔に殺されたあの時のこと。
悲しみと恐怖の片隅で、悪魔への憎悪が生まれる。
ダンテの姿があの時の悪魔と重なる。
「ッ!」
いつの間にか手の中に出現していたナイフ。
ディーヴァは悪魔の心臓目掛けて突き立てた。
目の前の悪魔の姿がダンテの姿として目に入ってくる。
ダンテが赤い瞳からいつものアクアマリンの瞳へと戻り、まとう空気も優しいものに変わった。
「ディーヴァ、に…殺され、る…なら、本望、だ…な、」
ダンテの口からゴホゴホと血が垂れる。
この場所ではいつもの回復自体はないようで、傷は塞がらなかった。
ダンテは自我を取り戻したのだが、それは最期の最期だった。
ダンテの目から光が消えていく。
「あ…ダン、テ…?
ダンテッ!いやああああああ!!」
ダンテの死と同時に観客席では歓声が上がる。
『赤ィ半パ、まヶェ!
天シィ、ヵち!』
ダンテとディーヴァの殺し合いは、ディーヴァの勝ちに終わった。